芸能

伊東四朗が語る、『おしん』はリアリズムのドラマだった

伊東四朗は『おしん』でヒロインの父親役を演じた

 映画史・時代劇研究家の春日太一氏がつづった週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』。今回は、俳優・伊東四朗が、朝の連続テレビ小説『おしん』で、ヒロインの父親役を演じたときについて語った言葉をお届けする。

 * * *
 伊東四朗は一九八三年、爆発的な人気を博した朝の連続テレビ小説『おしん』で、ヒロインの父親役を演じている。

「いちばん驚いたのは、撮影に入る前に本が三十冊ぐらい来たことです。おかげで、一冊だと分からないことが分かりました。

 ただ、これは大変なことだとも思いましたね。橋田壽賀子さんのセリフは長いですから。

 ある時は十ページくらい喋る時があったんですよね。一話の十五分をほとんど一人で喋る。それで、当時は劇中で使うBGMをスタジオに流していました。その場で音付けもしていたんですね。『伊東さん、うまく計算して、音が終わる頃に戸から出ていってくれませんか』って。こりゃ、えらいことを頼まれたと思いましたけどね。だからメロディも覚えてやっていました。

 それから、おしんをやる小林綾子ちゃんをぶつ場面があって。ぶたれてぶっ飛んでいくという。彼女はまだ子供だったから、ある程度本気でぶたないと飛んでいくのも嘘になると思いました。

 その日は事前に綾子ちゃんを呼んで『今日、お父さんはほっぺたをバチーンとぶつけど、びっくりしないでね』と言って、ドアまで飛んでいくくらいぶったこともあります。

 そういう、リアリズムのドラマだったんですよね」

 近年では、大河ドラマ『平清盛』の白河法皇役を演じた際のタイトルロールで、一番上の格の役者のポジションである最後=トメにクレジットされるなど、大物として扱われることも多い。

関連記事

トピックス

大谷の2026年シーズンが始まった(時事通信/Aflo)
《半袖&短パンでエグい二の腕があらわに》大谷翔平が自主トレ初日に見せたムキムキボディー、注目される“真美子さんのアリゾナ入り”…メジャーでは「家族と共にキャンプイン」も一般的
NEWSポストセブン
東京7区から立候補している自民党・丸川珠代氏(時事通信フォト)
《「手が冷たい、大丈夫?」と“ガサガサ”の手で握手し…》高市人気に乗じて “裏金夫婦”丸川珠代氏の返り咲きなるか…新年会行脚でも見えた“再選への野心” 
NEWSポストセブン
日本維新の会との交渉を急進展させた小泉進次郎陣営(時事通信フォト)
《衆院選各地でギャン泣き続出》小泉進次郎防衛大臣に「赤ちゃん抱っこ」を求める人たち 「抱っこした結果がこの光景…」「新たな展開」母親たちが小泉大臣に期待している意外な姿
NEWSポストセブン
垂秀夫・前駐中国大使が中国出身女性と“二重生活”を送っている現場をキャッチ(写真/共同通信社)
「対中強硬派」として知られる垂秀夫・前駐中国大使、秘かに中国出身女性のマンションに通う“二重生活”疑惑 母子と“もう一つの家族”を築く現場をキャッチ
週刊ポスト
福井1区で出馬する稲田朋美・元防衛相
【衆院選注目選挙区ルポ・福井1区】自民前職・稲田朋美氏に中道、国民、参政の新人が挑む構図 1月の知事選では自民に大きな亀裂 稲田氏は公明の連立離脱で「きれいな自民党」発言
週刊ポスト
吉岡里帆と渡辺えりの意外な関係とは
《小劇場から大河ドラマ女優に》吉岡里帆が大御所女優を“骨抜きにした芝居”「面識ない渡辺えりからの直接オファー」から生まれた意外な関係
NEWSポストセブン
政界サラブレッドの岸信千世氏(中央)
【衆院選注目選挙区ルポ・山口2区】自民と中道の一騎打ち 安倍元首相の甥・岸信千世氏は昭恵夫人の隣で“失態” 「安倍氏の威光と高市人気におんぶにだっこ」の選挙戦
週刊ポスト
前回総選挙では比例復活もできずに落選した橋本岳氏
【衆院選注目選挙区ルポ・岡山4区】中道前職・柚木道義氏に、橋本龍太郎元首相の次男・橋本岳氏、国民と共産の新人がぶつかる 返り咲きを目指す自民・橋本氏は“初めてのドブ板選挙”
週刊ポスト
子供の頃から羽生(右)を手本に滑っていたアメリカのイリア・マリニン(写真/アフロ)
《ミラノ・コルティナ五輪フィギュア男子》金メダル大本命“4回転の神”イリア・マリニンは「ゆづファン」 衣装やフィニッシュポーズを真似したことも 
女性セブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「横たわる少女の横で四つん這いに…」アンドリュー元王子、衝撃画像が公開に…エプスタインと夫婦でズブズブで「英王室から追放しろ」 
NEWSポストセブン
皮膚科の医師だった佐藤容疑者
収賄容疑で逮捕された東大教授の接待現場 “普段は仏頂面”な医学界の権威が見せた二面性「年甲斐もない異様なはしゃぎ方」
女性セブン
「大谷ファミリー」の活動指針が徐々に明らかになりつつある
《家族でハワイに行ける成長ぶり》大谷翔平が長女をインスタに掲載する「価値観の変化」…真美子さんは「教育分野に興味」
NEWSポストセブン