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『NEWSポストセブン』の記事を新着順に紹介するページです。『週刊ポスト』『女性セブン』の話題記事をはじめ、最新のニュースはこちらでご確認いただけます。

泉ピン子 えなりかずきの人気を一時期ひがんでいた
ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)が10月14日から開始する第10シリーズをもって終了するが、脚本家の橋田壽賀子さん(85)は、『渡鬼』発の人気者で子役「眞(しん)」を演じたえなりかずき(25)に対し、出演者の泉ピン子(62)にひがみがあったと笑う。 シリーズ開始当初5才だったえなりは、いまっぽくない雰囲気がお茶の間に受けて大ブレイク。橋田さんは語る。「あの子は、バラエティー番組に、当時4才で出ていたのを、石井(ふく子)さんが決めたのね。その番組の中で、積木をしていたんだけれど、4才の坊やの遊びじゃなかったっていうの。それで“この子には何かある”って、石井さんが起用したら、みごとに当たった。けれど、えなりくんを見ながらドラマを書いて…。気がついたら、もう、彼が20ン才のオジさん。時間が経つのは早いわ…」 そして橋田さんは、えなりとピン子の、こんなエピソードを明かしてくれた。「ピン子なんか、“あの子はね、小便の面倒までみてやったのに。うーん、人気をさらわれちゃった。みんな、えなり、えなりって。『渡鬼』はえなりがいればいいんでしょう”って一事はすっごいひがんでましたよ(笑い)」※女性セブン2010年9月16日号
2010.09.28 12:32
女性セブン

故・山岡久乃との「確執報道」の真相を橋田壽賀子が説明する
過去に『渡る世間は鬼ばかり』脚本家の橋田壽賀子さん(85)と、女優の故・山岡久乃さん(享年72)の不仲説が囁かれることがあった。その時は、山岡さんが総胆管結石の手術直後で療養が必要な時期だった。だが、当時山岡さんの病状を詳しく知らされていなかった橋田さんは、マスコミの取材に「病気であることを知ってお見舞いに行こうとしたら事務所から断られた」「山岡さんは私のことがよっぽど嫌いなのだろう」などと語った。98年10月スタートの第4シリーズで山岡さん演じる節子が海外旅行先で急死する、という設定があったのだが、一部では“橋田さんの意見で節子を殺した”と報じられるなど、ふたりの確執が取り沙汰された。確執はあったのか? 橋田さんに聞いてみた。 「確執なんていろいろ書かれたけど、誤解もいいところです。山岡さんとは何十年も一緒に仕事をやってきました。でも、あくまで作家と女優の関係ですから、個人的なおつきあいはほとんどなかったんです。お互いの意見や思いは、プロデューサーの石井(ふく子)さんが取り次いでくれていました。が、正しい情報が私につたわってこなかったってことはいえると思います」 そして、橋田さんは「節子死亡」の真相について語る。「山岡さんはドラマにはなくてはならない存在ですから、(降板の申し入れに)私も石井さんもあわてました。びっくりしました。それでふたりで説得したのですが、山岡さんの意志は強く、なんともできませんでした。私は幾度も手紙を出して説得したんですが、(返事は)なしのつぶてなので、どうしたらいいのかと悩みました…」 だが山岡さんには、どうしても出演できない理由があった。それは彼女が冒されていた病が“がん”だったからだ。すでにはじまっていたドラマ上で節子が死んだ直後の98年12月、山岡さんは胆管がんであることを公表。闘病生活にはいったのだった。※女性セブン2010年9月16日号
2010.09.28 12:29
女性セブン

豪華キャストの『渡る世間は鬼ばかり』のギャラ抑える方法
10月14日から開始するドラマ『渡るドラマは鬼ばかり』(TBS系)第10シリーズだが、今シリーズをもって同作は終了する。5人の姉妹が登場するストーリーだが、そこにはギャラ抑制のために人知れぬ苦労があった。脚本家の橋田壽賀子さん(85)が語った。「もともと『渡鬼』は、TBSの創立40周年記念の番組として企画されたんです。TBSサイドから“NHKには大河ドラマがあるけど、TBSにはいま、看板番組がない。それで目玉ドラマにしたい”っていう連絡があったの。でも、このときの約束はあくまでも1年間だったんですよ。そのころはトレンディードラマ全盛でしたが、私にはそんなものは書けやしない。それで石井(ふく子)さんと何度も相談した末に、“あくまでも家族に絞ったドラマにしよう”と決めました。それで岡倉家を5人姉妹にしたんです」 だが、5人ならではの苦労もあったようだ。それはギャラの問題である。「このドラマ、いま思えば豪華キャストなんですよね。毎回、5人姉妹をみんな出していたら、出演料がべらぼうになって、制作費がパンクしちゃう(笑い)。それで、どうやったらお金を抑えながら、5人姉妹をうまく登場させられるか、もう四苦八苦して書きましたよ」※女性セブン2010年9月16日号
2010.09.28 12:22
女性セブン

