小林綾子一覧

【小林綾子】に関するニュースを集めたページです。

追悼・橋田壽賀子さん 小林綾子がいまも心にとどめる『おしん』のせりふ
追悼・橋田壽賀子さん 小林綾子がいまも心にとどめる『おしん』のせりふ
 2021年は多くの著名人が天国に旅立った。人々に勇気や笑顔、そして、幸せを届けた彼らは、どんな言葉を残したのか。在りし日をよく知る人に、思い出に残る秘話を語ってもらった。 NHK連続テレビ小説『おしん』(1983年)をはじめ、『渡る世間は鬼ばかり』シリーズ(以下『渡鬼』/TBS系)など、故・橋田壽賀子さん(享年95)はドラマを通じて、女性の生き方、家族の在り方を生涯描き続けた。 橋田さんの作品に多く出演した小林綾子(49才)が思い出を振り返る。「5月10日、『橋田賞』授賞式後に開かれる、橋田先生の誕生日会に、私は毎年お招きいただきました。『おしん』に出ていた頃、現場に母が付き添っていたことから、橋田先生はいつも母のことを気にかけてくださり、お誕生日会でも、『お母さんはお元気?』と必ずお声をかけてくださって。いつもお優しい心遣いをなさるかたでしたね」(小林・以下同) 橋田さんからは出演したドラマを通じて多くのことを学んだ。「『おしん』も『渡鬼』も、根底には橋田先生が経験された戦争体験があると思います。先生はご自身が伝えたいことはせりふを通じて書かれていましたが、まさに、『おしん』がそうでした。 私がいまもなお、心にとどめているせりふがあります。 劇中でおしんと出会う脱走兵の俊作あんちゃん(中村雅俊・70才)が、観音様を彫りながら『人を恨んだり、傷つけたりしてはいけない。そういうことをすれば必ず自分に返ってくる。相手の気持ちになってみる、思い当たることがあれば自分が直す。相手を責めないで許してやることが大事。人を許せるようになってほしいんだ。人を愛することができれば、人から愛される人間になれる』というせりふです。 大人になって振り返ってみても、なんて深い言葉だろうと、いつも思い出しては心にしみ、自分に言い聞かせています。 また、『渡鬼』では、『人間はけんかをして成長する』ともおっしゃっていました。ドラマでは登場人物同士がよく衝突していましたが、ぶつかることでその先に、人としての成長があるのだと。それを胸に刻んで生きていくだけで人生は豊かになると感じます」【プロフィール】小林綾子/女優。ドラマ、舞台を中心に活動し、現在はNHK BSプレミアムドラマ『生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔』に出演中。※女性セブン2022年1月6・13日号
2021.12.18 16:00
女性セブン
橋田壽賀子さん 『おしん』に込めた「大切なもの」「女性の自立」
橋田壽賀子さん 『おしん』に込めた「大切なもの」「女性の自立」
『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)、『おんな太閤記』(NHK)などいくつもの名ドラマを世に送り出した橋田壽賀子さん(享年95)が旅立った。市井に生きる女性に焦点を当てたドラマはお茶の間に愛され、なかでも大きなヒットとなったのが『おしん』(NHK連続テレビ小説)だろう。 平均視聴率は52.6%、最高視聴率は62.9%とテレビドラマ史上最高視聴率を誇り、日本国内のみならず海外60か国以上で放送された。なにより、1983年の放送から約40年が経ったいまでも作品の魅力は色褪せることはなく、まさに国境も時代も超えた名作。その名作に橋田さんはどんな「人生哲学」を込めたのか。私たちに問いかけられる「大切なもの」『おしん』が放送されたのはバブル景気直前。もはや戦後、ではもちろんなく、人々は好景気に浮かれていた。そんな時代になぜ、明治から戦中、戦後の苦労がブームになったのか。少女時代のおしん役を演じた小林綾子は橋田さんの言葉をこう振り返る。「先生は、“高度成長の時代に、どんどん豊かになっているけれど、それとは逆に大切なものを忘れているのではないか”とおっしゃっていました。それを見つめ直すために『おしん』を書かれたそうです」。物にあふれ満たされているはずなのに、心が貧しくなっているのではないか、と危惧していたという。 お金を払えばなんでも手に入る時代だったからこそ『おしん』が生まれたと話すのは、メディア文化評論家の碓井広義さんだ。「どこかでみな、“本当にこれがずっと続くのかな?”“これでいいのかな?”と無意識の不安感のようなものがあったのではないかと思います。この好景気があるのは誰のおかげか。明治、大正、昭和の時代に苦労を重ねてきた先人たちがあってこその“いま”であることを忘れていませんか?というメッセージだったのだと思います。 反戦・平和思想を強く持たれていた橋田先生ですから、戦争を引き起こす物質的な豊かさを追い求めるのではなく、心の豊かさ、心の平和の大切さを訴えていたのでしょう。誠実に生きるおしんの姿がそれを見せてくれていると思います」。おしんは「女性の自立」の象徴だった 髪結いとして働いているときに出会った田倉と結婚したおしんだが、その後も苦労の連続。子供を抱えながら働く姿は、当時注目されていた“女性の社会進出”を体現していた。「それは決して社会的になにかリーダーになるとかではなくて、一市民として生きる女性が堂々と自分自身を確立していくプロセスです。浮かれた時代に、女性というのはどーんと構えて地に足がついているんだ、ということも伝えたかったのだと感じます」(前出・碓井さん)。 男だらけの映画・脚本の世界にたったひとりで挑んだ橋田さん。苛烈なパワハラを受け、イヤというほど理不尽を味わったというが、「お茶くみをするために会社に入ったわけではない」と啖呵をきって10年勤めた松竹を辞めたとき、橋田さんの胸にあった信念こそ「私は、私の道を行くしかない」だったのだ。 バブル崩壊、不況、震災、そしてコロナ禍と、暗く先の見えない時代に何度でも『おしん』に励まされるのは、「命以外すべて失うことを何度経験しても、人のせいにせず、自分自身の力で立ち上がる。その姿に勇気をもらう」(前出・碓井さん)からではないか。写真/共同通信社※女性セブン2021年4月29日号
2021.04.17 16:00
女性セブン
番組公式サイトより
『捨ててよ、安達さん。』は当て書き炸裂のオンリーワン劇場
 コロナによる撮影延期で、多くが放送スケジュールの大幅な修正を余儀なくされている今季のドラマだが、放映が続いている作品もある。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所の山下柚実氏が分析した。 * * * 画面を眺めてニヤニヤしたり、息をのんだり、うなずいたり、ほっこりしたり。純文学のように心をくすぐり、詩のように透明感があって、フォークソングのように愛らしく、上質なコメディのように笑いが出る……こんなドラマ、なかなか見たことがない。とはいえ極力お金はかけてなさそう。一話完結型、登場人物はたいてい3~4人。セリフ中心でロケも少なく、衣装もセットも凡庸。 でも、一話一話が輝いている。物語の力に浄化される。テレビ東京の深夜枠で放送中の『捨ててよ、安達さん。』(金曜24:52)です。芸歴36年目、“自身役”で主演を務める安達祐実のリアル&フィクションストーリーというこのドラマ。 物語は……安達さんが女性誌の編集長から「毎号一つ私物を捨てる」という連載企画を持ちかけられるところから始まる。象徴的なのが第1話のエピソード。「同情するなら金をくれ」というあの安達さんの代表作がダビングされた、完パケDVDが俎上にのせられるのです。あれ、この話題ふってもいいのかな? タブーでは? と視聴者もちょっと慌ててしまう。「同情するなら~」は社会現象になったセリフ。26年前のドラマ『家なき子』は最高視聴率37.2%を記録、安達さんにとって世間に名を知らしめた大作です。であると同時に、もしかしたら触れられたくない暗黒史かもしれません。