藤原恭大一覧

【藤原恭大】に関するニュースを集めたページです。

ロッテ移籍の福田秀平に立ちはだかるマーティンら外野の激戦
ロッテ移籍の福田秀平に立ちはだかるマーティンら外野の激戦
 2019年シーズンオフに大型補強でオフの主役となった千葉ロッテマリーンズ。三期目を迎える井口資仁監督は、今年こそAクラス定着をしたいところだろう。 ソフトバンクから出場機会を求めてFA移籍した福田秀平(30)を獲得したが、レギュラーが確約されているわけではない。走攻守で高い水準を誇るが、故障が多く、プロ13年で規定打席に到達したことがない。「外野は激戦区です。センター荻野貴司(34)、レフト角中勝也(32)は当確で、福田は昨季途中に加入したマーティン(31)、清田育宏(33)、2年目の藤原恭大(19)らとライトを争う立場です。 特にマーティンの強肩は球界屈指。昨季は52試合の出場ながら14本塁打とシーズン30本塁打ペースで量産していました。日本の野球に慣れる2年目は大化けする可能性があり、福田にとっては強力なライバルになる」(ロッテ担当記者)※週刊ポスト2020年2月14日号
2020.02.08 07:00
週刊ポスト
大阪桐蔭「新・最強世代」へ 2年前を彷彿させるスター軍団
大阪桐蔭「新・最強世代」へ 2年前を彷彿させるスター軍団
 高校野球が大きな転換点を迎えている。来春の選抜から「球数制限」が導入される予定で、ひとりの大エースに頼るチーム作りではなく、分厚い戦力層を築くことが求められるようになっている。各校が対応を急ぐなか、中学時代から全国の注目を集める選手を多数入学に導いて育成し、高校球界をリードするのが昨年の春夏甲子園王者の大阪桐蔭(大阪)だ。激変する高校球界の実情を綴った新著『投げない怪物 佐々木朗希と高校野球の新時代』を上梓した柳川悠二氏(ノンフィクションライター)がレポートする。 * * * “王政復古”の予感だ。昨年、根尾昂(中日)や藤原恭大(千葉ロッテ)ら“最強世代”を擁し、春夏連覇を達成しながら、今年は春夏いずれの甲子園も逃していた大阪桐蔭。春夏通算6回(同校としては7回)の甲子園制覇を誇る西谷浩一監督は、この秋の新チーム発足以来、「勝ちに飢えている」と話してきた。「残念ながら今年は春、夏と甲子園に出られませんでした。その分、(夏に)じっくり練習はできましたし、新チームは勝ちに飢えているというか、甲子園に飢えている。前チームの悔しさが原動力になっている」 秋の大阪大会を圧倒的な戦力で制した大阪桐蔭は、現在、開催中の秋季近畿大会でも準々決勝で難敵・明石商業(兵庫)を下し、11月2日の準決勝では智弁学園(奈良)と対決した。 常にリードを許す展開だったが、8回までを1年生3人のリレーでしのぎ、5-5の同点で迎えた最終回はエース左腕の藤江星河(2年)が登板。流れを呼び込むと9回裏にサヨナラ適時打が飛び出し、競り勝った。 普段は走者一、二塁の場面からでもヒットエンドランのような飛び道具を多用する西谷監督であるが、この日は手堅く送りバントで走者を進めた。「走者をスコアリングポジションに置くことによって、少しずつ相手投手にプレッシャーを与えられたんじゃないかと思います。夏とは違って秋の大会は、発展途上の中で戦っていく。勝つことが何よりの勉強ですし、勝ったことで、決勝戦という舞台を経験できる。決勝戦はどこが相手でも、しっかり戦って、また勉強の機会にしたい」 準々決勝の勝利で、来春の選抜出場はほぼ手中にしていた。だが、出場するだけではなく、甲子園を制すること、つまりは常勝を思い描いてチームをデザインするのが大阪桐蔭だ。西谷監督は、この試合で2年生エースの藤江ではなく、1年生の松浦慶斗を先発に起用した。その理由をこう話した。「この先のことを考えて、練習試合ではなく、公式戦で先発のチャンスを与えたかった。だからこそ、今日は勝たないといけない、松浦に勝ち星をつけてやりたい。試合前、選手にはそう話しました」 結果的に松浦は5失点したものの、堂々としたピッチングで試合を作った。松浦にも、自身が先発に起用された理由を訊ねた。「監督からは、この先、勝つためには藤江さんだけじゃ勝てない、と。『(大阪桐蔭の)強い代というのは、先発ピッチャーが2枚、3枚はいる。(藤江以外の)先発で投げるピッチャーを育成していく』と言われました」 北海道の旭川出身の松浦はMAX146キロを誇る大型左腕。従兄弟にソフトバンクの豪腕・古谷優人(2016年ドラフト2位)がおり、同じ左腕として投球フォームなどを手本にしているという。進学先に大阪桐蔭を選んだ理由をこう話す。「北海道を出ることに意味がある。寮生活を送って、自分を強くしたいと思いました。ただ、自分のだけのことを考えたわけではなくて、北海道の人の思いを繋いで、北海道代表のつもりで来ました」 大阪桐蔭では中学時代にU-15侍ジャパン、ボーイズジャパン、NOMOジャパンといった華々しい日本代表歴を持つ選手が全国から一堂に会して寮に暮らしている。◆主力となる2年生と勢いのある1年生が躍動 近年、甲子園の中継でも、中学時代の代表歴が放送されることも多くなり、中学時代の経歴は選手の能力を測るひとつの指標でもある。代表経験を持つ中学生の熾烈な獲得競争の様子は拙著『投げない怪物』でも詳述したが、その争いをリードするのが大阪桐蔭である。 エースの藤江は、諫早ボーイズに所属した中学時代はボーイズ日本代表(2017年)に選出された経験を持ち、その評判は出身地の長崎、九州を飛び越え、全国区に鳴り響いていた。前チームからベンチ入りした藤江は、美しいフォームからスライダー、チェンジアップを投げ、試合序盤の球数の多さとスタミナの不安はあるものの、簡単には四球を出さない制球力も秀でている。来春以降の活躍次第では、ドラフト上位候補にもなり得る逸材であろう。 今秋の大阪大会決勝で大阪桐蔭は、激戦区・大阪において最大のライバルであり、今夏の日本一校である履正社と対決。この試合の5回に右翼席に特大の3ランを放ったのが仲三河優太(2年)だ。栃木出身の彼は小山ボーイズ時代に侍ジャパンに選ばれ、世代ナンバーワンの呼び声が高い「投手」だった。 大阪桐蔭に入学して間もない昨春から、ベンチ入りを争ってマウンドに上がっていたものの、今春から野手としての練習に重点を置くようになった。右翼手として先発した履正社戦では、初めて4番に座り、3ランを含む5打数4安打5打点という活躍ぶり。遊撃手と外野手の違いこそあれ、こうしたポジション歴は根尾が歩んだ道でもある。本人は今後も二刀流も貫くつもりだ。「野手としての経験を投手としてのピッチングに活かせれば、他の投手にはない持ち味になると思います」 前チームから主に3番を任されてきた西野力矢(2年)は、右の大砲だ。一本足打法で昨秋は本塁打を量産していたが、荒さも目立った(徐々に一本足打法ではなくなっていった)。大阪でも頂点に届かない悔しい1年を過ごし、新チームとなってからは状況に応じて軽打もみせるようになり、近畿大会の明石商業戦では、好投手の中森俊介から逆方向となる右翼席へ技有りの一発も放った。不安のあった三塁の守備も送球も、徐々に安定感が増してきた。 1年生にも他に目立つ選手はいる。1番・中堅手の池田陵真は、小学生時代にはオリックス・ジュニアに選ばれ、カル・リプケン世界少年野球大会にも主将として参加し、世界一に貢献。昨年はU-15侍ジャパンの主将を務めた。広角に打ち分ける技術とミート力は、憧れる同校の先輩・森友哉(埼玉西武)を彷彿とさせる。 さらに智弁学園戦に2番手で登板した関戸康介は、明徳義塾中時代(軟式)にテレビ番組『ミライモンスター』(フジテレビ系)に出演するなど、全国区の投手。3番手で登板した竹中勇登は池田と共に昨年のU-15侍ジャパンの一員だった。 主力となる2年生と勢いのある1年生が躍動する大阪桐蔭は、なんだか既視感を抱くチームでもある。それは2年前の大阪桐蔭だ。エースの徳山壮磨(早稲田大2年)ら上級生を、根尾や藤原、柿木蓮(北海道日本ハム)ら下級生が縁の下から支え、選抜は優勝、夏の選手権大会でもベスト8に進出し、翌年の春夏連覇の下地を作った。 栄枯盛衰は高校野球の常だが、再び、大阪桐蔭の一強時代が訪れ、現・1年生たちが「新・最強世代」と呼ばれているかもしれない。まずは11月4日、天理(奈良)との近畿大会決勝がその第一歩となる。
