菅が大きく数字をのばしたのはパーオン率(14位→9位)、パーオンホールの平均パット数(17位→6位)、パーセーブ率(25位→7位)だ。プロゴルファーの沼沢聖一氏が解説する。
「菅プロの魅力は3メートル前後のパットを入れてくる集中力の高さでしょうね。まだまだショットの精度は高くないが、グリーン上のプレーが素晴らしいですね。パーパットも決める、バーディーパットも決めるとなれば、ピンチもピンチにならなくなる。ピンチをパットのうまさで切り抜けていく。そこが一番の強さでしょう。
2位争いを何度も経験した選手が、一度優勝すると殻を破るというか、勝つゴルフができるようになる。優勝回数を重ねていくんじゃないですか。今回のような粘りのある勝ち方、集中力の高さを見ていると、米女子ツアーでも通用するし、本人も視野に入っていると思います」
今年の「Vポイント×SMBCレディス」で菅は、2日目に渋野日向子とのラウンドとなった。ラウンド後に「私も米国に行きたい気持ちがあるので、良い言葉をもらいました」と話していた。待望の初Vから、どのような飛躍を見せるのか。
※週刊ポスト2025年10月17・24日号