登板時に強力打線を抑える快投を披露し、バッティングでも見せ場を作れば、誰も真似できない活躍となるだけに、MVP争いは大谷が有利だ。ただし、意外な難敵となりかねないのがブルージェイズのシュナイダー監督だという。
「2023年7月の対エンゼルス戦で大谷が甘い球をホームランにした際、ブルージェイズのチームリーダーだった内野手・チャップマンが、ベンチでシュナイダー監督に『なぜ勝負したのか』と激しい言葉をぶつけ、監督が選手にやり込められるシーンがテレビ中継で流れました。
それがトラウマになったのか、シュナイダー監督はピンチの場面ではヤンキースのジャッジをはじめ相手の強打者との勝負を避け、ことごとく申告敬遠を与えるようになった。大谷がチャンスのたびに歩かされるようなことになると、MVPが遠のくことになりかねません」(友成氏)
二刀流を復活させた今季、数々のハードルを越えてきた大谷。最後の障壁を破れるか、目が離せない戦いが続く。
※週刊ポスト2025年11月7・14日号