2019.11.03 16:00
NEWSポストセブン
藤原恭大もプロの壁に阻まれた(時事通信フォト)
立浪和義氏 藤原、上茶谷、根尾の苦戦に「慣れ」の必要を語る
 元中日で1988年セ・リーグ新人王の立浪和義氏(50)に、プロ野球シーズン開幕前の『週刊ポスト』3月15日号で2019年シーズンの新人王を予想してもらっていた。そのときの予想では、セ・リーグが上茶谷大河(横浜)、パ・リーグは藤原恭大(ロッテ)。シーズン終盤になり、アマチュアからプロへの大きな環境の変化に、多くの新人が苦労している現実が見えてきたと立浪氏は語る。 * * * ロッテの藤原恭大外野手のスイングスピード、技術を見ても完成されていると思ったんですけど、やはりプロの厚い壁に阻まれたというんでしょうか。試合数だったり環境がすべて変わるなど、滑り出しがうまくいかなかった部分も大きかったんだと思います。 プロのスピードに慣れるのも大事ですが、ホームのマリンスタジアムの強い風が身体に当たって打ちにくい部分もあるので、そういう環境にも慣れていかなくてはいけません。ポテンシャルは十分なので必ず出てきてほしい選手のひとりには間違いないです。 セ・リーグ、横浜の上茶谷大河投手をオープン戦で見た時は、150キロ超のストレートにキレキレのスライダーを投げ、「すごいピッチャーだな」と思ったんですけど、開幕してからはスピードもあまり出なくなり、調子の波もあって安定感に欠ける感じがしました。やはりアマチュアと違って半年間プロで投げるためのコンディション作りが難しかったんじゃないかなと思います。 中日の根尾昂選手は過剰に期待されていた中で、自主トレでいきなり怪我をし、きちんと完治してからやればよかったのに周りの期待が大きかっただけにちょっと焦ったのかなと。でも、ここまできたら焦る必要はないのでしっかり土台を作って2、3年後を見据えて頑張ってほしいです。●取材・文/松永多佳倫※週刊ポスト2019年10月11日号
2019.10.01 07:00
週刊ポスト
大阪桐蔭に破れて1年 履正社が完成させた歴代最強打線
大阪桐蔭に破れて1年 履正社が完成させた歴代最強打線
 近年、甲子園での全国大会に劣らぬ注目を集め続けているのが、北大阪大会における大阪桐蔭と履正社の対戦だろう。今年は、大阪桐蔭が準々決勝で敗れて直接対決はかなわなかったが、履正社が3年ぶりに夏の甲子園大会に戻ってきた。7日に行われた1回戦では茨城・霞ケ浦に11対6で快勝。5本塁打を放つなど、強力打線が勝利を呼び込んだ。ノンフィクションライターの柳川悠二氏が、地区大会で大阪桐蔭から敗れて1年、履正社が積み重ねてきた打線の強化についてレポートする。 * * * 昨年、春夏連覇を達成した大阪桐蔭を最も苦しめたのは、北大阪大会の準決勝で対決した履正社だった。 根尾昂(現中日)や藤原恭大(現ロッテ)らを擁した最大のライバルとの大一番に、岡田龍生監督は、1年春以降、投手経験のなかった濱内太陽(現筑波大)を先発マウンドに送る「大博打」に出る。 これが奏功し、大阪桐蔭打線は併殺の山を築く。履正社は9回2死まで1点リードしながらも、濱内が4者連続四球の押し出しに、適時打を浴びて力尽きた。 その試合で捕手を守っていた現主将の野口海音(みのん)は、「一球の怖さを知った」と振り返る。 昨年のリベンジは、大阪桐蔭が準々決勝で金光大阪に敗れてかなわなかったが、決勝では同校を強力打線で粉砕。3発の花火を打ち上げた。「例年より筋力トレーニングに時間を割いた。それが打線の強化につながったと思います」(岡田監督) 履正社には寮がなく、練習時間も限度がある。一冬をこえた春先、本来は技術練習に時間を割きたいところ、あえて筋力トレーニングに時間を費やしたという。 4番の井上広大(こうた)は、決勝で高校通算46本目となる同点ソロを左翼席に運んだ。軽く当てただけのように見えても、打球が伸びていくのは、「身体の中心で打てているから」と本人談。 野口、井上と共に注目の打者が、3番の2年生・小深田(こぶかだ)大地。肩甲骨を回しながらバットを身体の正面に持って来て、芯の部分を凝視。そして、構えに入っていくルーティンにも注目だ。「中学生の頃から取り組んでいます。自分の間合いに、投手を呼び込む。そんな目的もあります」 打線の破壊力は、寺島成輝(現ヤクルト)や安田尚憲(現ロッテ)を擁した16年以上。大阪を制し、夏の主役候補に躍り出た。※週刊ポスト2019年8月16・23日号
2019.08.08 16:00
週刊ポスト
明石商の
高校野球で商業・工業高校が勝てない時代に今年は異変発生
 スポーツ強豪校といえば資金が潤沢で、全国から強豪選手を集めやすい私立というイメージが強い。高校野球の世界でも全体的にその傾向は強いが、今年は広島商、熊本工など伝統ある公立校が甲子園出場を次々と決めた。ノンフィクションライターの柳川悠二氏が、14校出場する公立高校の注目ポイントをレポートする。 * * * 昨年、甲子園で旋風を巻き起こした金足農業がファンの心を打ったのは、マウンドをひとりで守った吉田輝星(現日本ハム)というスターの存在と共に、金足農業が公立高校だったことが背景にある。 2017年夏の甲子園は49代表校のうち公立は8校。100回の記念大会で、55代表校だった昨年も同じ8校。少子化や野球人口の減少によって、豊富な資金力のある私立に、有望選手が集まる傾向は年々、強くなっている。結果、高校野球の草創期から昭和にかけて、甲子園で活躍した商業・工業高校が勝てない時代となっているのだ。 ところが、今年は異変が起き、公立校が一気に14校にまで増えた。中でも、春1回、夏6回の優勝実績のある伝統校・広島商の復活は象徴的な出来事だった。 近年は広陵、広島新庄など、私立の後塵を拝し、夏の甲子園からは15年も遠ざかっていた。昨春に発覚した不祥事を受け、監督に就任した荒谷忠勝監督は、選手に一日1000スイングの猛練習を課すことで立て直しに着手し、伝統の機動力にパワーを加えた。今大会前にはOBの達川光男氏が母校を訪れ、指導にあたったという。荒谷監督は勝因をこう話した。「いろんな広商関係者が支えてくれて、選手も伝統を守り、温故知新で頑張ってくれた。それに尽きます」 熊本工業も6年ぶりの夏の甲子園切符を掴み、高松商業(香川)に至っては夏は23年ぶり。小柄な左腕・香川卓摩には鋭いスライダーがあり、センバツで甲子園のマウンドを経験しているのも強みだ。 同じく今春のセンバツに出場した習志野(千葉)と明石商業(兵庫)は、優勝も狙える位置につける。 習志野は、何事にも動じないエース・飯塚脩人(しゅうと)の球速が150キロに達し、準優勝に終わった春の雪辱を期す。風物詩となったブラスバンド応援は、聖地でこそ耳に入れるべき美爆音だ。 明石商業は、右腕の中森俊介に加え、“藤原恭大二世”とも呼ばれる来田(きた)涼斗が1番を打つ。センバツの準々決勝・智弁和歌山戦で、先頭打者弾とサヨナラ本塁打を放ち、名を轟かした。ふたりは共に2年生だ。 習志野と明石商業は共に市立で、県立に比べれば手厚い支援を受けている。それでも甲子園制覇となれば、公立校の快挙として讃えられるはずだ。※週刊ポスト2019年8月16・23日号
2019.08.06 16:00
週刊ポスト
夏の甲子園 注目の「難読球児」にアナウンサーも困惑?