『渡る世間は鬼ばかり』終了の理由を橋田壽賀子が語る
10月14日から開始するドラマ『渡るドラマは鬼ばかり』(TBS系)第10シリーズだが、今シリーズをもって同作は終了する。そこで、脚本家の橋田壽賀子さん(85)にこのタイミングで終わらせる理由を聞いてみた。「本当は、1年半前に第9シリーズが終わったとき、プロデューサーの石井ふく子さん(84)に、“作者もプロデューサーも、それから俳優さんももう年だから、ここらで終わりにしましょうよ”といったんです。でもTBSは今年が創立60周年ということもあって、もう1シリーズ続けることになったんですよ。 私も85才ですからね。やはりドラマの作り手としては、みなさんにきちんとメッセージが届くようなもの、そして面白いといわれる作品を書いて、元気なうちに終わりたいんですよ。だから、もうこれでピリオドを打とうと…」 そして、終了するにあたっての気持ちについては「とにかく、こんなに続くなんて思わなかった。1年で終わると思ってましたから。いまは寂しいっていうより、やれやれっていう感じですよ(笑い)。でもね、最後のシリーズをいま書いていますから、まだ終わってないの」とのこと。※女性セブン2010年9月16日号
2010.09.28 12:18
女性セブン

タイガー・ウッズの慰謝料・640億円の21倍払った男
昨年11月に突然噴出したタイガー・ウッズ選手(34)の不倫騒動。家族思いの温厚な人と思われていたのが、複数の愛人が続々と名乗り出て、世界を揺るがす大スキャンダルとなった。それが遂に決着。夫婦がホームページで8月23日に共同声明を発表した。ささやかれたのが、その巨額の慰謝料。スポーツ界最高額となったが、世界にはさらに上をゆくケタ違いの記録もある。角界の著名人の推定慰謝料をリストアップしてみると、こんな結果が…。 47億円:ポール・マッカートニー&ヘザー・ミルズ(02-08年) 50億円:千昌夫&ジョーン・シェパード(72-88年) 99億円:ハリソン・フォード&メリッサさん(83-03年) 195億円:マイケル・ジョーダン元選手&ファニータさん(86-06年) 640億円:タイガー・ウッズ選手&エリンさん(04-10年) 2000億円:ルパード・マードック氏&アンナさん(67-99年) そして、ケタ違いなのがこの人! 1兆3500億円:ロマン・アブラモビッチ氏(ロシアの石油王)&イリーナさん※女性セブン2010年9月16日号
2010.09.28 12:14
女性セブン

女性から大人気で知名度上昇中のイケメンAV男優・鈴木一徹
女性向けメーカー『SILK LABO』への出演をきっかけに女性からの知名度が上がり、いまやアイドル並の人気を得ているトップイケメン男優・鈴木一徹。「数年前に、南佳也がブームになって以降、イケメン男優でもてはやされる人はいませんでしたが、昨年、某女性誌のセックス特集の付録DVDに出て以来、注目を集めているのが鈴木一徹。彼がきっかけでAVを見始めた女性も多く、他の男優もチェックする女性が増えています。“一徹”ブームをみると、さわやかアイドル系男子が人気で、韓流ブームと通じるものを感じます。数々の障害はまだあれど、女性が性欲を肯定できるようになってきたのを感じます」と、ピンク・カルチャーに詳しいライターのピンク先生は分析する。※女性セブン2010年9月30日・10月7日号
2010.09.28 06:47
女性セブン

