国内

小沢氏 政治資金をオープンにしてきたのは自分一人と主張

 小沢一郎氏に関し、「政治とカネ」の問題をメディアは大々的に報じ、同氏をダークな扱いをする。だが、小沢氏は自分はオープンだと主張する。『小沢一郎 嫌われる伝説』の著者でもある渡辺乾介氏がその本音に迫る。以下、小沢氏の談。

 * * *
小沢:僕は記者会見のフルオープンを主張しているから、これまで通り会見をクローズドにして情報の独占を続けたい大メディアにやられている(笑い)。(記者会見には)誰でも出られるというのが一番いいと思います。僕は政治資金だってオープンにしてきた。僕一人でしょう、すべてオープンにしているのは。
 
 オープンな社会にして、そして公権力の取り締まりはできるだけ少なくして、判断は主権者自身がやる。それが本来の民主主義です。

 政治資金だって、極端にいえば、誰からもらったっていいんですよ。外国からは別ですけれど。何に使ったって構わないんですよ、反道徳的なもの以外は。要は、誰からいくらもらって何に使ったかが全部オープンになっていればいい。国民がそれを見て判断すればいいんです。一番いいのは、面倒くさいけれど1円単位で公開することです。

――20年前に政治改革の旗を振られた時から、その主張は一貫していますね。

小沢:行政も、企業も、全部オープンにすべきです。多分、官庁の機密事項なんて、大臣にも報告していないから、上っ面の決まりきったことしか大臣は知らないですよ。

 それは大企業の社長だって同じようなものだけれど、結局、一般国民は行政の中身が全くわからない。大企業も株主であれ、誰であれ、全然中身がわからない。クローズドの社会なんです、日本は。アメリカほどやれとはいわないけれども、少なくともヨーロッパぐらいのオープンな社会にしたほうがいいと僕は思います。

※週刊ポスト2011年1月7日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《坂口健太郎との熱愛過去》25歳の永野芽郁が男性の共演者を“お兄ちゃん”と呼んできたリアルな事情
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン