村上宗隆の移籍先はどこになるのか
ヤクルトの村上宗隆(25)がポスティングによるメジャー移籍に向けた交渉に臨むが、22歳でNPB史上最年少三冠王に輝いた村上への各球団の評価は高い。MLB公式サイトではヤンキース、レッドソックス、マリナーズ、フリーズ、メッツ、ジャイアンツを候補に挙げている。
大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希という日本人トリオを擁して2年連続世界一に輝いたドジャースの名前は含まれていない。村上が日本で守ってきたのはサードだが、ドジャースは11月に入って三塁を守るベテランのマックス・マンシーとの来季の契約オプションを行使すると発表。村上とポジションが重なるため、可能性は低いと見られているのだ。MLBに詳しいスポーツジャーナリストの友成那智氏が言う。
「村上のポジションを三塁、ないしは一塁かDHと考えると、一番可能性が高いのはメッツでしょう。一塁の主砲・アロンソがFAとなり、三塁はレギュラーが定まっていない。しかも編成責任者のGMが8月に村上の視察のために来日している。GMが視察するというのはかなりのことですからね。
次に可能性があるのは、レッドソックスじゃないかと思います。三塁のブレグマンがFAとなるため穴が空いている。一塁も5月に左膝手術を受けたカサスが復帰するものの、一塁も補強ポイントとなっています」
マリナーズも一塁のネーラー、三塁のスアレスがFAになるためポジションが空く見通しだという。
「本拠地のT-モバイルパークはレフト方向に打球が伸びず、“右バッターには地獄”と言われていることで知られる。巨人からメジャー移籍を目指す右打者の岡本(和真)には厳しいでしょうが、左打者の村上はあり得るでしょうね。一塁のネーラーを残留させたいが厳しいと見られ、村上を一塁に配せればベストかもしれない。村上の守備力では一塁のほうがいいと言われています。
三塁が空いているヤンキースも可能性がゼロではないが、三塁はFAでレッドソックスからブレグマンを獲得すると見られている。ただ、7月にロッキーズから獲得したマクマーンと村上で、相手投手の左右や球場の特性などに応じて使い分ける“プラトーン”とする手もあるでしょう」