夏の甲子園 注目の「難読球児」にアナウンサーも困惑?
 いよいよ開幕を迎えた夏の甲子園。令和最初の大会ではどんなスターが生まれるのか──高校野球ファンの興味は高まるばかりだが、各代表高の「メンバー表」を見ると「あれ……?」と戸惑いを覚えるかもしれない。球児たちの名前が、とにかく「読めない」のだ。 成、勇陽、海音、彪雅、史陽、天晴──彼らの名前を全員読めれば、相当な高校野球フリークだろう。彼らはいずれも今大会の“主役”候補だ。「遠藤成」は、激戦区・神奈川を制した東海大相模の3年生。打っては高校通算45本塁打のスラッガー、投げては最速145キロのストレートを誇り、プロ球団のスカウトが注目する二刀流だ。名前は「せい」ではなく、「じょう」と読む。 地方大会の話題を独占した163キロ右腕・佐々木朗希(ろうき)を要する大船渡を、岩手大会決勝で下した花巻東。メジャーリーグで活躍する菊池雄星や大谷翔平の系譜を継ぐ同校のエースが「西舘勇陽(ゆうひ)」だ。2人の大先輩に比肩する150キロの速球が武器だが、地方大会では安定感を欠いただけに、甲子園で真価が問われそうだ。 春夏連続出場を果たした大阪・履正社。今大会の優勝候補筆頭に挙げられるチームを扇の要として支えるのが主将の「野口海音(みのん)」だ。高校ナンバーワン捕手の呼び声高く、U-15日本代表の主将も務めた強いリーダーシップもスカウトからの評価が高い。 群馬県勢初の4大会連続出場となる前橋育英では、エースの「梶塚彪雅(ひょうが)」がチームを引っ張る。名前の由来は「氷河」で、〈「広大な氷河のごとく壮大な気持ちを持ち、常に冷静な人間であるように」と両親に名付けられた〉(日刊スポーツ)とのこと。 春夏5季連続出場を成し遂げた智弁和歌山。その5季すべてで甲子園出場を果たすキャプテンの「黒川史陽(ふみや)」は、強打のリードオフマン。和歌山大会決勝では先頭打者ホームランで勢いをつけた。ちなみに父・洋行さんは、1993年のセンバツで全国制覇した上宮(大阪)の主将である。 黒川が牽引する智弁和歌山で4番を張るのは、スーパー1年生の「徳丸天晴(てんせい)」。和歌山大会では打率5割。「“あっぱれ(天晴れ)な男に育ってほしい”と願って父親が名付けたそうです。本人も気に入っているようで、名前の由来についての質問にはにかみながら答えています」(スポーツ紙記者) 他にも特徴的な名を持つ球児がズラリ。 八戸学院光星(青森)の遊撃手「武岡龍世(りゅうせい)」は、いまや球界を代表するショートとなった同校OBの坂本勇人(現巨人)を彷彿とさせる動きから、「坂本2世」と呼ばれる。ちなみに1番2番でコンビを組むのは「島袋翔斗(しょうと)」。こちらは沖縄出身で、50メートル5秒9の俊足が持ち味。武岡の活躍に隠れがちだが、“センターのしょうと”も注目だ。 日本文理(新潟)には「脅威の9番打者」がいる。「小林未来雄(らいお)」は上位に繋ぐチャンスメイクだけでなく、チーム3位タイの打点を挙げる勝負強さも兼ね備える。新潟県勢初の全国制覇を狙う同校のキーマンだ。 今夏は公立校の“復権”にも注目が集まる。昨年は8校だったが、今年は14校。15年ぶりの広島商、23年ぶりの高松商などが夏の甲子園出場を決め、オールドファンを喜ばせた。そうした古豪の一つ、熊本工(6年ぶり21度目)にはエースの「林彪太郎(こたろう)」や、外野と投手をこなす二刀流の「江川輝琉亜(きるあ)」がいる。 こうした選手たちを取材するメディアにも苦労があるようだ。「親御さんが考え抜いて付けた名前を間違えるわけにはいきません。ただ、注目選手はともかく、ベンチ入り全員を覚えるのは無理。試合前に記者席に掲示されるスタメン表を見て、スコアブックにふりがなを書き込んでいます。紙媒体ならそれで対応できますが、テレビのアナウンサーなどはもっと大変でしょうね」(スポーツ紙記者) 思い返せば、昨年の覇者・大阪桐蔭にも根尾昂(あきら、現中日)、藤原恭大(きょうた、現ロッテ)、横川凱(かい、現巨人)などの“難読名”が並んでいたが、甲子園での活躍とともに、多くの野球ファンが彼らの名前を覚えていった。この夏、「その名」を多くのファンの脳裏に刻むのは誰だろうか。
2019.08.06 07:00
NEWSポストセブン
プロ野球トレードが盛んに、阪神・藤浪に囁かれる「お相手」
プロ野球トレードが盛んに、阪神・藤浪に囁かれる「お相手」
 プロ野球のトレードは7月末がデッドラインとなり、活発化している。昨季、17年ぶりリーグ最下位の阪神は、矢野燿大監督(50)のもと近本光司(24)や木浪聖也(25)が開花。だが、ここにきてチームの勢いに陰りが見える。果たして阪神はどのようなトレードを画策するのだろうか。スポーツ紙デスクはこう展望を述べる。「特に手薄なのが外野陣です。福留孝介(42)や糸井嘉男(37)のベテランを休ませながら起用するのも限界がきている。 補強にうってつけの存在が、9年前に最年少でホームラン王となったオリックスのT-岡田(31)です。近年は好不調の波が激しく、今季はスタメンからも外れている。投手陣が手薄なオリックスとの間で、現在ファームにいる藤浪晋太郎(25)とのトレードも検討されていると聞く」 同様に名前が挙がるのが、2度の首位打者経験を持つロッテの角中勝也(32)だ。「大阪桐蔭から藤原恭大(19)が加入し、菅野剛士(26)、清田育宏(33)、荻野貴司(33)と外野は揃っている。 井口資仁監督(44)を慕う鳥谷敬(38)と藤浪をセットで、角中を加えた複数トレードもあり得ます」(同前)※週刊ポスト2019年7月19・26日号
2019.07.09 07:00
週刊ポスト
他のチームに行くという手も…(時事通信フォト)
人気選手が抜けたオリックスは斎藤佑樹(30)が欲しいはず
 まだまだ活躍できるのに、いまのチーム事情で「使う場所がない」選手は必ず出現するものだ。2019年プロ野球シーズンが開幕した直後のいま、その筆頭として名前が浮かぶのは阪神の鳥谷敬(37)だろう。 開幕からルーキーの木浪聖也(24)にポジションを譲っており、ならばウチでとオリックス関係者は色気を見せていると言われる。在阪スポーツ紙記者は「鳥谷はまだ動けるし、大阪ドームを満員にできる人気があると考える関係者も少なくない」と語る。 だが、その鳥谷以上に“集客効果”が期待されているのが早大の後輩でもある日本ハムの斎藤佑樹(30)だ。4月4日の楽天戦で先発したが、2回途中3失点でKOされ、試合を作れなかった。「ニュースターの吉田輝星(18)の入団で、日ハムでの斎藤の役割は終わろうとしている。それでもまだ知名度と人気はバツグン。西勇輝(28)と金子弌大(ちひろ・35)という全国区の人気選手が抜けて投手のコマも足りないオリックスは、喉から手が出るほど欲しいはず」(別の在阪スポーツ紙記者) 吉田と並んで、話題を集める今年の高卒ルーキーたち。ロッテのドラフト1位、藤原恭大(18)の陰でベンチを温めたのが2015年のドラ1、平沢大河(21)だった。「遊撃が本職だが、2017年ドラ2の藤岡裕大(25)にポジションを奪い取られた。平沢は外野にコンバートするしかなかったが、今度は藤原が入ってきた。 開幕6試合目でスタメンがまわってきたが、それまでは守備固めでの起用。最近はファースト、サードにまで手を広げているが、出場機会は限られる」(在京スポーツ紙記者) ユーティリティー性に加え、まだ若い。「センターラインが固定できないDeNAなどにとっては、柱となりうる有望株に映る」(同前)という。※週刊ポスト2019年4月19日号 
