家族の存在を隠し、被害者女性と逢瀬を重ねていたという(共同通信)

家族の存在を隠し、被害者女性と逢瀬を重ねていたという(共同通信)

容疑者と被害女性の”意外な関係性”

「今回の逮捕で世間の注目を集めたのは、大津容疑者の職業の影響もあるでしょう。男は朝霞駐屯地所属の2等陸曹。2000年3月に陸自に入隊し、昨年3月からは第1施設大隊に所属していました。この隊は防衛警備や災害派遣を担っており、容疑者の担当はブルドーザーやクレーンなど装備資機材の管理でした。

 関係者によれば勤務態度はいたって真面目で、駐屯地から少し離れた場所にある戸建てに妻子とともに住んでいるようです」(同前)

 警察の取り調べに対し、冒頭のように被害者への怨恨も容疑自体も否認している大津容疑者だが、その行動からは計画性の高さが見て取れる。前出の全国紙社会部記者が語る。

「男は犯行現場に到着した際、白のスニーカーに履き替えています。犯行時には手袋をはめ、靴にはカバーをつけていたこともわかっています。逃走時には上着も着替えていた。

 自宅からは犯行時に着ていた可能性のある衣類や逃走に使った自転車が見つかっていますが、凶器についてはまだ確認がとれていない。

 調べに対しては『当日は朝から昼まで基地にいた。私はやっていない』などと供述しています。陸自の関係者などによると、当日は休みだったということで、アリバイ工作のための供述の可能性もある」

 被害者の女性との関係については”知人”だというが、単なる「知り合い」ではなかったこともわかってきた。

「逮捕前の任意の取り調べで男は、『女性とは9年ほど前にSNSで知り合って、妻子がいることを伏せ交際した』と話していたようです。ことし夏に女性から別れを切り出されたが、本人は特にトラブルはなかったと主張している。警視庁は詳しい経緯を引き続き調べています」

 男はいつから女性の襲撃を企て、そしてなぜ犯行に及んだのか。動機の解明が待たれる。

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