第二次大戦で米兵 旧日本兵頭蓋骨に「これはいいジャップ」
115万柱。先の大戦において海外で戦死した日本人のうち、いまだ現地に放置されたままの遺骨の数である。戦後65年経た現在も、遺族やボランティアによる懸命な遺骨収集が行なわれているが、収集できた遺骨は、海外戦没者総数の約半分に過ぎない。 遺骨収集を続ける遺族もすでに高齢を迎え、故人との再会を果たせぬままになるケースも増えている。しかし、東南アジアなどの戦地をまわり残り少ない時間を遺骨収集に傾ける人たちがいる中、その遺骨がアメリカ本土にあるとしたらどうだろうか。 しかも戦中の戦利品として、コレクションとしていまだアメリカを彷徨っているとしたら。在米ジャーナリストの武末幸繁氏がリポートする。****************************** 敵の遺留品を持ち帰るのは日本兵もやったことだ。インパール作戦で連合軍に撃たれ、九死に一生を得た傷痍軍人である筆者の父も英軍のフォークを持ち帰っている。しかし人の頭蓋骨や遺体の一部を持ち帰った米兵がいることには驚かざるを得ない。 第2次大戦最中の1944年、5月22日付のライフ誌に女性が頭蓋骨を眺めている写真が掲載された。日本と戦っている恋人の米兵からプレゼントとして贈られた日本人の頭蓋骨を眺めている写真だ。英語でトロフィー・スカルと呼ぶが、頭蓋骨を勝利のトロフィーとして贈ったのだ。 では、それらの頭蓋骨はその後どうなったのだろうか? 荷物になるし大戦末期は持ち物検査がうるさくなったため、帰還の際、相当数が海に捨てられたともいわれる。しかし、米国内で少なからず頭蓋骨トロフィーが発見されている。最近の例を紹介する。 2003年6月、コロラド州プエブロで、警官が麻薬捜査で家宅捜索したところ、麻薬は見つからなかったが、ベッドの下から小さいトランクを発見した。 なかには人間の頭蓋骨があり、表面に「ガダルカナル」「1942年11月11日」「これはいいジャップだ」「J・パパス」などと書かれていたほか、中佐を含む36人もの軍人の寄せ書き(サイン)があった。 保安官の調べに対し、所持者であるレイモンド・フランクリン氏(当時41歳)は「これは曾祖父のジュリアス・パパスから受け継がれてきたもので、ガダルカナル島で曾祖父の親友を殺した日本兵を曾祖父が殺し、トロフィーとして持ち帰ったと聞いた」と供述。 パパス氏の姪も若い頃、同じ話を聞かされていたことが分かり、また現地の新聞、プエブロ・チーフテン紙が42年当時にこの頭蓋骨トロフィーのことを記事にしており、その話とも一致した。 パパス氏は長らく海兵隊員を務めた人物で1960年に死亡している。 ※SAPIO 2010年9月29日号
2010.09.27 18:35
SAPIO

「90%値引き」の店もある「フラッシュマーケティング」利用術
新語アナリストの亀井肇氏が、これから世の中に浸透しそうな言葉を先取り紹介。「フラッシュマーケティング」という言葉を同氏は紹介しているが、これについて解説する。フラッシュマーケティングを行うサイトの代表格は米・GROUPON。日本でもKAUPONやリクルートのポンパレードなどがある。【定義】 レストランなどがインターネットのサイトで、一定時間に一定の人数の購入希望者が集まれば、大幅割引券(クーポン)を販売するサービス。つまりタイムセールのインターネット版。【制限時間】 このマーケティングで重要なことは、商品全てに制限時間が設けられ、その制限時間を過ぎるとその商品(クーポン)は購入することができなくなることにある。つまり、店側はいかに短時間で消費者の購買意欲を煽り、そして買わせるかということに腐心している。【割安感】 消費者は、通常では考えられない価格で商品やサービスを受けられる。このため、これを逃してはいけないという意識から、ケータイメールで友達を誘ったり、ツイッターで呼びかけたりする。【共同購入】 購入はまず専用ホームページから申し込み、クレジットカード払いなどの手続きをする。制限時間内に必要人数の申し込みがあれば「共同購入」が成立する。そこで自動的に決済され、各自に割引券(クーポン)が発行される。【50-90%引き】 店側は消費者を引きつけるにはできるだけ大幅な割引を行なう。店にとっても、あらかじめ客数を把握して仕入れができたり、利用客が少ない時間や曜日に限定して売ることによって、店の稼働率を高めることができるメリットがある。【蛇足】 魅力ある商品を、いかに割り引くかが決め手。※SAPIO2010年9月29日号
2010.09.27 18:29
SAPIO