2019.04.10 16:00
週刊ポスト
かつては“伝書鳩”のようだったと自らを評する金村氏
金村義明氏が評価する新人10人、小園海斗は「化けモン」
 今年のプロ野球キャンプは、例年以上にルーキーが話題を集めた。12球団キャンプで20年間“皆勤”を続けてきた金村義明氏は、彼らをどう見たか──。 * * * これだけ新人、それも高卒が騒がれた年はなかったでしょうが、ピカイチは広島の小園海斗(18)。僕の母校・報徳の後輩だからひいき目に見とるわけじゃありませんよ。報徳始まって以来の逸材で、とにかく身体能力は化けモンですわ。その上、休養日にもグラウンドに出てくる練習の虫。 緒方孝市監督(50)はじめ、広島としてはまずはしっかりと二軍で育てる方針のようですが、その“縛り”をブチ破ってずっと一軍に居続けてしまうんじゃないかと思えるほどです。 シーズン1年間通して働ける体力があるのか、という不安の声もありますけど、本人に聞いたら、練習量が多い広島にあって「報徳の練習のほうがキツかったです」ってシレッと言うてましたからね。「そんなこと言うたら、いじめられるぞ」と心配になるくらい正直モンでした(笑い)。 いや~、大物ですわ。僕も高卒でプロ入りしましたけど、大人の中に子供が交じって野球やるくらい、レベルが違うと感じましたからね。“扱い”もちゃいました。先輩からは「お前の給料が高いから俺の年俸が上がらへんのや」と平気で言われましたからね。いじめてやろうと手ぐすね引いてるレギュラー選手もいましたよ。 そういう意味では、今の若い子は凄い。先輩の中に入っても物怖じしないし、堂々と野球をやってます。 落ち着きという意味では、中日の根尾昂(18)も相当なモンですよ。野球脳もしっかりしている。ケガで出遅れましたが、NOMOジャパンに選ばれた中学時代から、「岐阜にすごいのがいる」と評判でしたからね。僕もNOMOジャパンの理事として当時見たことがありますし、大阪桐蔭に進学してからは、西谷浩一監督が報徳の後輩ということもあって様子は聞いていました。甲子園でのプレーは、小さくまとまりすぎてしまっている印象も受けましたが、そのあたりの心配をせんでもいいくらい抜きん出た頭の良さがあります。 同じ大阪桐蔭出身のロッテ・藤原恭大(18)は、「体がキツい」って言ってバテてましたよ。“フルスイングのし過ぎや!”って話ですけど。レギュラーかどうかはともかく、一軍では十分通用すると思いますよ。 反対に、少し時間がかかりそうなのが日本ハムの吉田輝星(18)ですかね。地肩も強いしスタミナもあって、荒木大輔コーチ(54)は「(吉田に)教えることはない」と言ってましたけど、少し荒削りなところが残っている感じです。あ、甲子園のアイドルだった荒木とは夏の甲子園で投げ合った仲です。結果は僕がバッチリ投げ勝ちました(笑い)。 同じ日本ハムに大阪桐蔭からドラフト5位で入った柿木連(18)のほうが、トータルでピッチャーとしてのセンスを感じます。甲子園優勝投手ということもありますが、投げる球に角度があって、洗練されているイメージですね。 それにしても、吉田たちは恵まれていますよ。僕がキャンプ回りを始めた頃は、日ハムのグラウンドには、近くの保育園の子供たちが遊びに来ていたくらいで、ファンなんかまったくいませんでしたからね。それが今や屈指の人気球団で、今年は国頭村のリゾートホテルに泊まってました。羨ましい限りです。 新聞やテレビは高卒ルーキーの話題が多いですが、今年は大卒、社会人もすべてが即戦力ばかりです。西武に入った日体大卒の松本航(22)のMAX155キロのストレートには一軍のバッターも手こずるでしょうし、DeNAの東洋大出身・上茶谷大河(22)は変化球のコントロールが新人離れしている。上茶谷と大学で一緒だったソフトバンクの甲斐野央(22)の完成度も高い。どのピッチャーも、各球団の関係者が太鼓判を押してますよ。 野手では阪神の木浪聖也(24)ですね。同じ社会人出身でドラ1の近本光司(24)の陰に隠れている感じもありますが、守備はしっかりしている。 今年、ショート復帰した鳥谷敬(37)からレギュラーを奪い取ると思いますよ。鳥谷にとっては、しんどい闘いでしょう。でも、どんな結果になろうと、ポジション争いしていること自体に大変な充実感があるみたいで、良い表情で練習していましたよ。※週刊ポスト2019年4月5日号
2019.03.27 11:00
週刊ポスト
新人王予想 元MLB小林雅英氏は「25歳の新人」にも注目
新人王予想 元MLB小林雅英氏は「25歳の新人」にも注目
 2019年のキャンプが終了し、いよいよプロ野球の開幕が間近となった。今年も多くの新人・若手がキャンプ地を賑わせたが、その中で最も光った、プロが見た「新人王有力株」は誰か。1999年、新人で46試合登板を果たし、MLB・インディアンスでもプレーした小林雅英氏(44)が予想する。 * * * セ・リーグは横浜の上茶谷大河投手と言いたいところですが、敢えて中日の梅津晃大投手を挙げます。最速153キロの大型右腕で、上茶谷とは大学の同級生。同期の星に刺激を受け奮起するでしょうから、注目しています。 そして個人的な意見では横浜の大貫晋一投手。実は大学時代にお世話になったコーチの息子さんなんです。現在25歳で、僕の入団時と同い年。年齢的にどうしても即戦力として見られるから、頑張ってほしいですね。 パ・リーグはロッテの藤原恭大が最有力ですが、西武・松本航投手、ロッテ・東妻勇輔投手に切磋琢磨してほしいところ。2人とも日体大の後輩なんです。他にはロッテの永野将司投手。昨年4試合投げて球が速くて期待された選手です。体調不良でキャンプ不参加なのですが、彼も大貫と同世代の26歳。残された時間を考えても、早く体調を戻してもらいたいですね。※週刊ポスト2019年3月15日号
2019.03.10 16:00
週刊ポスト
根尾昂と藤原恭大 新人王の可能性を立浪和義氏が予想
根尾昂と藤原恭大 新人王の可能性を立浪和義氏が予想
 2019年のキャンプが終了し、いよいよプロ野球の開幕が間近となった。今年も多くの新人・若手がキャンプ地を賑わせたが、その中で最も光った、プロが見た「新人王有力株」は誰か。1988年にセ・リーグ新人王を獲得した立浪和義氏(49)が予想する。 * * * ロッテの藤原恭大外野手は起用されれば十分新人王のチャンスがあると思います。走攻守揃った好選手で、特にバッティングはすでに完成されている。彼はもう、一軍の高いレベルでやらせてあげるほうが良いでしょうね。その際、必要なのは早く“プロの水”に慣れること。自分もそうだったんですが、プロではまず技術面より体力面が重要ですから。 一方のセ・リーグ。残念ながら中日の根尾昂は今年、内野手としてすぐ結果を出すのは難しいでしょう。広島の小園海斗も評判いいんですけど、今の広島の内野陣に食い込むのは難しいと思います。阪神の木浪聖也内野手もいいですがレギュラーを取るまでではない、と思いますね。 そうなると横浜の上茶谷大河投手が一番手です。球速は150キロ超。何といっても球に力があり、先発でいけば2桁勝てるだけのポテンシャルがあります。※週刊ポスト2019年3月15日号