安達さんと聞けば「同情するなら~」のセリフが耳の奥で響いてしまうほどにインパクトは巨大。本人を縛るやっかいな過去。今でも「地上波での再放送は一度もない」のだとか。「『不幸な境遇の安達がけなげに生きる姿が共感を呼びましたが、いまの時代では、安達へのいじめ描写が貧困家庭への差別を助長しかねないとして、再放送には慎重になっている』(日テレ関係者)」(「NEWSポストセブン」2020/5/11)。 さてドラマの中では、安達さんに見られないまま本棚に放置されていたそのDVDが、ある時突然分身の女(貫地谷しほり)として現れ、安達さんに迫る。「同情するなら見ておくれ、見ないなら捨てろ」と。捨てるのかどうか、まさしくドラマチックな決断です。視聴者は固唾を飲んで見守ることに。もうシビれます、この展開。 炸裂しているのが「当て書き」の力でしょう。「当て書き」とは特定の役者にむけ当てて書かれたセリフのこと。かつて江戸の歌舞伎では、戯作者が人気歌舞伎役者の個性を最大限に生かすためにその手法を使っては大人気を博しました。 しかし、現代においてはあまり多用されない。極端に再現性が少ないからかもしれません。舞台の戯曲は他の役者によって繰り返し上演されますが、当て書きだとそれができず効率性が悪いからなのか。このドラマは、当て書き手法を駆使して「安達さん」の個性的な歴史を掘り起こし安達さんならではのオンリーワン劇場を作り出していきます。 ドラマの中で「捨てる対象」として挙がるのが代表作のDVDの他に、心づくしの凝った手作り時計だったり、誰からも好かれたいという自意識だったり、元夫からの婚約指輪だったり。特に指輪の回は、あの芸人から贈られたものかとネットも騒然。 下田悠子さんの脚本が素晴らしく、セリフは説明的でなくてまるで詩のような余韻を残します。大九明子さんの演出もチャーミングで、遊び心に溢れた子役(川上凛子)の使い方、大胆なアップ画面、舞台のようなスポットライトの使い方も面白い。Vaundyによるオープニング曲と SpecialThanks のエンディング曲、すべてが心揺さぶる一つのパッケージとして結晶しています。『捨ててよ、安達さん。』というタイトルの意味するところは、「簡単に捨てられないものがある」ということであり、「人は自分を縛るものからいかに自由になれるのか」がテーマです。 そう考えてみると、安達さんのように「重たすぎて捨てにくい過去作」を持つ役者さんって……例えば『おしん』の小林綾子さんとか『金八先生』の武田鉄矢さん? 多くは思い浮かばない。誰もができるような安易な設定ではない、ということでしょう。 毎話の最後に「この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは関係がありませんが、実在する安達祐実と少々関係がございます」の文字が映し出されて笑ってしまいます。このドラマは今話題のリアリティーショーの、いわば肯定的側面として成功した事例と言えるのかもしれません。パロディと哲学と絵本を掛け合わせたみたいなみずみずしい世界に思わず「負けるな、安達さん!」と心の中で叫んでいる自分がいます。
2020.05.29 16:00
NEWSポストセブン
再編集版『JIN-仁-レジェンド』全6回が2桁視聴率記録の背景
再編集版『JIN-仁-レジェンド』全6回が2桁視聴率記録の背景
 再放送ドラマが話題だが、当然のことながらすべてのドラマが数字をとるわけではない。“勝ち組”は何が違うのか。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が分析した。 * * * 地上波では放送局が各シーズンさまざまな新作ドラマを作り、工夫を凝らして視聴率を獲得すべくしのぎを削ってきました。ところが新型コロナ感染拡大で、それもストップ。すでに放送された過去作品を再放送したところ、想像以上の人気を得て2桁視聴率も獲得し注目を集めています。4月18日~5月3日までの土日に放送された『JIN-仁-レジェンド』(TBS系)は、再編集版全6回のすべてが「2桁の視聴率に届いた」と話題になりました。 その高い数字はいったい何を指し示しているのか? 登場人物も結末もわかっているのに。再放送の人気からどんな意味を読み取るべきでしょうか?『JIN-仁-』は……大沢たかお主演、2009年10月期、2011年4月期に放送されて人気となったドラマ。現代から江戸・幕末へとタイムスリップした主人公の医師・南方仁。医療技術を駆使してコロリに感染し苦しむ人や梅毒を患う吉原の女などを救うべく必死に治療にあたり、懸命に生きる事の大切さを浮かび上がらせていくヒューマンドラマです。 今の新型コロナによる医療崩壊の危機と重ね合わせて見た人も多かったはず。しかし、新型コロナとの二重写し、あるいは多くの人が自宅に巣ごもりしていたから、という理由だけでは片付けられない「何か」が、高視聴率獲得の背景にありそうです。 そもそも「繰り返し見ることに耐えられる作品のクオリティ」とは何なのでしょう? 再放送されることで一段と評価を上げる作品とは? その「5つの力/条件」について考えてみると……。【1】役者の力--演じる役者が輝き、張り切り、作品にかけている気迫が感じられること【2】脚本の力--描かれる人物像が単純ではなく、多面的な性質を持つこと【3】時代を描く力--様々な社会背景がストーリーに加味され投影されて物語に奥行きがあること【4】テーマの力--主題・メッセージがしっかり存在していること【5】映像の力--カメラワークや色調の工夫、ロケ等で映画のような立体的な世界を感じさせること 上記の条件が複数重なりあったところに、繰り返しの視聴に耐えうる味わいあるドラマが生まれてくるのではないでしょうか?『JIN』だけではありません。例えばNHKBSで今年3月まで1年間再放送されて話題となった連続テレビ小説『おしん』。当初、単なる貧乏といじめの物語だと誤解していた私自身も全編逃さずに見ることになりました。見ざるを得ない迫力と展開力がこのドラマの中にありました。 まず役者が凄かった。『おしん』といえば幼少時の小林綾子が有名ですが、中年のおしんを演じた田中裕子、老年期まで演じた乙羽信子、その女優リレーの迫力たるやアッパレの一言。眼を離せない勢いで、魂を揺さぶられた視聴者も多かったはずです。 時代背景は明治・大正・昭和の激動期。貧農から出発したおしんは、商才に恵まれ飲み屋、魚屋、そしてスーパー経営へと時代と共に新業態を展開していく。ビジネスストーリーとしても面白い上、労働運動や反戦思想も絡んで社会が描かれ、結婚による嫁と姑の対立は文化的摩擦の物語として活写されました。そう、この再放送は、時代の中に風化していた「宝物」を再発掘する好機になったのでした。 一方、『JIN』の場合は比較的新しい作品のため、視聴者の多くは初見ではなく、物語の内容も憶えている。「結末」も知っている。ですから再放送を見る時は「筋書き」を追う以上に、このドラマがたしかに放っていた独特の空気感、役者の演技の迫力、世界観の魅力にもう一度触れ没入したい、感動したい、という気持ちで画面に向かったのではないでしょうか。 今回の成功を踏まえて、今後はさらに再放送が増えていくはず。実際にTBSは1月期に放送されたばかりの竹内涼真主演『テセウスの船』を、5月11日から再放送しています。そう、優れた作品は一回見たからといって消費し終えることはできない。見るたびに発見があり気付きがあり楽しい。そんなドラマが見たいし、これからも生まれてきて欲しい。個人的には『JIN』を手がけた監督・平川雄一朗氏の過去作品『天皇の料理番』の中で初々しい料理人を演じた佐藤健の姿を、もう一度見てみたいものです。
2020.05.16 16:00
NEWSポストセブン
現在は週3回、個人トレーナーについてトレーニングを行ったり、独身時代からの友人とよく一緒に旅をする。ともに夫を見送り、気楽な立場だ(撮影/森浩司)
橋田壽賀子明かす『おしん』裏話 田中裕子は挨拶もなし?
