メジャーでも豪快なスイングを見られるか
候補となるのは「資金力豊富な球団」
ただ、大穴の“ドジャース入り”の見方も残る。米移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はヤンキース、メッツに加えてドジャースを村上の移籍先候補に挙げているのだ。億万長者のコーエン氏がオーナーを務めるメッツを筆頭に、いずれも資金力豊富な球団ばかり。
これまでの日本人野手のポスティングでの最高額は2022年オフにボストン・レッドソックスと契約した吉田正尚の5年9000万ドル(当時約126億円)だが、村上はそれを更新する大型契約になると見られているのだ。
「米国では7~8社のメディアが今オフの移籍市場の選手をランク付けしているが、村上は6~10位の間にランクされています。平均すると7位くらいで、その順位の相場は7年総額1億5000万ドル(約230億円)程度でしょう」(前出・友成氏)
そうした額が捻出できる球団は限られるだけに、大谷と10年7億ドル(当時約1014億円)、山本と12年3億2500万ドル(当時約465億円)という巨額契約を相次いで結んだドジャースが浮上するわけだ。前出・友成氏が言う。
「ドジャースはDH大谷、一塁フリーマン、三塁マンシーと村上のポジションが埋まっているのは事実です。ただ、1年1000万ドル(約15億円)のオプションを行使して契約したマンシーは35歳。あるとすれば、マンシーの控えというかたち。可能性はゼロではないでしょう。
ただ、村上がドジャースに行くよりは、ヤンキース、レッドソックス、マリナーズに行ってワールドシリーズを目指したり、同じナ・リーグのメッツなどで大谷、山本、佐々木との対戦するほうが楽しみは増えそうですが……」
ドジャースが獲得に動くのか、注目される日々が続く。
※週刊ポスト2025年11月28日・12月5日号
