小学館ノンフィクション大賞【公式】

【小学館ノンフィクション大賞】に関するニュースを集めたページです。同賞は、小学館が主催するノンフィクション(未発表原稿)を対象とした公募制の文学賞です。

第31回「小学館ノンフィクション大賞」選考委員の交代と最終選考日程変更のお知らせ

 今期より「小学館ノンフィクション大賞」の選考委員を務めていただいたノンフィクション作家の髙橋秀実先生が11月13日、逝去されました(享年62)。入院中も最終候補作を熟読しておられた髙橋先生のご冥福を衷心よりお祈りいたします。

 髙橋先生のご逝去に伴い、新たな選考委員をジャーナリストの森健先生にお引き受けいただくことになりました。酒井順子先生(エッセイスト)、河合香織先生(ノンフィクション作家)とともに、最終候補作の選考にあたっていただきます。本年12月5日に予定しておりました最終選考会は2025年1月に変更いたします。それに伴い、大賞受賞作は25年2月ごろ、ホームページおよび「週刊ポスト」「女性セブン」誌上で発表することといたします。お電話でのお問い合わせにはお答えできませんのでご了承ください。 

 

選考委員

森健(もり・けん)/ジャーナリスト。1968年生まれ。2012年、『「つなみ」の子どもたち』で第43回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。2015年、『小倉昌男 祈りと経営』で第22回小学館ノンフィクション大賞、第48回大宅壮一ノンフィクション賞(2017年)を受賞。2023年、「安倍元首相暗殺と統一教会」で第84回文藝春秋読者賞受賞。

酒井順子(さかい・じゅんこ)/エッセイスト。1966年生まれ。大学卒業後、広告会社勤務を経て執筆業に専念。2003年に発表した『負け犬の遠吠え』はベストセラーとなり、講談社エッセイ賞と婦人公論文藝賞を ダブル受賞。女性の生き方、古典、旅、文学 など幅広く執筆。『ユーミンの罪』『家族終了』 『女人京都』など著書多数。

河合香織(かわい・かおり)/ノンフィクション作家。1974年生まれ。神戸市外国語大学卒。2009年『ウスケボーイズ 日本ワインの革命児 たち』で小学館ノンフィクション大賞を、2019年『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』で大宅壮一ノンフィクション賞と新潮ドキュメント賞を受賞。『老化は治療できるか』など著書多数。

 

最終候補作品 

・『近親性交―語られざる家族の闇』 /阿部恭子 あべ・きょうこ(NPO法人World Open Heart理事長、47歳) 

・『極彩色の牢獄』 /宇都宮直子 うつのみや・なおこ(フリーランス記者、47歳) 

・『親友失格』 /小林元喜 こばやし・もとき(ノンフィクション作家、46歳) 

・『箱根駅伝”敗れざる男”――稀代のランナー大塚正美の「破天荒」伝説』 /飯倉章 いいくら・あきら(城西国際大学教授、68歳) 

・『ヒズボラと歪んだ三日月』 /伊藤めぐみ いとう・めぐみ(ライター/ディレクター、39歳) 