「小泉だけが日本のリーダーとして存在感高い」と落合信彦氏
国際ジャーナリストの落合信彦氏は、1960年代に初めてアメリカに渡って以来、何度となく取材でアメリカを訪れているが、一般市民が日本の首相の名前を覚えていた例がないという。そもそも印象に強く残らない上に、コロコロと代わるから、一向に名前が浸透しない。 その唯一とも言える例外が小泉純一郎元首相だった、と落合氏はその存在感を指摘する。 ****************************** 渡米した時に、特に日本と取引があるわけでもないビジネスマンからも「なぜあのコイズミという男はあんなにブッシュと仲がいいのか?」とよく質問をぶつけられたものだった。それだけ小泉に存在感があったということである。 もちろん「アメリカのポチ」などと揶揄され、対米追従外交だと批判があったのは事実だ。しかし、日本の輸出企業を守るためのドル買い・円売り介入を大胆に実行できたのは、良好な日米関係が背景にあったからこそだとも言えるだろう。 私は小泉のリーダーとしての存在感が高い理由は「ブレない」という点にあると考えている。それはつまり、自分自身の判断で決断し、その結果に対する責任を取る覚悟があるということである。 イギリスで初の女性首相となった“鉄の女”ことサッチャー女史は「コンセンサス(合意)という言葉は大嫌いだ。私が決断して、その結果の責任は私が取ればいい。それだけのことだ」と、私のインタビューに対してはっきりと答えた。 小泉にも同様の特質が見て取れる。2005年、小泉は郵政民営化を唱え、法案が参議院で否決されたら衆議院を解散した。解散に異論を唱える閣僚もいたが、その人間は罷免された。結果として選挙で勝利するわけだが、もちろん敗北していれば責任を取るのは小泉であった。 ブレないでリスクを取って決断し、その責任を取る覚悟ができているという点で、小泉とそれ以降の日本の首相は全く違っている。 典型的な例としてわかりやすいのが自民党を政権の座から転落させた麻生太郎だ。小泉内閣の総務大臣として郵政解散に同意するサインをしたにもかかわらず「私は実は民営化に反対だった」などと言い出した。 ちょうど「かんぽの宿問題」などの民営化に関するスキャンダルめいたものが話題となっていたから、その尻馬に乗って人気を得ようとしたのだろう。目先の人気取りのために簡単に発言を覆す政治家が支持を集められるわけがない。 対する小泉は、考えの軸がはっきりしていた。あくまで「小さな政府」を志向し、大企業に対しては減税を行なった。それが景気回復のために必要だと判断したからである。 ※SAPIO 2010年9月29日号
2010.09.27 18:23
SAPIO

小沢氏妻「勝浦の白壁別荘」ほか資産にブラックボックス説
「政治とカネ」の問題で権力闘争が続く日本の政界だが、注目すべきは今まで表に出ていなかった小沢一郎元民主党代表の妻・和子氏名義の巨額の資産や預金だ。小沢氏の妻である和子氏は、新潟県に本社を置く中堅ゼネコン福田組の福田正・元会長の長女である。元会長は田中角栄の後援会「越山会」の最高幹部の一人であった。小沢氏が最も恐れるのはその資産の全体像ではないか、とジャーナリストの松田賢弥氏がリポートする。****************************** 陸山会と小沢夫妻の資産形成は密接に絡み合っているのではないか。その顕著なケースは小沢の地元、岩手・水沢の物件にあった。 小沢の実家付近に地元後援会員らが「小沢会館」と呼ぶ2階建ての建物がある。登記簿によると和子はこの土地建物を81年1月に取得。取得にあたって岩手銀行は和子と小沢を連帯債務者として4200万円の抵当権を設定している。3年後の1984年11月に抵当権抹消、借金は弁済していた。問題は、その先にあった。 15年後の1999年11月、信じ難いことに、小沢は陸山会のカネで、この物件を和子から購入していたのだ。取得金額は和子の取得時と同じ4200万円。つまり、陸山会のカネで、身内の物件を購入したのである。和子が4200万円で取得した物件を陸山会が同じ金額で取得するというのは、常識的にはあり得ないことだ。 15年も経てば、当然、老朽化は避けられず、不動産価格は下落する。差額分は、政治団体の資金が和子の懐に入ったことになる。小沢は政治資金で、和子名義の不動産を自分名義に書き換え、「陸山会」の所有物だと主張しているわけだ。 これは、小沢が政治資金をいかに公私混同して使っているかを知り得る最たる例だ。和子名義の資産は他にもある。 ロッジ風の瀟洒な別荘が立ち並ぶ、長野県茅野市にある高級リゾート「東急リゾートタウン蓼科」の中にそれはあった。登記簿によると、木造平屋建てで床面積67.07平方メートルのこの別荘は和子が水沢の「小沢会館」を取得した同じ1981年の7月に購入している。 それだけではない。その前年には房総半島の風光明媚なリゾート地「東急リゾートタウン勝浦」内に白い壁で覆われた2階建ての別荘を購入している。これも和子名義だ。 特捜部は4億円の土地の原資を巡る一連の捜査の中で和子名義の資産に対し捜査の手を伸ばそうとしたことがあった。小沢が最も触れられたくないのは「陸山会」と和子ら家族が渾然一体となった巨額な資産形成ではないか。 (文中敬称略) ※SAPIO 2010年9月29日号
2010.09.27 18:18
SAPIO