 1983(昭和58)年、NHK連続テレビ小説『おしん』は、最高視聴率62.9%を記録、「オシンドローム」と呼ばれるほどの大反響を呼んだ。今年4月から再放送され、また話題になっている。脚本家・橋田壽賀子(94才)による骨太の構成といい、俳優たちの演技といい、古さを感じさせないどころか、ますます輝いて見える。 眺望絶佳の言葉そのものに、3面にガラス窓をとった静岡県熱海市の橋田家の居間からは、太平洋と伊豆大島が一望できる。その風景を背に、「36年も経っていますから、自分で書いたことも忘れて、おしんがかわいそうって、涙ぐんでいるんです」 そう言って、橋田は澄んだ笑い声をあげ、さまざまなエピソードを明かす。 たとえば、少女編を演じた小林綾子(47才・当時10才)は、ロケ中、髪を洗わなかったために、髪がにおっていたと共演者が話したという。小林は、髪を洗ってかぜをひいてはいけないと考えてのようだが、期せずして髪を整える余裕もなかったため、あの時代の貧しい少女像がリアルに再現された。 大人になったおしんを演じた田中裕子(64才)とは、言葉はもとより目礼さえも交わさずに終わったという。「私が思うに、田中さんは、この役も、作者の私のことも嫌いだったんじゃないでしょうか(笑い)。にもかかわらず、あんなに細かい芝居を立派にやり遂げて、名女優だなあと心から尊敬しているんです」(橋田) 田中や小林に限らず、橋田は、どのドラマの出演者とも個人的なつながりはもたないし、配役に口を出すことも一切ない。「個人的に親しくなると、ひいきしちゃうかもしれないし、“よく書いて”と言われるのも嫌じゃないですか。例外は私の主人が“農村漁村女優”と言ってかわいがっていた泉ピン子だけ(笑い)」(橋田) そう言いながらも橋田は、嫌われ役や自分の意に沿わない役も見事に演じ切った俳優たちのプロ根性を心から称えるのだった。※女性セブン2019年12月19日号
2019.12.09 07:00
女性セブン
猫と犬、より癒やされるのはどっち?
犬派vs猫派の著名人が大論争「猫は犬より愛情深い」説が契機
「犬は3日の恩を3年忘れず、猫は3年の恩を3日で忘れる」とも言われるように、古来、犬は人間に懐き、猫は自由気ままというイメージが定着している。だが、そんな通説を覆す研究結果が発表されたことで、猫派が歓喜し、犬派が反駁している。「猫と飼い主の絆の深さは、犬と同等かそれ以上である」 そんな研究結果が、オレゴン州立大学の研究チームによって米科学誌『カーレントバイオロジー』(2019年9月号)に発表されたのだ。 実験では、まず猫と飼い主が一緒に部屋に入り、2分間過ごす。その後、飼い主が退出して猫だけで2分間を過ごし、再び飼い主と一緒に2分間過ごす。この間の猫の鳴き声や再会時の反応を調べて、飼い主との絆の強弱を判定した。 108組の猫と飼い主を対象にしたこの調査では、「飼い主と強い絆で結ばれている」と見なすことができた猫が約64%、「絆が弱い」は約36%だった。犬にも同じ実験を行なったところ、絆が強いケースが58%、弱いケースが42%という結果が出た。猫が犬を上回ったのだ。 この研究結果に「まさにその通り!」と“ドヤ顔”なのが、猫派の人々だ。東京大学大学院教授で、無類の猫好きの社会学者・赤川学氏が語る。「猫を飼っている人ならみんな気づいていることです。犬は基本的に集団性の動物なので、ボスに従う習性がありますが、猫は違う。あくまで対等な関係のなかで、愛を育むことができる。エサが欲しいから尻尾を振るようなことは決してしない。猫と人間の結びつきこそ、本物の絆。それが証明されたのだと思います」 芸能界きっての“猫派女優”小林綾子氏も、この結果に大きくうなずく。「実家で22年間猫を飼っていたし、成人してからも2匹の猫を飼いましたが、意外なほど飼い主のことを見ている。リビングで団らんしている時も寝ている時も、ジーッとね。実家の猫は、『メリー』と名前を呼べば、必ず返事をしてくれました。 犬のように人に媚を売るわけではないけど、気ままに生活しているように見えて、人間の言動にどこかで意識を集中させている。それは警戒心ではなく、純粋に“人間が好き”だからだと思います」 一方、「絆の強さ」に圧倒的な自信を持っていた犬派にとって、この結果は受け入れがたいものだった。大の犬派を自認する脳科学者・澤口俊之氏が猛反論する。「ひとつの論文だけで結論づけるのは間違いです。そもそもあの論文の主旨は、“犬と同じような行動を猫も示す”ということで、もともと“犬と人の絆は深い”という事実が前提にあるんです。今回の調査結果をもって、犬より猫の方が絆が深いなど、到底言えないと思います」 2年前まで保護犬のシーズーを飼っていた愛犬家の精神科医・香山リカ氏も、判定方法には納得がいかないと話す。「猫は飼い主がいなくなったら、我慢しきれなくてすぐに鳴いたりする。犬は一歩先を行って“飼い主は用事があるのかな”と思いやり、大人しく待つことがある。そのため絆が弱いと判断されたのでは」 かくして、犬派vs猫派の大激論の火ぶたが切って落とされた。◆犬はどんな主人にも忠誠を尽くす 犬派はまず「犬の飼い主への忠誠心の強さ」を力説する。「僕には犬と猫を育ててきた経験がありますが、猫は懐いてはくるけれども、恩返しはしない。その点、犬はどんな主人にも忠誠を尽くします。犬というのは、生まれながらにDNAが人と共存するようにできている。猟犬とか盲導犬などのように、人間のために頑張ってくれている」 そう話すのは漫画家の弘兼憲史氏だ。現在、ウェリッシュ・コーギーを飼っている弘兼氏は、そもそも犬と猫では、人間との関わり方が根本的に異なると主張する。「犬は家族だけど、猫はあくまでもペット。可愛いだけの“愛玩”なんです。人間に一方的に可愛がられるだけの猫に、飼い主への忠誠心が芽生えるはずもなく、そもそも飼い主も忠誠心を求めない。 一方で犬は自分も家族の一員だと思っていますから、行動も人間的です。親子、兄弟と同じように上下関係があり、主従を自然と理解できる。だから忠誠心が生まれる」 前出の澤口氏もこう解説する。「猫が家庭で飼われるようになったのは、せいぜい5000年前から。犬は1万5000年前というのが定説で、4万年という説もある。人間が狩猟採集民だった頃からのパートナーであり、家族だった。猫とは歴史が全然違います。お互いに助け合いながらともに進化することを“共進化”と言いますが、人類と共に進化してきた動物は犬しかいない」◆猫は“真の愛”を見分ける 猫派も黙っていない。前出の小林氏は、自身の体験から「猫にも忠誠心はある」と断言する。「ある日の朝、実家の猫が外出先ではぐれてしまったことがあって。もともと家の外と中を出入りしていた子だったので、帰れば戻っているだろうと思っていたけど、いない。家族みんなで探し回って、結果的に、はぐれた場所でずっと私たちを待ち続けていました。寂しそうにこちらを見ていてね。 犬のように分かりやすくしっぽを振ったり駆け寄ってきたりと、感情表現を表に出さないだけで、猫ほど飼い主に忠実な動物も珍しいと思います」 4匹の猫を飼っている経済アナリストの森永卓郎氏は、「犬と猫は忠誠心の種類が違うだけ」だと分析する。「犬はもともと集団で狩りをする動物だったので、他人と協調することが遺伝子の中にも刷り込まれている。だから別に愛情を注がなくても“飼い主には絶対服従”という生き物なんです。一方、猫は森で単独行動して、1人で狩りをする動物です。そもそも他人と協調する習性がない。 ただし最近の研究によると、猫は脳の中の扁桃体がものすごく発達していて、愛情を注いでいくと警戒心を解き、一種の忠誠心が芽生えてくるそうです。犬のようにご主人なら誰でも従うのではなく、ずっと愛情を積み重ねてきた人にだけ従うんですよ。“真の愛”を見分ける能力に長けているのです」◆犬のほうが知能が高い 澤口氏は脳科学者の立場から、犬と猫では知能のレベルが違うと強調する。「2017年に『大脳皮質の神経細胞の数は犬が5億3000万、猫は2億5000万』という論文が出されています。神経細胞の数が倍以上違うのです。脳の構造についても、犬は人の顔を認識する特別な脳領域さえ持っている。知能は最低でも人間の2歳並み。要するに猫は犬より脳機能が低いといえます」(澤口氏) なかでも犬派が自慢するのが、犬の「コミュニケーション能力」の高さだ。「呼べばこっちに来たり、言葉や表情から飼い主の伝えたいことを全力で読み取ろうとする。犬は人間と“意思疎通”ができる稀有な動物なんです」(香山氏)◆猫は『悪女』的に頭が良い 猫派はここでも猛反論する。森永氏が語る。「猫は頭が悪いなんて、とんでもない話ですよ。うちの猫はおやつをあげるときには『待て』もするし、『お手』もする。おもちゃをあげたらちゃんと咥えて帰ってくる。犬にできる芸は猫にだって簡単にできるんです。単純な脳細胞の数だけで判断できる話ではないと思います。 気ままに見えて飼い主のことをじっと見ているし、こちらの意図はだいたい理解していますよ。気分が乗らない時はスキンシップもスッとかわして、じらしながらも、ギリギリのところで最後は寄ってくる。つまり『悪女』的な頭の良さがあるんです。犬にはそんな“駆け引き”はできませんよね」※週刊ポスト2019年11月22日号
2019.11.14 07:00
週刊ポスト
『なつぞら』出演者たち
『なつぞら』絶好調を支える脚本家「入れ子芝居」の妙
 高評価が定まりつつある朝ドラ。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が、脚本家の技巧について言及する。 * * * NHK連続テレビ小説『なつぞら』が絶好調。平均視聴率は22.1%(第8週まで)と、実に安定した走りっぷりを見せています。このドラマの何が牽引役となっているのでしょうか? まず冒頭の2週間、子役時代のなつを演じた粟野咲莉の演技のうまさに、心をグッとつかまれた視聴者が続出しました。なつが広瀬すずになってからの北海道シーンでは、「祖父」泰樹(草刈正雄)となつとのやりとり、泰樹の人生経験から絞り出される深いセリフに感動した、涙した、といった称賛の声が聞かれました。 一方で吉沢亮、岡田将生、工藤阿須加……ズラリと揃った「イケメン祭り」が牽引役、という声も聞かれます。また、過去の朝ドラヒロインのオンパレード出演──松嶋菜々子、小林綾子、比嘉愛未、山口智子らがとっかえひっかえ出てくる面白さが際立っているから、と見る向きも。 そう、どれもが絶好調の要因に違いありません。ただ、私がこの朝ドラで最も注目している点は別のところにあります。一言でいえば、脚本家・大森寿美男の「入れ子芝居」のテクニックです。 ご存じのように入れ子とは一つの枠組の中にまた入れ物があって、またその中に別の入れ物がある……という仕掛け。『なつぞら』の一番大きな入れ物としては、まず「なつの成長物語」があります。戦争で両親を失った孤児の女の子が、北海道で新たな「家族」を得て、東京で実の兄と再会し自分の夢に向かって羽ばたいていく、という本筋を入れる器です。 その大きな物語の「器」に、また別の物語の「器」が入っている。例えば高校生のなつが所属する演劇部でお芝居『白蛇伝説』を上演。なつはヒロイン・ペチカを演じます。この芝居はただの劇中劇に留まらず、本筋である家族の話や泰樹と農協との確執といったことに絡んでいき、なつと泰樹との新たな関係へとつながる。その技巧的展開は見事でした。 あるいは、東京・新宿編では「ムーランルージュ新宿座」のきらびやかな舞台。クラブ「メランコリー」では歌手・煙カスミ(戸田恵子)にパッとスポットライトが当たりゴージャスな衣装に身を包んだカスミの華やかな声が響きわたる。そう、一瞬にして別世界が立ち現れるワクワク感がいい。 岸川亜矢美(山口智子)の踊り子シーンに咲太郎(岡田将生)のタップダンスと、他にも小さな舞台がいくつも用意されています。ロシアの玩具・マトリョーシカ人形はよく知られていますが、このあたりはいわば“マトリョーシカ的ドラマ仕掛け”と言ってもよいのかも。 そもそも、「新宿」という場所自体、そうした演劇的DNAを持っている土地柄です。