主催=小学館「週刊ポスト」「女性セブン」

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第31回小学館ノンフィクション大賞 募集要項(大賞300万円、2024年8月末締め切り)
第31回小学館ノンフィクション大賞 募集要項(大賞300万円、2024年8月末締め切り)
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第30回小学館ノンフィクション大賞・細田昌志氏『力道山未亡人』 唐突な夫の死とその後の過酷な境遇が明かされる
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週刊ポスト
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第30回小学館ノンフィクション大賞 募集要項(大賞300万円、2023年8月末締め切り)
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2023.01.20 21:44
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第29回小学館ノンフィクション大賞・比嘉健二氏 『ティーンズロード』と歩んだレディースの世界
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2023.01.19 16:00
週刊ポスト
末並俊司氏が『マイホーム山谷』について語る
末並俊司氏、小学館NF大賞受賞作は山谷で理想のケアを目指した男の物語
【著者インタビュー】末並俊司氏/『マイホーム山谷』/小学館/1650円 介護も、そして取材も、最も悩ましいのは対象との距離感かもしれない。相手との近すぎる距離が時に共感や救いを生む一方、その生身ゆえのストレスに従事者が少なからず痛んでもきたことを、末並俊司著『マイホーム山谷』に改めて気づかされた思いがした。 舞台は大阪の釜ヶ崎や横浜寿町と並…
2022.05.14 07:00
週刊ポスト
厚生労働省が発表した「ホームレスの実態に関する全国調査の結果」
「ホームレス平均年齢63歳」調査で浮かび上がる「あえて路上生活を選ぶ人々」の実態
 厚労省が4月26日、5年ぶりに「ホームレスの実態に関する全国調査」の結果を発表した。コロナ禍で初の発表となった今回の調査から見えてきた路上生活者の実態とは。東京のドヤ街・山谷地区で路上生活者を取材した介護ジャーナリスト・末並俊司氏が読み解く。 * * * 路上生活者の平均年齢が年々上がっている。4月26日に発表された最新調査では、厚生労働省が…
2022.04.30 11:00
NEWSポストセブン
山谷の様子
「福祉の街」に変貌を遂げたドヤ街・山谷を支える「善意」とその危うさ
 かつて「日雇い労働者の街」として知られた東京・山谷は、簡易宿所(ドヤ)に住む元労働者や路上生活者の高齢化に伴って「福祉の街」としての性格を強めている。福祉、介護、貧困といった日本が抱える問題が表面化する山谷地区の現状を、介護ジャーナリストの末並俊司氏がレポートする。 * * * 昼間から薄暗い部屋だ。締め切ったカーテンの隙間からわずか…
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選考委員は左から辻村深月氏、白石和彌氏、星野博美氏
第29回小学館ノンフィクション大賞 募集要項(大賞300万円、2022年8月末締め切り)
 第29回となる小学館ノンフィクション大賞では、読む人にこれまで以上に驚きや感動をもたらすエンターテインメント色豊かなノンフィクションを募集します。ジャーナリスティックな視点を持った政治・経済・社会・スポーツなどの世界を描いたドキュメント、著名な人物の知られざる一面を描いた評伝などはもちろんのこと、独自の視点やアプローチから現代社会の一面…
2022.01.19 13:00
NEWSポストセブン
末並氏が受賞
第28回小学館ノンフィクション大賞・末並俊司氏 理想と思えた山谷のケアシステムの舞台裏
 第28回「小学館ノンフィクション大賞」は100作品を超える応募の中から社内選考を経て昨秋、最終選考会が行なわれた。在日韓国・朝鮮人の戦後70年史や、コロナ禍の新宿歌舞伎町で蠢く人間模様、ベトナム戦時下の韓国軍による民間人殺害事件などを取材した最終候補4作品の中から、東京・山谷にある民間ホスピスの舞台裏を丹念に描いた『マイホーム山谷』(末並俊司…
2022.01.19 07:00
週刊ポスト
第27回「小学館ノンフィクション大賞」を受賞した大貫智子氏(写真/毎日新聞社提供)
第27回小学館ノンフィクション大賞・大貫智子氏 日韓夫婦への取材で感じた「幸せ」とは
 マスコミが報じない香港デモの実相や“パパ活”の現場など、外部からは窺い知れない現代社会の舞台裏を描いた5作品が最終候補となった第27回「小学館ノンフィクション大賞」。その中から大賞に選ばれたのは、戦争で引き裂かれた夫婦の希有な生涯を辿る長編。受賞作の『帰らざる河──海峡の画家イ・ジュンソプとその愛』(大貫智子氏・新聞記者/45歳)は、今春にも刊…
2021.01.23 11:00
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第26回小学館ノンフィクション大賞・笠井千晶氏 津波被災家族テーマの理由
第26回小学館ノンフィクション大賞・笠井千晶氏 津波被災家族テーマの理由
 第26回「小学館ノンフィクション大賞」最終候補は、現代の論客に鋭く迫った意欲作からアメリカでの家族生活を軽妙に綴った手記まで5作品が出揃った。その中から大賞は、7年にわたり被災地に通い続けるドキュメンタリー監督の労作に決定。受賞作は今春にも刊行予定。【受賞作品のあらすじ】 これほどの悲しみを、人はどう乗り越えて生きるのか──。舞台は、東日本…
2020.01.21 16:00
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小学館ノンフィクション大賞を受賞した三浦英之氏
第25回小学館ノンフィクション大賞・三浦英之氏 ゾウ密猟を描いた理由
 第25回「小学館ノンフィクション大賞」は、最終候補4作品がいずれも現代的な生命倫理や道義性を問う力作で、選考会でも各作品を高く評価する意見が相次いだ。その中から大賞(賞金300万円)に選ばれたのは、アフリカにおけるゾウ密猟の闇を暴く労作『牙~アフリカゾウの密猟問題を追って~』だ。新聞記者、ノンフィクション作家の三浦英之氏(44)による受賞作は…
2019.01.13 16:00
週刊ポスト
小学館ノンフィクション大賞を受賞した広野真嗣氏
第24回小学館ノンフィクション大賞・広野真嗣氏 キリスト信仰を描いた理由
 第24回「小学館ノンフィクション大賞」の選考会が昨年12月中旬に開催された。「終活」の最新事情や海外潜入ルポなど力作揃いの最終候補5作品の中から、辺境の島に残る知られざるキリスト信仰の実相に迫る作品が大賞に選ばれた。広野真嗣氏による受賞作は今春にも単行本化される。【受賞作品のあらすじ】 6月にバーレーンで開かれるユネスコ(国連教育科学文化機…
2018.01.25 16:00
週刊ポスト
小学館ノンフィクション大賞を受賞した柳川悠二氏
第23回小学館ノンフィクション大賞・柳川悠二氏「逆転のPL」を描いた理由
 今年で23回目となる「小学館ノンフィクション大賞」の最終選考会が10月下旬に行なわれた。9年ぶりに一新された選考委員が最終候補5作品について縦横無尽に論じ合い、強豪校野球部の終焉を描いたノンフィクションライター・柳川悠二氏(40)によるルポ『永遠のPL学園──六〇年目のゲームセット』を大賞に選出した。本作品は来年早々にも単行本化される。【受賞作品…
2016.11.23 16:00
週刊ポスト