20分で犯人射殺&事件解決 世界最強特殊部隊候補はフランス
テロなどに備えて実戦的な訓練を積む日本の特殊急襲部隊SATだが、ヨーロッパにはそのお手本となる部隊が存在する。なかでもフランス警察特殊部隊の実力は抜きんでている、と世界各国の部隊を取材したジャーナリスト、笹川英夫氏は解説する。****************************** 犯罪が凶悪化し、テロが頻発する今、世界的に「警察特殊部隊」が必要とされてきている。多くの人がまず真っ先に思い浮かべるのが、米国のSWAT、日本のSATあたりだろう。だが世界各国の特殊部隊を取材してきた身からすれば、歴史的にも、装備やスキルの面からも、一目置かれているのは、むしろヨーロッパの特殊部隊だ。 1994年12月26日深夜。フランスのマルセイユ空港に、アルジェリアからのエールフランスの旅客機が1機、給油のために降り立った。イスラム武装集団によるハイジャックだった。 この時出動したのが、フランスの国家憲兵隊治安介入部隊GIGNだ。後に「エールフランス8969便ハイジャック事件」と呼ばれ、アメリカ同時多発テロ事件に連なる事件であったことがわかったこの事件に、GIGNはどう対処したか。 1班15人編成のGIGNは、3つの班を出動させた。突入開始のGOサインが出されてからわずか20分。双方で1500発の銃弾が飛び交う銃撃戦の結果、4人の犯人は全員射殺。残った人質を無事救出したのだった。 GIGNの本部はベルサイユ宮殿の隣にあり、隊員は国家憲兵隊10万人の中から選ばれたエリート中のエリートだ。 私は訓練に同行したが、そのスピードとテクニックは、間違いなく世界1、2位だろう。ハイジャック事件の解決の仕方を見てもわかるように、常に先手を取り、迅速性で勝負する。特に射撃の腕は秀でており、ライフル200メートル射撃で95点以上という命中精度を誇り、すべての火器のエキスパートである。ハイジャック事件でコックピットにいた犯人を射殺したことでも、その技術がわかるだろう。※SAPIO 2010年9月29日号
2010.09.27 18:12
SAPIO