2019.03.07 16:00
週刊ポスト
大阪桐蔭・西谷監督「全部勝ちたい。だから余裕は全くない」
大阪桐蔭・西谷監督「全部勝ちたい。だから余裕は全くない」
「平成最後」の甲子園を春夏連覇した西谷浩一監督インタビューの最終回(第3回)。大阪桐蔭を長く取材するスポーツジャーナリストの古内義明氏が、高校野球の問題点、歴代最多優勝監督、そして、新しい元号を迎える今季の目標などを訊いた。──何をしている時、気持ちが休まりますか?西谷監督:趣味は特にありません。趣味を持てるような人になりたいです(笑)。余裕がない人間ですね。結果として、「365日24時間」、野球のことばかり考えることになります。──プロ野球やメジャーリーグなど、野球は観ますか?西谷監督:ゆっくりと観ることはあまりないですが、メジャーリーグもプロ野球も時間があれば観ます。また、教え子の選手情報は自然と入ってきます。寮の壁には上の舞台で活躍する選手の新聞の切り抜き張っています。都市対抗野球や明治神宮大会で出場選手名簿が出たら、蛍光ペンで塗って、壁に張っています。大阪桐蔭高校OBが活躍していることを、今いる選手たちにできるだけ目に入れるようにしています。──タイブレークや球数制限など、新たなルールが出てきましたが一番気になることはな何でしょう。西谷監督:タイブレークはまだ実際に体験したことはないです。昨年の春の選抜、準決勝の三重高校戦は、延長12回まで進み、タイブレークの事も考えながら采配はしましたが、3対2でサヨナラ勝ちできたので、まだ未体験です。 時代の流れでタイブレークになっていくことは仕方がないことです。グラウンドに立つ指導者としては、人工的に作られた点の取れる状況ではなく、最後まで同じ状況でプレーさせてあげたいという思いを持っていると思います。 球数制限も小学校や中学校では、世界的な流れになってきています。近い将来は球数制限も導入されてくると思います。昨年の甲子園は4名の投手(柿木蓮、根尾昴、横川凱、森本昂佑)を登録し、1名が怪我をして実際は3名の投手で回したように、投手に関しては一人で完投させるということは考えていません。──野球人口が激減している中で、今後の高校野球がどのようになっていくと思いますか?西谷監督:昔の感覚では野球の人材不足はないと思っていましたが、時代は変化してきているので、何か考えていかなければいけません。中学生の部員数減少の余波は、必ず高校野球にも影響してきますので、あぐらをかいていたらいけないと思います。 例えば、大阪桐蔭女子サッカー部では、サッカーに親しんでもらうために中学生のためのクラブチームを立ち上げたりしています。クラブチームから持ち上がり、大阪桐蔭で活躍してもらうように、自らの手で競技人口を増やす活動をサッカー界はしています。これは高校球界にはまだない活動です。全員が幼い時から野球に慣れ親しむ環境では無くなってきているので、野球界も土壌を耕すような活動をしていかなければならないと思います。──何か具体的なアイデアをお持ちですか?西谷監督:100回の歴史を紡いできた伝統のある甲子園ですから、150回、200回の将来に目を向けていかないといけません。将来の野球界は将来の人々の責任ではなく、今携わっているものの使命だと思います。 昨年6月16日に香川県に招待試合で行ったとき、試合後にキャッチボール・イベントに参加しました。野球界の未来を担う子供たちは高校野球選手を前にして、目が輝いていたので、貢献できれば良いと感じました。 U18アジア選手権に出場した高校日本代表の壮行試合で、神宮球場で、小学1〜3年生を対象にした野球教室を開催したのは素晴らしいことだと思います。学生野球憲章の範囲の中で、少年たちとそんな触れ合いをしていければいいです。プロ野球選手はみんなの憧れですが、高校野球も憧れの近所のお兄ちゃんとしての役割を果たせたら良いと考えています。──高校野球の1番の魅力は何だと考えていますか。西谷監督:チーム全員の気持ちが一つになり、勝った時は嬉しいです。今回のチームはただ優勝しただけではなく、試合に出ることのできない選手たちも頑張ってくれた学年で、良いチームだったと思います。──甲子園の舞台で、春夏通算7度目の全国制覇は歴代最多ですが、平成という時代を振り返ってください。西谷監督:「どうしたらPL学園に勝てるだろうか」ということを考えてきたのが監督人生の始まりでした。「いつかPL学園に勝てるチームを作りたい」と思って、毎日練習して、駆け抜けたのが平成という時代だったと思います。そのPL学園野球部がなくなってしまうことなど、想像もできませんでした。 先日、日本高野連の育成功労者表彰を受賞した横浜野球部前監督・渡辺元智氏 の「受賞を祝う集い」で、天理高校の中村良二監督、智辯和歌山の高嶋仁監督、明徳義塾の馬淵史郎監督などと、同じテーブルになり、何か感慨深い気持ちになりました。──甲子園や神宮でも「44年会」の同級生監督が大活躍しています。西谷監督:全国制覇したのが、長崎県立清峰高校で吉田洸二監督(現山梨学院監督)や花咲徳栄の岩井隆監督がいます。大学野球では、日本体育大学の古城隆利監督、上武大学の谷口英規監督、慶応義塾大学の大久保秀昭監督などがいます。──これからは目標であり、追われる立場になるわけですね。西谷監督:そうですね(笑)。50歳になりますが、未だに甲子園では最年少監督の感覚があります。横浜高校の渡辺前監督、帝京高校の前田三夫監督、常総学院の木内幸男前監督、大垣日大の阪口慶三監督、智辯和歌山の高嶋前監督、明徳義塾の馬淵監督のような、大監督の先輩たちの中にまだいるような感覚だからです。今、甲子園の監督会議で名刺交換をすると、皆さん自分より若い監督が増えたと思います。 昨年の夏の甲子園1回戦で、小針崇宏監督が率いる作新学院と試合をしました。小針監督は大阪桐蔭OBで言えば、中村剛也(埼玉西武ライオンズ)と同じ世代なので、正直やりにくかったです。昔は渡辺前監督を「絶対に倒してやる!」と思って戦っていましたが、小針監督に、「よろしくお願いします」と言われたら何か拍子抜けしました。考えれば、50歳といえば、甲子園出場監督の中ではベテランの域ですが、その感覚がまだありません。これからそのギャップを埋めていかなければならないと思います。どっしりと構えていきたいですが、まだ複雑な気持ちです。──年上の監督の方が、チャレンジャー精神に火が付きますか?西谷監督:勝ちやすいのではなく、向かっていくことが出来ます。特に、私が高校時代に采配をしていた大監督には、「当たって砕けろの精神」で勝負できます。一方で、年下の監督は負けることが出来ない気持ちになります。──ご自身が節目の50歳になられることは意識されますか。西谷監督:まだ、引退のような先のことを考えたことはありません。その場、その場を必死にこなしているだけです。春夏連覇しても、すぐに秋季大会、そして春季大会を迎えるので、その余韻に浸っている暇はないです。ただ今までは考えたことが無かったのですが、50歳になるいまだからこそ、これからどうするかを考えなければいけないと思っています。