花園神社は昔から見世物小屋が出たり大道芸人が芸を見せる場所だったし、今でも境内でテント芝居が上演されています。「歌舞伎町」という地名もそう。空襲で焼けた町の復興事業として歌舞伎の劇場の建設計画が持ち上がり地名が生まれ、紆余曲折を経て新宿コマ劇場が誕生しました。 というように、新宿の土地には演劇的DNAが埋まっている。大森氏が「新宿」という場所を選んだのも、そうしたDNAと関係しているはず、と想像できます。 なつの物語が、一転して別世界へと飛ぶ。鮮やかな場面転換が視聴者を惹き付け、飽きさせない「駆動力」になっているのではないでしょうか。 時空を飛ぶ仕掛けといえば、絵を描く「キャバス」も装置の一つ。例えば、なつが東洋動画の入社試験を受ける時、キャンバスを介して突然北海道で絵を描いている天陽(吉沢亮)が登場。「どこにいたって俺となっちゃんは何もない広いキャンバスの中でつながっていられる。頑張れ。頑張ってこい、なっちゃん」とエールを送るシーンは実に印象的でした。 今どきの視聴者は「イケメンが出ていればストーリーはそっちのけ」というほど甘っちょろくはない。脚本自体も、そんな薄っぺらい中身ではない。脚本・大森氏はかつて朝ドラの名作『てるてる家族』においても入れ子的演劇仕掛けを随所に仕込み、人形浄瑠璃や昭和歌謡レビューを挿入しながら、まるでミュージカルのような楽しさを味わわせてくれました。 2ヶ月が経過した『なつぞら』。役者たちが頑張ってくれることは疑いなし。だからあとの4ヶ月、物語の「立体的構造」に磨きをかけエッジを鋭くし、脚本の妙によってぐいぐいと引っ張り続けてほしい。ぜひ、見たこともない朝ドラを生み出してほしいと思います。
2019.06.01 16:00
NEWSポストセブン
伊東四朗が語る、『おしん』はリアリズムのドラマだった
伊東四朗が語る、『おしん』はリアリズムのドラマだった
 映画史・時代劇研究家の春日太一氏がつづった週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』。今回は、俳優・伊東四朗が、朝の連続テレビ小説『おしん』で、ヒロインの父親役を演じたときについて語った言葉をお届けする。 * * * 伊東四朗は一九八三年、爆発的な人気を博した朝の連続テレビ小説『おしん』で、ヒロインの父親役を演じている。「いちばん驚いたのは、撮影に入る前に本が三十冊ぐらい来たことです。おかげで、一冊だと分からないことが分かりました。 ただ、これは大変なことだとも思いましたね。橋田壽賀子さんのセリフは長いですから。 ある時は十ページくらい喋る時があったんですよね。一話の十五分をほとんど一人で喋る。それで、当時は劇中で使うBGMをスタジオに流していました。その場で音付けもしていたんですね。『伊東さん、うまく計算して、音が終わる頃に戸から出ていってくれませんか』って。こりゃ、えらいことを頼まれたと思いましたけどね。だからメロディも覚えてやっていました。 それから、おしんをやる小林綾子ちゃんをぶつ場面があって。ぶたれてぶっ飛んでいくという。彼女はまだ子供だったから、ある程度本気でぶたないと飛んでいくのも嘘になると思いました。 その日は事前に綾子ちゃんを呼んで『今日、お父さんはほっぺたをバチーンとぶつけど、びっくりしないでね』と言って、ドアまで飛んでいくくらいぶったこともあります。 そういう、リアリズムのドラマだったんですよね」 近年では、大河ドラマ『平清盛』の白河法皇役を演じた際のタイトルロールで、一番上の格の役者のポジションである最後=トメにクレジットされるなど、大物として扱われることも多い。「大物とか大御所って言われるのは、あまりピンと来ません。いつの間にか八十歳が過ぎたということですから何も変わってないですね。運動会の番組とかも結構な歳になってから一生懸命にやりました。ちょっとバカにされることが好きなんです」 石井均にたまたま声をかけられてスタートした役者人生も、六十年を越えた。「やめようと思ったことはないです。やめたら何もできないです。結局、何もできないから就職試験も落ちたんでしょうから。これしかなくなっていました。ですから、仕事が来る間はやらせてもらおうと思っています。 若い頃、元旦の新聞に『今年のホープ』という欄があって、そこに佐良直美さんや川口晶さんと一緒に私が載っていました。市川崑監督が『名前は知らないが、てんぷくトリオの一番若くて痩せてる人。セリフと動きのタイミングが良い。期待する』って。あの、世界の市川崑さんが見てるんだって驚きました。以来、誰が見てるか分からないと思って、絶対に仕事をバカにしたり手を抜いたりはしないように心がけています。 ただ、舞台では今でも挫折感が酷いことがありますよ。 名古屋で公演をやった時のことなんですが、初日に大爆笑したところで次の日から楽日まで一人も笑わなくなった時があるんです。こんなに落ち込んだことはないです。同じことをやっているのに。怖いです。もうゾクっとするほど怖いですね。でも、その怖さがなくなっちゃったら、もうこの仕事やらないんじゃないですかね」●かすが・たいち/1977年、東京都生まれ。主な著書に『天才 勝新太郎』『鬼才 五社英雄の生涯』(ともに文藝春秋)、『なぜ時代劇は滅びるのか』(新潮社)など。本連載をまとめた『すべての道は役者に通ず』(小学館)が発売中。■撮影:藤岡雅樹※週刊ポスト2019年6月7日号
2019.05.28 07:00
週刊ポスト
『なつぞら』に強敵出現?(共同通信社)
朝ドラ『なつぞら』絶好調だが『おしん』にハマる若者が続出