刑事ドラマ 本職がリアルと評価する『9係』『ジョーカー』
昨今刑事ドラマは「戦国時代」と呼ばれるほど盛り上がっている。だが、多くのドラマは「マジックミラーが大き過ぎる」「本庁警部が所轄に傲慢なことは珍しい」など、突っ込みを入れたくなるものも多い。そんな中、警察インサイダーが疑問符をつける刑事ドラマが多い中、渡瀬恒彦ら個性的なキャラクターがぶつかり合う本格刑事ドラマ『新警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系)らは、全体的にリアルと好評だ。ライターの池田道大氏が現役&元刑事の分析をもとにレポートする。****************************** 元警視庁捜査二課管理官の萩生田勝氏はこういう。「このドラマは地味だけど、本当の警察に近いと思います。第8話では、捜査時に刑事は必ず2人1組で動くという原則がきちんと守られていた。ただ、捜査本部が立ち上がると基本は本庁の刑事と所轄の刑事がコンビになります。ドラマでは所轄同士が組になっていたのが残念ですが、刑事たちが何度も地取り捜査をする場面などは嘘がないと思いました」 個性派俳優の堺雅人が、昼は温厚だが、夜は一転して悪に鉄槌を下す『必殺仕事人』のような刑事を演じる『ジョーカー』(フジテレビ系)では、初回に古びた警察署が登場した。元警視庁警部補で警察評論家の犀川博正氏が評価する。「乱雑な室内、古くて汚い建物など警察署が相当リアルでした。課内は天井がむきだしで、空調のパイプも見える。古手の警察官には懐かしいシーンでしょうね。この作品では深夜まで捜査して、署内の薄暗い武道場でゴロ寝するシーンもリアルでした」 その『ジョーカー』は、海外ドラマの影響も指摘される。アメリカTV事情に詳しいライターの池田敏氏が言う。「生まれついての殺人マニアの警察官が主人公の米ドラマ『デクスター』に似ています。“善と悪にどう折り合いをつけるか”という主題も共通点ですね。もともと日本の警察ドラマは海外からの影響が強く、上戸彩主演の『絶対零度』(フジテレビ系)は、未解決事件を扱う米ドラマ『コールドケース』の設定に酷似していました。『警視庁継続捜査班』(テレビ朝日系)も同ドラマを意識しているでしょうね」※SAPIO 2010年9月29日号
2010.09.27 18:09
SAPIO

「警察手帳に紐つけろ!」刑事ドラマの設定に刑事ダメ出し
警察署と言えば、取調室でカツ丼というのは一昔前の刑事ドラマの話。だが、それほどまでに警察のイメージを左右するテレビのドラマシリーズが、「戦国時代」と呼ばれるほど盛り上がっているという。なぜ今、ブームなのか? そして、どこまでリアルに進化しているのか? ライターの池田道大氏が現役&元刑事の分析をもとにレポートする。****************************** 警部補・安積剛志(佐々木蔵之介)率いる神南署刑事課強行犯係が活躍する『ハンチョウ~神南署安積班~』(TBS系)。シリーズ3の初回では、身代金1億円の強奪に失敗して留置場に入った容疑者の1人を、安積が「(被害者の)娘から父親を奪っても平気なのか」と1対1で説得。見事に共犯者の名前を聞き出すのだが、元警視庁捜査二課管理官の萩生田勝氏の目は厳しい。「人情味あふれるいいシーンですが、総務部と刑事部は完全に分離され、刑事が留置場に足を踏み入れることはできません。刑事が留置場で取り調べることは100%ありえないですよ」 ほかにも警察ドラマには突っ込みポイントがあるようなので、それらを見ていこう。【マジックミラーが大きすぎ】 警察ドラマ定番の取調室シーンでは、壁に縦50センチ、横1メートル大のマジックミラーが登場。隣室で被害者が「あの男に間違いありません」と面通しを行なったが、元警視庁警部補で警察評論家の犀川博正氏は、現実とは異なると指摘する。「マジックミラーはあんなに大きくありません。他のドラマのマジックミラーも全部大きすぎる。通常、警察署のいちばん奥にある取調室に白い陶器の洗面台があり、その鏡がマジックミラーになっています」 【本庁警部も所轄に気を遣う】 このドラマでは神南署に立てこもった共犯者を捕まえるため、本庁から高圧的な警部がやって来て「所轄の人間は黙って見てろ」と強引に捜査指揮を執る。最近の警察ドラマではおなじみの所轄と本庁の上下関係だが、犀川氏はこの本庁警部の態度は“処世術”としてありえないと言う。「所轄の警部補などに本庁の警部が理不尽な態度を取ることはまずありません。なぜなら、数年後に警部補が警視に昇進して自分より階級が上がる可能性もあるからです。意趣返しされるのが嫌なので、本庁側もそれなりに気を遣う。それが警察の“文化”です」【「引っ越し業者を装う」はバツ】 木村佳乃主演の『警視庁継続捜査班』(テレビ朝日系)は、未解決の凶悪事件を担当するセクションの物語。第5話では、誘拐事件の被害者宅に大手引っ越し業者のトラックが横付けし、作業員を装った捜査員が逆探知器材などを次々と運び込んだ。萩生田氏が一笑に付す。「いくら何でも目立ち過ぎ。誘拐捜査時、捜査員はむしろ一般人を装い、目立たないように被害者宅に入ります」【手帳や拳銃の扱いに「?」】 現役のT警部補はこんな点に違和感を覚えるという。「例えば、警察手帳は紛失防止のために、丈夫な紐で『ズボンに結着』することが規則で定められています。でもドラマだと誰も紐を付けていませんよね。思わず、『規則違反じゃないか!』と突っ込みを入れたくなります。拳銃の扱い方にも違和感がある。刑事はいつも拳銃を持ち歩いているわけではないんです。必要ないと判断したら、署に置いていく。装備で大事なのは拳銃よりも警棒です。実際、犯人逮捕の際には警棒を使うことが多いのですが、ドラマではほとんど見ませんよね。まあ、警棒では画にならないんでしょうが」※SAPIO 2010年9月29日号
2010.09.27 18:05
SAPIO

