“大谷アンチ”になるために企画を始めたという岩田さん(YouTubeより)
「大谷がホームランを打つたびに即日その本数×1km走る」。“本数×1km”とはつまり、大谷選手が1号HRを打ったら1km、仮に100号HRを打ったらその日のうちに100km走るということ。“大谷アンチ”になるため、MLBシーズンを通して、この過酷なチャレンジに挑んでいるインフルエンサー・岩田ゆうたさん(23)。はたして、念願の“アンチ”になれたのか。企画終了直後の本音を激白した。【全3回の第3回。第1回から読む】
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──この企画を立ち上げた理由を、改めてお聞かせください。
「大谷選手については、もともとホームランを打った映像をニュースやYouTubeで見返すぐらい、一ファンの感覚で活躍を見守っていました。でもこの企画を始めたら、寝る時間を削って大谷選手の全試合・全打席見なくちゃいけないですし、ホームランのたびにマラソンしなくちゃいけない。シーズン丸々続けていれば、嫌いにもなるだろうと考えました。
別に、積極的に嫌いたかったわけじゃないです。ただ、大谷選手のことを嫌いな人って全然いないじゃないですか。だから、その気持ちを味わってみたかったんです」
──大谷選手は今年もレギュラーシーズンだけでHR55本の大活躍を見せました。それに比例して、走行距離も日に日に伸び続けました。
「もちろんシーズン終盤に向けて、どんどんシンドくなりましたが、一方で応援してくださる方も増えて。最初始めた時は、カメラマン担当の幼馴染と2人きりで始めた企画だったのですが、40本を超えたあたりからは視聴者も加速度的に増え、現地のマラソンコースにも、毎回3人ぐらいが応援に駆けつけてくれるようにもなりました。用事に行くついでに、とかで差し入れだけ渡しに寄ってくれる方もいて、ありがたかったですね」
──環境がどんどん変わっていった。
「すっごく変わりましたね。特に、マッサージ師を本業にしている『つきさん』という視聴者が、ほぼ毎回現地に来てくれるようになったんです。マラソン中に付き添って、僕が身体を壊しそうになったらその場で応急処置してくださるようになりました」
──月収も急激に増えたとのこと(第2回を読む)。生活水準も上がりましたか?
「まあ、確かに収益は増えたんですけど……この活動をしているばっかりに、使う暇がないんですよね(笑)。正直、人生の最優先事項がマラソン企画なんで、日常生活で転んで足をケガするとかが一番最悪じゃないですか。だから旅行とかもしないですし、お酒ガブガブ飲んでハメを外すとかもできない。今度もし違う企画をすることがあれば使おうかな、って感じで貯金しています」
──半年間、大谷選手の活躍を見守ってきました。次のシーズンまで、しばしの“大谷離れ”となりますが、何か思うことはありますか?
「いちばんの感情としては『やっと休養か』ということです。キツかったですね。いまのところ、寂しさはないです(笑)。もしかしたら、2~3か月後には湧き上がるものがあるかもしれませんが、今は無感情です」
──大谷選手は今年“二刀流”としても本格復帰を果たしました。来年は更なる活躍が期待できそうですか。
「僕の予想ですけど、たぶん軽く13勝くらいはしそうですよね。三振も220ぐらいは取りそう。でも、この半年間の活躍を見てきた感じ、投手として本格復帰したからといって、打者としての活躍が控えめになるってことはなさそうですね。ホームランも同じくらい打つんじゃないでしょうか。50本超えは堅いですね」