 平均視聴率22%超えが続き、絶好調のNHK朝ドラ『なつぞら』。実はそれ以上のブームを起こしつつある“裏朝ドラ”があるという。NHK関係者が話す。「朝ドラ100作目ということを記念して、BSプレミアムで『おしん』を再放送中なのですが、『なつぞらよりもドラマチックで面白い』と反響が大きい」 ブームに火がついたのは、朝の情報番組『あさイチ』(NHK)に出演した藤井隆(47)の一言がきっかけだ。『あさイチ』といえば、直前に放送された朝ドラの感想を言う“朝ドラ受け”で有名。ところが4月8日に出演した藤井は冒頭の挨拶で「筏で奉公に行くシーンを見ると……」と『おしん』の1シーンを挙げ、共演する博多大吉(48)から、「できれば『なつぞら』の受けを」と突っ込まれると、「失礼しました。あまりにも(『おしん』が)衝撃的で」と話した。『おしん』(1983年放送)は、戦中から戦後の混乱期を生き抜いた「女一代記」として最高視聴率62.9%を叩き出した記念碑的な作品だ。「近年『あまちゃん』(2013年放送)以降に朝ドラを観るようになった若い世代が『おしん』を観て衝撃を受け、ハマる人が続出しているようです」(テレビ局関係者) そんな「おしんブーム」再燃に乗じて、あるサプライズが期待されている。「『なつぞら』は100作目記念ということで、歴代の朝ドラ主演女優が出演していることでも話題になっています。これから成年期のおしんを演じた田中裕子(63)が出演するのではないかと言われているのです」(前出・NHK関係者) なお、主人公・おしんの幼少期を演じた小林綾子(46)はすでに『なつぞら』にゲスト出演している。昭和から平成、令和へ。朝ドラも時代は巡る。※週刊ポスト2019年5月3・10日号
2019.04.22 07:00
週刊ポスト
草刈正雄
『なつぞら』 草刈正雄の演技&セリフに心打たれる人続出
 第1週から「毎回、泣いてしまう」と大反響を呼んでいる。NHK朝ドラ『なつぞら』が好調だ。第1週の平均視聴率は22.1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録し、過去5年の朝ドラで最高の出だしとなった。 朝ドラ通算100作目となる節目の本作は、脚本家の大森寿美男さんのオリジナル作品だ。序盤は広瀬すず(20才)演じるヒロインの奥原なつが太平洋戦争で両親を亡くした後、きょうだいと別れて移り住んだ北海道・十勝の牧場で成長する姿を描く。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)の著者でライターの木俣冬さんは、今作のヒロイン像についてこう話す。「明るく元気に爽やかに、夢に向かって一生懸命、苦労した努力が報われそうな予感がするという朝ドラのヒロイン像を満たしています。朝ドラらしいヒロインが帰ってきたなという感じですね」 懐かしのヒロインが続々登場する点も見どころだ。「松嶋菜々子さん(45才)、岩崎ひろみさん(42才)、北林早苗さん(75才)ら歴代ヒロインが登場するというのも、めくるめく走馬灯のように朝ドラの歴史がよみがえってきてお祭りっぽい。 過酷な運命を背負いながらも健気に生きた『おしん』を演じた小林綾子さん(46才)がなつに、『いろいろと大変なことがあったんでしょうね』と語りかけるシーンは、おしんが経験した大変さが二重写しになってグッときました。ちょうど今、BSでは『おしん』が再放送されているんですよ(笑い)」(木俣さん) さまざまな趣向を凝らすなかで放送後に毎回話題になるのは、なつや歴代女優の言動ではない。草刈正雄(66才)の演技とセリフだ。 草刈演じる柴田泰樹は、なつが引き取られた北海道・十勝の柴田家の重鎮。泰樹は18才の時に十勝にたったひとりで入植して荒れ地を切り開いたという人物で、偏屈で頑固な性格だが深い愛情をもった「大樹」のような男として描かれる。その一挙手一投足に視聴者はゾッコンだ。「一つひとつの言葉に経験に裏打ちされた深さがあって、朝から心を打たれます。草刈さんの言葉に涙が止まらなくなってしまった回もありました」(60代主婦)「一見強面で近寄りがたいのに、なつへの大きな愛情を感じさせる草刈さんの演技がすごい。なんであんなに響くのでしょうか…」(50代主婦) 泰樹の数々の名言が『なつぞら』の高視聴率を支えていると言っても過言ではない。木俣さんの解説と共に、彼の“言葉”を振り返っていこう。「『アルプスの少女ハイジ』のおんじに似ていると、『泰樹おんじ』と呼ぶファンもいるようですね(笑い)。厳しさもありつつ、なつのよき理解者であり、いろいろなことを教えてくれる頼りがいのある人物。子供を決して下に見ないので、なつにとっては師匠であり、同志といってもいい存在ですね」(木俣さん・以下同) 毎回、「泰樹おんじ」のセリフにホロリとくる視聴者は多い。第4話では「無理に笑うことはない。謝ることもない。」「言い合える仲間がいるだけで人は恵まれとる。」「一番悪いのは、人がなんとかしてくれると思って生きることだ。人は人を当てにする者を助けたりはせん。」などの名セリフがあった。そして、なかでも大きな反響があったのは第8話だ。《怒りなんていうのはとっくに通り越しとるよ。怒る前にあの子は諦めとる。諦めるしかなかったんだ。それしか生きる術がなかったんじゃ。あの年で。怒れる者はまだ幸せだ。自分の幸せを守るために人は怒る。今のあの子にはそれもない。争いごとを嫌ってあの子は怒ることができなくなった。あの子の望みはただ生きる場所を得ることじゃ》 戦争孤児という身の上のため、普通の子供のように素直な感情を表に出せないなつ。同情し、ただ気を使う周囲の大人と泰樹は一線を画す。そしてなつの胸中をこう代弁する。「怒れる者はまだ幸せだ」というセリフに木俣さんは「現代性」を読み取る。「そもそも人が怒ることができるのは、満足や幸せを知っているからとドラマでは語ります。戦後に豊かさを追い求めてバブルが崩壊した今の日本では、何が幸せや満足なのかわからなくなり、怒ることができなくなっています。泰樹の言葉は、未来に希望が抱けず諦めるしかないという現代人の心境を反映している。シンプルでストレートな言葉が好まれる昨今のドラマに珍しい“屈折”したセリフなんです」※女性セブン2019年5月2日号
2019.04.18 16:00
女性セブン
2016年から上映が続くアニメ映画「この世界の片隅に」の舞台あいさつに出席した女優・のんさん。本編制作時にカットされた場面などを追加し12月に公開される作品について「手応えを感じた」と話す=15日、東京都内
【動画】 広瀬すず主演『なつぞら』のんがサプライズ出演か?