──平成が終わり、新しい元号の年になりますが、今後の目標は?西谷監督:毎日、しっかり子供たちと向き合い、大阪桐蔭に進学して良かったと思ってもらいたいです。その中で勝ちたいですし、OBたちには活躍して、いつまでも刺激を与える選手でいて欲しいと思っています。その中で、勝つことは分かりやすい目標の一つです。私は、全部勝ちたいと思って、戦っています。だからこそ、私には余裕は全くないのです。【PROFILE】◯西谷浩一(にしたに・こういち)/1969年9月12日、兵庫県出身。現役時代は捕手で報徳学園高から関西大。卒業後は大阪桐蔭高コーチを経て1998年秋に同高監督に就任し、一度コーチに退いた後、2004年から再び監督として指揮を執る。甲子園春夏の通算成績は16回の出場で、55勝9敗。昨夏の甲子園で春夏通算7度目の全国制覇で歴代最多優勝監督となり、史上初の2度目の春夏連覇も達成した。教え子に中村剛也(埼玉西武ライオンズ)、中田翔(北海道日本ハムファイターズ)、藤浪晋太郎(阪神タイガース)などを輩出し、昨年は根尾昴(中日ドラゴンズ)や藤原恭大(千葉ロッテマリーンズ)など4人のプロ野球選手を誕生させた。社会科教論。◯古内義明(ふるうち・よしあき)/1968年7月7日生まれ。立教大学法学部卒、同時に体育会野球部出身。高校・大学球児向け「サムライベースボール」発行人として、これまで数百校の高校を取材し、アマチュア関係者と独自の人脈を構築。近著に、『4千分の1の名将 新・高校野球学【関西編】』(大和書房)がある。(株)マスターズスポーツマネジメント代表取締役、テレビやラジオで高校野球からメジャーリーグまで多角的に分析する情報発信。立教大学では、「スポーツビジネス論~メジャーの1兆円ビジネス」の教鞭を執る。
2019.01.03 16:00
NEWSポストセブン
西谷浩一監督が最も印象に残っている大阪桐蔭OBは
西谷浩一監督が最も印象に残っている大阪桐蔭OBは
 長く、大阪桐蔭を取材しているスポーツジャーナリストの古内義明氏が「平成最後」の甲子園を春夏連覇した西谷浩一監督に訊く、短期集中連載の第2回(全3回)。大学や社会人野球というアマチュア球界にも幅広い人材を輩出し続ける、その極意に迫った。──選手の進路について、どの学年から意識させるのでしょうか。西谷監督:毎年、2年生のお正月休み明けに、1度目の進路希望調査をします。子どもたちの進路についてはいきなり否定せず、その都度アドバイスを送るようにしています。春の選抜大会後ぐらいから、親御さんと本人の3者面談を重ねていき、方針を決めます。まずは本人の希望を聞き、その中でお声がけしてくださる大学があれば、薦めていく感じです。今年はプロ4名、社会人2名、その他は東京六大学など、大学で野球を続けます。──大阪桐蔭から大学野球や社会人野球に進む上で、どのようなビジョンをお持ちですか。西谷監督:野球の技術はもちろんですが、最後は人間性が重要になってくるので、そこを大切にしています。子供たちには、「他人から物事を頼まれるような人間になろう」と伝えています。例えば、来客の方がグラウンドにいらした時、案内するだけでも、ちゃんと気配りもして、配慮できる人間になって欲しいと思います。「困った時に、人から頼りにされる人間になろう」と、話しています。──進学させる上で、大学や社会人のチームをどのように研究しますか?西谷監督:一番重要なのはポジションです。校風や監督との相性ももちろん考えますが、ポジションは大事です。例えば、前年に良い捕手を獲得したチームに送り出すよりは、捕手を獲得したいと思っているチームがどこかをまず考えます。選手の希望も聞きながら、信頼できるチームで手薄なポジションであれば、そちらを薦めることはあります。私なりに、ガイドブックや野球雑誌を見て研究しながら、様々な人と会うことで情報を集めることはします。──情報収集をする上でも、パーティーなどの野球関係者に会う機会は貴重ですか?西谷監督:時間があれば、パーティーにも顔を出すようにしています。またパーティーのみならず、大阪桐蔭から進んだ選手がいるチームの監督にはしっかり連絡をするようにしています。その会話の中で、「来年、どのようなポジションの選手が欲しいですか?」とは、必ず聞くようにしています。補強ポイントにマッチした選手が行くことで、1年目のスタートは良くなるはずです。その後は、本人の努力次第です。──西谷監督が生まれた昭和44年の同期会も、大切な情報収集の場でしょうか。西谷監督:同期では、東海大相模の門馬敬治監督がいて、2000年春の選抜で優勝しました。その頃の私は大阪大会でまだもがいている頃で、同い年である監督が全国優勝を達成して、「凄いな」と思いました。 44年会は、社会人でプレーした関西地区の同期が集まり出したのがきっかけで、社会人でプレーしていない私にも声がかかり、参加しました。当時は選手でしたが、年齢を重ねていくことで、今では指導者も出てきました。土井善和(日本生命コーチ)や田村秀生(日本新薬コーチ)が現役引退した際に、関東地区でも44年会が始まり、50~60人規模で行われています。始めた頃は、「若手の会」と思っていましたが、今では50歳を超え、少年たちへの野球教室など、いつの日か、ルールの範囲でできるようになればいいと話し合っています。 現在は12月に関西で、1月には関東で開催していますが、いつか合同で出来ればいいという話をしながら、たくさんの同級生が参加する程の大きな会になっています。会の恒例で、その年に活躍した人にネクタイがプレゼントされます。甲子園で優勝したので、皆さんから、記念のネクタイを頂くことが出来ました。──上のレベルに進んだ選手で印象に残っている成功事例は?西谷監督:オリックス・バファローズで活躍する澤田圭佑がその一例です。在学時から、澤田は、「とにかくプロに行きたい」という強い希望がありました。でも、藤浪晋太郎(阪神タイガース)がエースとしていたために、2番手で投げていました。高校では少し力足らずでしたが、将来的にプロに行きたいのならば、大学ではトップのリーグで揉まれることを薦めました。 そこで、1年生から投げていける大学に行った方が良いと判断しました。本人が、「東京の大学に進学したい」という希望があり、東京六大学を見た時に、立教大学の投手陣が少し手薄という印象を受けました。様々な関係者にも話を聞き、「立教なら1年生から登板できるチャンスがある」という助言を頂きました。当時、立教大学の監督をしていた、大塚淳人さん(2010年~2013年まで在任)に連絡させて頂き、アスリート選抜試験で入学しました。──結果的に、澤田投手は神宮で活躍して、プロ野球という目標を叶えましたね。西谷監督:澤田なら体もできており、大学でも1年生から技術面でも精神面でもフルで戦えると思いました。良い投手がたくさんいる他の大学ならば、3年生ぐらいからの登板になってしまうと思いました。また、もし背番号1を付けて活躍していたら、澤田には他の大学を薦めたかもしれません。──社会人野球に目を移すと、大阪桐蔭から立教大学に進学し、三菱重工神戸・高砂で活躍している那賀裕司選手がベストナインを取りました。