港区女子が中国語を勉強
金銭的な援助と引き換えに肉体関係を結ぶ「パパ活」。ここにも中国人観光客が参入している。
「これまでは20代の“港区女子”と金持ちの日本人中年男性の組み合わせがメインでしたが、最近は中国人を相手にしたパパ活が目立ちます」
そう話す都内の男性キャッチは、近年、中国人相手のパパ活を専門に斡旋するアテンダーが現われていると続ける。
「主に西麻布や六本木のバーを待ち合わせ場所にして、中国人と女性を引き合わせるのです。お店の店主が女性を管理し、条件交渉までしているところもあります」
このほかSNSもパパ活の導線になっている。8月にはSNSでパパ活相手を募集していた未成年女性と金銭を介して性的関係を持った中国人男性が児童買春の疑いで逮捕される事件もあった。中国人専用のパパ活を行なう20代女性が語る。
「1回15万~30万円ほどで中国人とパパ活しています。仲の良い女の子は中国人の実業家に月100万円もらう代わりに、呼び出されたらいつでもどこでも必ず飲み会に参加しています。カタコトの英語でしかコミュニケーションが取れないから、深い関係にならないで済むのもメリット。今後も中国人を相手にしたいから、中国語を習い始めました」
事情に詳しいジャーナリストの倉田達也氏が言う。
「性風俗目当ての中国人観光客はこれまでもいましたが、吉原や歌舞伎町などいわゆる昔ながらの名所に集まっていた。それが近年はSNSの発達もあって、マニアックなスポットを探すようになっている。通常の観光でも都心より地方に訪日客が集まっているでしょう。こうした“よりオリジナル体験を求める”傾向が訪日中国人による違法買春の根本にあるように感じます」
むろん、大多数の中国人観光客は平和に日本文化を楽しんでいる。一部でディープな観光スポットを求める者がいるのは仕方ないが、法律だけは守ってほしいものである。
(民泊でサービスをしている女子大生の証言を報じた前編から読む)
※週刊ポスト2025年10月17・24日号