 記念すべき100作目となるNHK朝ドラ『なつぞら』。 松嶋菜々子さんのほか、山口智子さん小林綾子さんなど、歴代ヒロインの起用が続々と発表されています。【↑ 上の写真クリックで動画へ】
2019.04.12 16:00
NEWSポストセブン
朝ドラ『なつぞら』次なる「OGサプライズ出演」候補の名
朝ドラ『なつぞら』次なる「OGサプライズ出演」候補の名
  記念すべき100作目となるNHK朝ドラ『なつぞら』は、初回視聴率22.8%と好スタートを切った。第1話から登場している松嶋菜々子(45)のほか、山口智子(54)、小林綾子(46)ら歴代ヒロインの起用が発表されている。“OG”たちが、今回のヒロイン・広瀬すず(20)とどんな形で共演するかに注目が集まるなか、第2話では、朝ドラ第1作『娘と私』(1961~1962年)でヒロインを務めた北林早苗(75)が名も無い老女役で出演して話題を呼んだ。 制作統括の磯智明プロデューサーは、「100作という朝ドラの歴史の中で、いろいろな女優さんが生まれてきた。そういった方々にもう一回出ていただいて、当時の視聴者にも楽しんでいただける作りにしていきたい」と語っており、今後もサプライズが続きそうだ。朝ドラに造詣が深いアイドル評論家の中森明夫氏が言う。「逆境を跳ね返す役柄という点で今回の主人公と共通する『澪つくし』の沢口靖子さん(53)や『おしん』の大人時代を演じた田中裕子さん(63)を見てみたい。そして、中でも最大の注目は“のん”の登場でしょう」 2013年放送の『あまちゃん』で大ブレイクしたのん(能年玲奈・25)だが、2016年の事務所トラブル以降、テレビから遠ざかっている。「劇場版アニメ『この世界の片隅に』では声優として才能を発揮していた。『なつぞら』はヒロインがアニメーターを目指すストーリーなので、のんが売れっ子声優役で出てきてくれると思います」(中森氏) 3月29日放送の『朝ドラ100作!全部見せますスペシャル』では、『あまちゃん』での出演シーンがたっぷりと放送され、「出演のハードルは下がっている」(NHK局員)という。いよいよテレビで復活?※週刊ポスト2019年4月19日号
2019.04.08 07:00
週刊ポスト
『なつぞら』に主演する広瀬すず
朝ドラ原点回帰の『なつぞら』、キャスティングに5つの保険
 早くも話題を呼んでいる新しいNHK連続テレビ小説『なつぞら』。朝ドラ初となる全編アニメーションのオープニングなど新しい試みが話題になっているが、そうしたチャレンジのカゲで、NHKは失敗しないようにキャスティングではしっかり保険をかけていたようだ。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * 前作『まんぷく』が好評のうちに幕を閉じ、4月1日から新たな朝ドラ『なつぞら』がはじまりました。同作は記念すべき100作目の朝ドラであり、NHKにとっては、絶対に失敗できないアニバーサリー作。初回視聴率が22.8%(ビデオリサーチ、関東地区)を記録するなど、順調なスタートを切ったことで胸をなでおろしているのではないでしょうか。 放送開始前、制作サイドは「困難に負けずひたむきな朝ドラらしいヒロインを描く」という原点回帰の方針を掲げていました。近年のヒロインは、『まんぷく』今井福子(安藤サクラ)のような天真らんまんなタイプ、『半分、青い。』楡野鈴愛(永野芽郁)のようなユニークなタイプ、『ひよっこ』谷田部みね子(有村架純)のようなドジなタイプなど、いずれもマイペースな印象。それだけに「両親を戦争で失い、引き取られた北海道の牧場で必死に働く」という『なつぞら』のヒロイン・奥原なつは、かつての朝ドラに戻ったような感があります。 近年、苦労を苦労と感じさせないようなマイペースなヒロインが多かったのは、「苦労が続く重苦しい展開を避けたがる現代の視聴者に対応しよう」という理由からでした。つまり、時代に合わせてヒロインのキャラクターや作風を変えていたのであり、その意味で『なつぞら』の原点回帰は、リスクのあるチャレンジになります。 しかし、そこはさすがNHK。前述したように「絶対に失敗できない100作目」だけに、リスクを軽減すべく、キャスティングで5つの保険をかけていたのです。◆7人の歴代ヒロインと10人のイケメン俳優 1つ目は、ヒロインに若手屈指の知名度と演技力を併せ持つ広瀬すずさんを起用したこと。前作『まんぷく』を飛び越える形で、約1年4か月前の2017年11月に早期発表されたのも、すでに人気があり、期待感を高められる広瀬さんだから成立したことです。 2つ目は、歴代の朝ドラヒロインを7人起用していること。ヒロインの育ての母親役を『ひまわり』の松嶋菜々子さんが務めるほか、2話に『娘と私』の北林早苗さんが出演し、今後も『おしん』の小林綾子さん、『純ちゃんの応援歌』の山口智子さん、『ふたりっ子』の岩崎ひろみさん、『どんど晴れ』の比嘉愛未さん、『ちりとてちん』の貫地谷しほりさんの出演が発表されています。さらに、まだまだ追加出演が期待できるでしょう。 3つ目は、幅広い年代からそろえた10人のイケメン俳優。ヒロインの養祖父役に草刈正雄さん(66歳)、養父役に藤木直人さん(46歳)、アニメーション編の作画監督役に井浦新さん(44歳)、兄役に岡田将生さん(29歳)、幼なじみ役に山田裕貴さん(28歳)と工藤阿須加さん(27歳)、ヒロインに絵を教える友人役に吉沢亮さん(25歳)、養父の長男役に清原翔さん(26歳)、友人の兄役に犬飼貴丈さん(24歳)、アニメーションの同僚役に中川大志さん(20歳)が発表されています。 4つ目は、舞台となる北海道出身の演劇ユニットTEAM NACSの音尾琢真さん、安田顕さん、戸次重幸さん。3人はドラマのPRにもひと役買うなど、序盤の物語に大きく貢献していますし、残る森崎博之さんと大泉洋さんの出演も噂されています。 5つ目は、語り(ナレーション)を内村光良さんが務めること。内村さんにとってドラマのナレーションは初挑戦であり、昨年大みそかに総合司会を務めた『第69回紅白歌合戦』の生放送中にサプライズ発表されたことからも、期待の大きさがうかがえます。◆総力を結集した“NHKフルキャスト” 特徴的なのは、朝ドラに限らずNHKのドラマにゆかりのある俳優が多いこと。大河ドラマ『真田丸』で真田昌幸を演じ、主役級の活躍を見せた草刈正雄さんを筆頭に、大河ドラマ『平清盛』で出演兼ナレーションに抜てきし、昨秋の『昭和元禄落語心中』で主演を務めた岡田将生さん、NHKのお笑い部門をけん引する『LIFE!~人生に捧げるコント~』の座長・内村光良さん。いずれもNHKの作品が代表作のひとつになっています。 その他のキャストでも、朝ドラ『あさが来た』の眉山惣兵衛役が記憶に新しい柄本佑さん、『悦ちゃん~昭和駄目パパ恋物語~』のヒロイン子役・平尾菜々花さん、『洞窟おじさん』で主演を務めたリリー・フランキーさん、20作超のNHKドラマに出演してきた小林隆さん、大河ドラマ3作ほかNHKドラマの出演が多い染谷翔太さん、さらに『べっぴんさん』『植木等とのぼせもん』らに出演した子役・粟野咲莉さんがヒロインの幼少期を演じるなど、まさに“NHKフルキャスト”。総力を結集している様子が伝わってきますし、今後もNHKにゆかりのある俳優が追加発表されていくでしょう。「NHKのドラマを見てきた視聴者になじみの深い俳優をそろえる」という戦略は堅実そのものであり、制作サイドにとっての保険。「ここまでやって駄目だったら仕方がない」と思えるところまで努力しているのは素晴らしいことですが、お金をかけて人を集めたことで、プレッシャーが増しているのもまた事実です。 もちろんドラマはキャストだけでなく、スタッフの力が重要なのは言うまでもありません。なかでも脚本の大森寿美男さんが、「どんなドラマティックな物語を作るのか」「豪華キャストをどう生かすのか」が成否のカギを握っていると言えるでしょう。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2019.04.06 07:00