日本のプロファイリングのレベルはかなり高いと専門家指摘
犯罪の事件現場に残された血液や体液、毛髪などからのDNA鑑定、指紋鑑定、犯人の行動を科学的に分析するプロファイリング。これらの科学捜査は科学技術の発展とともに、飛躍的に事件解決に貢献している。すでに欧米の捜査力を凌ぐ日本警察の科学捜査力をジャーナリスト、田村建雄氏がレポートする。****************************** 犯罪の性質や特徴から行動科学的に分析して犯人の特徴を推論する犯罪プロファイリング。欧米では広く知られる犯罪捜査手法だが、最近は日本の警察でもプロファイリングが活用され、事件解決に大きな力となりつつある。 2007年には京都府警が60件の連続強姦魔をプロファイリング、次の犯行が起こる可能性の高い地点をほぼ特定、そこに捜査員が張り込み見事、犯人検挙に至っている。科学捜査研究所(科捜研)の元主任研究員だった関西国際大学の桐生正幸教授はこう解説する。「日本のプロファイリングのレベルはかなり高い。かつて英国のプロファイリングの第一人者デビッド・カンター氏が来日した折、日本のプロファイリング関係者らと懇談、その質の高さに講演用のパワーポイントの一部を作りなおしたというエピソードがあるぐらいです。 神戸の少年A事件をきっかけに大きく研究が進んできた日本のプロファイリング。最近は動機や事件の質が変わってきている中で、マスメディアによって自分の犯罪がどう扱われるのかを気にする劇場型犯罪者が益々増えてくる気がする。だからマスメディアと犯罪者とのかかわりをどうプロファイリングするかは今後の注目ポイント」※SAPIO 2010年9月29日号
2010.09.27 18:00
SAPIO

たけし 死刑になるために重犯罪を起こす人間の登場を危惧
今年8月、千葉景子前法務省が東京拘置所の死刑刑場を公開するなど死刑が話題となったが、ビートたけしが「死刑」について語る。 * * * 世の中、死刑の話というと、「容認」か、「反対」かって話ばかりになっちゃうけど、オイラは正直、時代遅れの議論だと思うよ。「死刑=極刑」ってのは、今のニッポンにはそぐわないぜ。ニッポンには年間3万人の自殺者がいるわけで、「死にたい」と思ってる人間は、それ以上に多いわけだよ。 そういう「死にたい人」が、死刑になりたいがために、とんでもない犯罪を犯しちまったらどうするのかって思うんだよな。 実際に、大阪の小学校で子供を殺しまくった宅間守なんてヤツがいたわけでね。宅間はすぐ死刑にされちまったけど、「自分を殺せ」なんていってるヤツを死刑にしちまうなんて、ありえない話だよ。いつ宅間の模倣犯が出てもおかしくないんじゃないか。 今の時代、極刑は死刑じゃなくて、「強制労働」に代えた方がいいよ。自分の食い扶持は自分で稼げってことで、死ぬまで畑を耕し続けたり、室内温度50度以上の工場でも構わず長時間労働させりゃいいんだよ。強制労働が辛けりゃ辛いほど、犯罪率が低下するんじゃないかってね。 死刑囚を何十年も生かしていくために、オイラたちの税金が使われているっていうのもなんだかバカげた話なんで、政府はマジで「強制労働刑」を考えろっての。わかったか、ジャン、ジャン!※週刊ポスト2010年9月24日号
2010.09.27 15:06
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