西谷監督:那賀は大阪桐蔭から立教大学に進んだ第1号で、彼のおかげで、立教大学ともお付き合いが出来るようになりました。その後、先ほどの澤田、侍ジャパン大学代表の田中誠也が活躍することで、大阪桐蔭からまた獲得しようと思ってもらえます。──大阪桐蔭に進学を考える上で、中学生の保護者は、大学進学についても敏感ですか?西谷監督:昔から敏感なご両親はいます。大阪桐蔭に進学し、甲子園で優勝して、大学野球で活躍して、プロ野球に行きたいと思う子供たちが集まってきてくれていると思います。リクルーティングの時、ご両親から質問されたら答えますがが、進学は入試ですし、絶対など言い切れませんので、私の方から(大学など)進路の話は一切しません。それぞれが活躍できる舞台に進めさせて上げたいと思っていますが、活躍できる舞台の適性を見極めるは本当に難しいです。──大学の推薦を受けることが出来る「評定3.0以上」という最低レベルをクリアする必要がありますよね?西谷監督:評定に関しては日頃から言っています。評定がなければ、進学できないこともあるので、勉強もしっかりさせます。野球の才能がありながら、評定が0.1足りなければ、どれだけ私がお願いしても受験資格がないので、合格することはできません。あとは推薦に必要な評定を決める学年が3年生の1学期なのか、2年生までなのか、大学によっても評定の基準が違うので、そのあたりの研究も必要です。──入学してからの勉強の習慣づけも重要ですね?西谷監督:寮生活を送っているので、テスト前やテスト期間は勉強会を開催します。それでも勉強が苦手な子供がいるのは確かです。時々、1年時の悪い評定が響いて、推薦を受けることが出来ない子供もいます。だから、毎年評定は不安の種です。今年の3年生、21名全員の進路が決定したので、ホッとしました。次は、今の2年生の進路を叶えてあげられるようにしたいので、情報収集中です。──寮生活で、ルールはありますか?西谷監督:起床や消灯はその日によって変化します。起床時間は学校に合わせて、大体決まっていますが、消灯は練習時間に合わせて変わります。全員一緒に夕食を食べ始めることはなく、3年生が入浴している時に1、2年生が食事をとるようにしています。入浴と食事が終わり次第、一度寮内の清掃を行うので、その時に消灯時間を伝えます。また、洗濯など、自分のことは自分でするように決めています。──部屋割りは、監督が決めますか?西谷監督:3人×7部屋の1学年21名ぐらいなので、3学年で63名になります。最初だけ、私たちで決めます。3年生なら3年生の部屋というように、学年ごとで部屋を決めます。──1学年21人というのが、西谷監督の思い描く理想のチーム作りですか?西谷監督:今はあえて増やしていないです。部員数を増やしても、補欠を増やすことになるだけです。下級生からも試合に出したいので、増やしません。もし1学年50名まで増えてしまうと、希望する進路を叶えてあげられなくなります。これ以上、減らすと勝てないような気もしますし、怪我人が出た時、対応しにくくなるので、試行錯誤しながら、辿り着いた最適な人数だと思います。【PROFILE】◯西谷浩一(にしたに・こういち)/1969年9月12日、兵庫県出身。現役時代は捕手で報徳学園高から関西大。卒業後は大阪桐蔭高コーチを経て1998年秋に同高監督に就任し、一度コーチに退いた後、2004年から再び監督として指揮を執る。甲子園春夏の通算成績は16回の出場で、55勝9敗。昨夏の甲子園で春夏通算7度目の全国制覇で歴代最多優勝監督となり、史上初の2度目の春夏連覇も達成した。教え子に中村剛也(埼玉西武ライオンズ)、中田翔(北海道日本ハムファイターズ)、藤浪晋太郎(阪神タイガース)などを輩出し、昨年は根尾昴(中日ドラゴンズ)や藤原恭大(千葉ロッテマリーンズ)など4人のプロ野球選手を誕生させた。社会科教論。◯古内義明(ふるうち・よしあき)/1968年7月7日生まれ。立教大学法学部卒、同時に体育会野球部出身。高校・大学球児向け「サムライベースボール」発行人として、これまで数百校の高校を取材し、アマチュア関係者と独自の人脈を構築。近著に、『4千分の1の名将 新・高校野球学【関西編】』(大和書房)がある。(株)マスターズスポーツマネジメント代表取締役、テレビやラジオで高校野球からメジャーリーグまで多角的に分析する情報発信。立教大学では、「スポーツビジネス論~メジャーの1兆円ビジネス」の教鞭を執る。
2019.01.02 16:00
NEWSポストセブン
大阪桐蔭・西谷浩一監督 プロ入りする「4人衆」に贈る言葉
大阪桐蔭・西谷浩一監督 プロ入りする「4人衆」に贈る言葉
 昨夏の甲子園、記念すべき100回大会を制し3781校の頂点に立ったのは、やはり大阪桐蔭だった。秋のドラフトでも4人をプロへ送り出し、「最強」の名を欲しいままにする。長く、同校を取材しているスポーツジャーナリストの古内義明氏が、西谷浩一監督を訪ね、強さの秘密に迫った(第1回/全3回)。──平成最後の年となった昨年1年間を振り返ってみて、如何ですか?西谷監督:本当に、内容の濃い1年でした。史上初となる2度目の春夏連覇(2012年・2018年)は、すでに過去のものという感じです。──100回記念大会という節目で、春夏連覇という偉業を達成したことには?西谷監督:「100回大会に向けて、計画的に準備してきた」とよく言われていますが、99回も、100回も、101回も全て勝ちたいと思って、準備してきました。 一昨年の春の選抜は優勝し、夏の甲子園の3回戦で仙台育英に9回裏2死からサヨナラ負けを喫し、翌年は節目の100回大会ということでリンクされて、皆さんに盛り上げてもらいました。節目の大会だから特別な補強をしたということはなく、根尾昂、藤原恭大、中川卓也といった下級生の頃から試合に出ていた選手が、最高学年になった年でした。 100回記念大会という、ワクワク感はありましたし、今振り返ると、どこかで意識していたのかもしれません。新たに始動したチームで冬を超え、昨年の春の選抜大会前は、「大阪桐蔭は最強世代だ」と言われるのはすごく嫌でした。最強世代と言われるのは、子どもたちの成長の妨げになるのではないか、という気持ちがあったからです。しかし、昨年の春の選抜で優勝した後は、避けて通れないからこそ、うまく利用しようと考えました。注目されている中で、いかに勝利をつかみ取る力を付けなければならないと思いました。 春夏連覇は100年の歴史の中でも7校しか達成していない上に、われわれは2017年に連覇に失敗しています。その翌年、簡単にできない春夏連覇のチャンスがもう一度巡ってきたことで、臆することなく、勝負するしかないと、開き直ることが出来ました。結果として、夏の甲子園は優勝出来ましたが、大阪府大会や甲子園大会、その後の秋季大会も毎日が必死でした。甲子園の決勝戦は、甲子園全体が金足農業を応援する雰囲気になっていましたし、全く余裕はありませんでした。いま振り返れば、注目してもらえるような決勝の対戦カードになったのは、100回大会の運命だったと思います。──ドラフトで、同一高校から歴代最多タイのとなる4名(根尾、藤原、横川凱、柿木蓮)が指名されました。西谷監督:プロ野球の世界は、大学野球や社会人野球とは違って、指導者がお願いしたから進むことのできる世界ではありません。4名がドラフト志望届を提出し、4名共に良い球団からご縁があったと思います。大阪桐蔭からプロ野球界に、選手を送り出したいという観点からは、少しホッとしています。ただ、ホッとしたのもつかの間で4名がプロの世界で戦っていけるかどうか、今は心配です。ドラフト後も、選手たちは必死に練習しています。──プロから指名されて初めてプロ野球選手になることが出来ます。プロ野球選手になりたいと思っても、叶えてあげることが出来ない場合もあるだけに、不安な日々でしたか?西谷監督:不安でした。プロ野球の世界はお願いしても獲得してもらえる世界ではないので、選手を指名してくださるご縁が今回あって、本当に良かったと思います。──指名された彼らがどんなプロ野球選手になって欲しいか、教えて下さい。まずは、中日ドラゴンズ1位の根尾選手から。西谷監督:高校野球では投手とショートをこなしていた根尾は、プロではショート一本で勝負したいと言っています。4球団競合のドラフト1位であり、中日ドラゴンズの本拠地がある愛知県と接する岐阜県出身で一層注目されています。早くプロの世界に慣れて、簡単ではないですが一日でも早くファンにハツラツとした根尾のプレーを見てもらいたいです。ファンから愛されるような大きな選手になって欲しいと思います。──根尾選手は、投手と野手の二刀流をプロ野球で挑戦しないのは、意外でしたが?西谷監督:実は、高校時代から、プロではショート一本で挑戦したいと言っていました。──続いて、千葉ロッテマリーンズ1位指名された藤原選手については?西谷監督:3球団競合という良い評価をして頂き、その中で千葉ロッテマリーンズとのご縁でした。藤原の走力は高校生の中でもトップクラスだと思います。さらに打撃や守備を鍛えて、本人が公言した「トリプルスリー」という大きな夢を実現させて欲しいです。ファンから認めてもらえるような躍動感のある(スケールの)大きな選手になって欲しいと思います。──北海道日本ハムファイターズから5位指名された柿木選手は?西谷監督:夏の甲子園優勝投手という看板を引っ下げていきますが、体作りや実戦経験を積んで少しでも早く一軍のマウンドで投げて欲しいです。そして、一軍の舞台で大阪桐蔭OBと戦う姿を見たいです。柿木が投げて、OBの中田翔がバックを守る姿も見たいです。──最後に、読売巨人軍に4位指名された横川選手は?西谷監督:190センチの大型左腕でありながら、柔らかさや器用さもあります。本人も私たちも、もっともっと結果を残すことが出来ると思うところはあります。持っているポテンシャルは高いので、長身を武器に、ジャイアンツを背負っていける投手になって欲しいです。──プロ野球の世界で活躍する選手を多数輩出されています。どんなことを心掛けて指導していますか?西谷監督:プロ野球の世界で活躍しているのは、本人たちの努力の証です。私としては、常日頃から高校野球で終わる選手になって欲しくないと思っています。生徒たちには、「高校野球は、『やきゅう』で言ったら『や』であり、その先には、『きゅう』と続いていく。」と言っています。小学校や中学校で良い指導者に巡り合うことが出来たからこそ、人々が注目する高校野球の世界に踏み入れることが出来ます。大阪桐蔭を卒業しても、大学や社会人に進めば、野球はまだまだ奥が深いことを伝えています。甲子園で高校野球には一区切りですが、上の舞台を目指して、頑張って欲しいと話しています。【PROFILE】◯西谷浩一(にしたに・こういち)/1969年9月12日、兵庫県出身。現役時代は捕手で報徳学園高から関西大。卒業後は大阪桐蔭高コーチを経て1998年秋に同高監督に就任し、一度コーチに退いた後、2004年から再び監督として指揮を執る。甲子園春夏の通算成績は16回の出場で、55勝9敗。昨夏の甲子園で春夏通算7度目の全国制覇で歴代最多優勝監督となり、史上初の2度目の春夏連覇も達成した。教え子に中村剛也(埼玉西武ライオンズ)、中田翔(北海道日本ハムファイターズ)、藤浪晋太郎(阪神タイガース)などを輩出し、昨年は根尾昴(中日ドラゴンズ)や藤原恭大(千葉ロッテマリーンズ)など4人のプロ野球選手を誕生させた。社会科教論。◯古内義明(ふるうち・よしあき)/1968年7月7日生まれ。立教大学法学部卒、同時に体育会野球部出身。高校・大学球児向け「サムライベースボール」発行人として、これまで数百校の高校を取材し、アマチュア関係者と独自の人脈を構築。近著に、『4千分の1の名将 新・高校野球学【関西編】』(大和書房)がある。(株)マスターズスポーツマネジメント代表取締役、テレビやラジオで高校野球からメジャーリーグまで多角的に分析する情報発信。立教大学では、「スポーツビジネス論~メジャーの1兆円ビジネス」の教鞭を執る。
2019.01.01 16:00
NEWSポストセブン
西岡剛、トライアウト当日のロッテへのラブコール即拒絶の訳
西岡剛、トライアウト当日のロッテへのラブコール即拒絶の訳
「チームとして若返りの方針があるとはいえ、実績のあるベテランを“指導係”として獲得するのは珍しいことではない。にもかかわらず、わざわざ球団本部長が獲得を即否定したのだから、それなりの理由があるのでしょう」(スポーツ紙記者) 11月13日にタマホームスタジアム筑後(福岡)で行なわれたプロ野球12球団合同トライアウト。投手29人、野手19人の合計48人の中で最年長だったのは、阪神を戦力外になった西岡剛(34)だった。 ロッテ時代にチームを2度日本一に導き、盗塁王や首位打者、最多安打のタイトルも獲得。だが2011年のメジャー移籍後はケガに苦しみ、なかなか結果を残せずにきた。 ラストチャンスと臨んだトライアウト当日のスポーツ紙のインタビューで、西岡は「育ててもらったロッテでユニフォームを脱ぎたい」と古巣へのラブコールを送っていた。 ところが同日、ロッテの林信平球団本部長は「井口資仁監督の下、新しいチームに生まれ変わろうとしている」と早々に“獲得するつもりなし”と宣言したのだ。前出の記者が続ける。「中村奨吾(26)をセカンドにコンバートし、サードに鈴木大地(29)、ショートにはルーキーイヤーから結果を出した藤岡裕大(25)がいる。戦力として西岡を必要としていないのはたしか」 また、日本復帰の際、ロッテも獲得に動いていたものの、マネーゲームの末に阪神入りとなった“因縁”もある。功労者とはいえ、復帰にいい顔をしない球団関係者も多いという。さらに、今回は派手な交友関係もネックとなった。「2013年には、大阪桐蔭の後輩の中田翔(29)やプロ入りしたばかりの藤浪晋太郎(24)を引き連れて美人ホステスとのクルージングパーティがフライデーされたことがあった。今年のドラフトで4球団競合の末交渉権を獲得した藤原恭大(18)は大阪桐蔭出身ですからね。高校の先輩から“悪い遊び”を教わってほしくないという心配もあるでしょう」(同前) 西岡は、4打数1安打2三振の結果でトライアウトを終えた。他の選手たちが正面玄関から帰路につくなか、西岡は1人、裏口から球場をあとにした。※週刊ポスト2018年11月30日号
2018.11.19 16:00
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