NEWSポストセブン
妻・国仲涼子
好きな朝ドラヒロインTOP10、尾野真千子、国仲涼子らの魅力
 本誌・女性セブンでは読者とテレビ評論家の計1200人を対象に、「最も好きな朝ドラヒロイン」についてアンケートを実施した。あなたの好きな朝ドラヒロインは、何位にランクインしただろうか。 1位は2015年『あさが来た』のあさ役を演じた波瑠。2位は2013年『あまちゃん』のアキ役だった能年玲奈(現在・のん)。3位は1983年『おしん』のしん役を演じた小林綾子。4位は2017年『ひよっこ』のみね子を演じた有村架純。そして、5位は『半分、青い』の鈴愛を演じた永野芽郁となった。初期作品ながらも上位・6位に食い込んだ1966年の『おはなはん』のは、はな役・樫山文枝。 テーマは食で、食欲をそそられた人も多いはず。7位は2013年の『ごちそうさん』め以子役の杏。主人公・め以子が結婚し大阪へ移った後、家族のためにおいしい食事を作る日々を描いている。東出昌大(31才)が演じた夫・悠太郎との安定した夫婦像を描き、“支え合う”というメッセージが共感を呼んだ。「夫を助ける、子供を育てる、食で支えるというコンセプトが明確でした。“食”を軸に家をめぐる問題が描かれ、戦争という理不尽が加わることで、主人公の正義感とたくましさが際立っていった作品でした」(コラムニストの矢部万紀子さん) ◆「朝ドラ受け」が登場 それまで8時15分スタートだった朝ドラが、2010年上半期、82作目の『ゲゲゲの女房』から8時の放送となった。朝ドラの転換点とも評されている。同作主演の松下奈緒が8位だ。 放送時間のせいでもないだろうが、初回視聴率は朝ドラ史上最低。にもかかわらず、21世紀に入り作品ごとに視聴率を下げていた朝ドラを、見事にV字回復させた。 同時期に始まった情報番組『あさイチ』の存在も大きい。V6の井ノ原快彦や有働由美子アナが、終わったばかりのこの作品について語る、いわゆる「朝ドラ受け」が始まったのだ。 漫画家・水木しげるさんの妻・武良布枝さんの自伝エッセイをもとにしたこの作品。戦争で片腕をなくしながらも漫画家として大成していく夫の厳しさや窮乏生活、それを支える妻の数々の試練と、夫唱婦随が描かれている。松下と、水木役の向井理のコンビも高い支持を得た。 9位は朝ドラ史上初めて、沖縄が舞台となった2001年の『ちゅらさん』の国仲涼子。主人公・恵里役を演じた国仲は、朝ドラヒロイン初の沖縄県出身者でもあった。 物語は東京と沖縄を舞台に、家族や職場の人々との交流を軸に、互いの絆や恋、人間的な成長を描いていく。小浜島出身の恵里は結婚後、情緒不安定な息子のために地域の保健施設を作り、子育てと仕事を両立させていく。「それまで優等生なイメージが強かった朝ドラのヒロインですが、視点を少しずらして天然なヒロインを作り上げ、朝ドラの可能性を大きく広げました。国仲さんの沖縄の方言はとてもナチュラルで、かわいかったですね。この2つによって、朝ドラのムードを一気に明るくした功績があります」(コラムニストの成馬零一さん)◆女の強さと矜持を感じた 今回、もっとも熱量の高い意見が集まったのが10位となった2011年『カーネーション』の主人公・糸子を演じた尾野真千子。そこには、女らしさと男らしさを乗り越えていく姿があった。「男尊女卑が今よりもずっと根強い時代に、洋服に目をつけて頑張った糸子に創意と工夫の大切さを教えられました。何かあった時立ち止まるのではなく、アイディアを巡らせて前進する姿勢が好きでした」(静岡県・58才・公務員) コラムニストの吉田潮さんも糸子一択だと言う。「働く女の強さと矜持が感じられました。誰かに助けてもらうヒロインではなく、自分の足で立って満身創痍になっても闘うヒロインです。そっと見守りながら距離を置くという悲恋の結末も、尾野真千子だからこそ胸がじんわり温まったのです」 モデルは、コシノ3姉妹を生み育てた小篠綾子さん。大阪の呉服店に生まれた糸子を主人公にその生涯が描かれるが、圧巻は戦争で夫を亡くした糸子が、妻子ある男性と恋に落ちた、なんとも艶やかな場面。「糸子の弱さや女の業の描かれ方がすごい。ヒロイン交代の際には批判が随分ありました。また、糸子が亡くなった後の有働アナの朝ドラ受け『おはようございます。死にました』は、後にも先にもこれ以上語り継がれるものはないのではないでしょうか」(カトリーヌあやこさん) 1日たったの15分。そこには、女性の悲喜こもごもの人生が多様に描かれている。次はどんなヒロインが誕生するか見逃すわけにはいかない。※女性セブン2019年3月28日・4月4日号
2019.03.26 07:00
女性セブン
水道にも大影響、朝ドラ『おはなはん』ヒロインが語る秘話
水道にも大影響、朝ドラ『おはなはん』ヒロインが語る秘話
 本誌・女性セブンでは読者とテレビ評論家の計1200人を対象に、「最も好きな朝ドラヒロイン」についてアンケートを実施した。あなたの好きな朝ドラヒロインは、何位にランクインしただろうか。 1位は2015年『あさが来た』のあさ役を演じた波留。2位は2013年『あまちゃん』のアキ役だった能年玲奈(現在・のん)。3位は1983年『おしん』のしん役を演じた小林綾子。4位は2017年『ひよっこ』のみね子を演じた有村架純。そして、5位は『半分、青い』の鈴愛を演じた永野芽郁となった。 初期作品ながらも上位・6位に食い込んだ1966年の『おはなはん』。この作品はスタートから波乱含みだった。 当初、主演・はな役に決まっていた森光子さんがクランクインの直前に乳腺炎を発症し、降板。急きょ白羽の矢が立ったのが樫山文枝だった。 同作が放送されると主婦がテレビの前でくぎづけとなり、東京都の水道局員がNHKに「朝ドラが始まった途端に水量メーターが急に下がり、水の出がよくなります」と伝えてきたという逸話が残っているほど人気を誇った。 樫山が演じた主人公のはなは、軍人である夫を病で失い、子供を女手一つで育てながら、次々と襲いかかる苦難を乗り越え、人として大きく成長を遂げていく。それまでの朝ドラは、家族を中心とした物語が中心だったが、『おはなはん』から女性の一代記の様相を呈してくる。明るく歌詞のない挿入歌も、記憶に刻まれている。 樫山は当時の状況をこう振り返る。「明治から昭和の激動の時代、はなはどんなことがあっても『人間世界の出来事じゃ。なんとかなろうわい』と、くじけず生き抜きます。楽天家で、南国の太陽のように明るい女性。 常に前向きで、周囲を励ますキャラクターに、私も当時演じながら元気をもらっていたんです。 撮影中はとにかく楽しくて無我夢中でした。視聴者の皆さんが、自分の生活と一緒に一喜一憂してくださるのが、ひしひしと伝わってきました。おはなはんが夫を亡くしたときは、ファンから弔電をいただき驚いた記憶があります。 最も印象に残っているのは、出征する夫・速水中尉に対し、はなが『速水中尉は決して死ぬべからず!』と敬礼する場面。夫役の高橋幸治さんが復唱するのですが、その姿がとても印象的でした。 この素晴らしい作品で私は、女優としてのパスポートをもらった気がします。撮影していた1年間の重みは、今でも自分の中に大切な思い出としてしまってあります」※女性セブン2019年3月28日・4月4日号
2019.03.25 07:00
女性セブン

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