ビジネス

カンボジア、ラオス、ベトナムへの投資方法を専門家が解説

 新興国といえば、BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)4か国がすぐに思い浮かぶが、まだ注目度の低い「ネオ新興国」にいち早く目をつければ、投資で大儲けすることも夢ではない。勃興著しいアジア・フロンティア市場3か国の注目ポイントと投資方法を、新興国投資のカリスマとして知られるグローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博氏が解説する。

 * * *
●カンボジア
【概要・注目ポイント】
 日本の約半分の国土で人口は1340万人(2008年)、経済成長率は6.0%(2010年)。他のアジア諸国に比べ、外資への門戸が大きく開放されており、国内富裕層と外国人投資家による株式市場への資金流入が期待される。

【投資方法】
 今年7月に証券取引所が開設され、11~12月に2~3銘柄で取引開始の予定。現時点でカンボジア単体に投資する投資信託はなく、岩井証券が『ベトナム・カンボジア・ラオス3国成長株ファンド(愛称・メコンのめぐみ)』を扱っている。

●ラオス
【概要・注目ポイント】
 国土はカンボジアより広いが、人口は612万人(2009年)と少なく、外資の積極導入が進んでいないため、国内の富裕層もまだ少ない。経済成長率は7.6%(2009年)と比較的高いが、海外投資家の資金流入が今後の株価動向のカギを握る。

【投資方法】
 今年1月11日から取引を開始したが、現時点では現地の証券会社で口座を開く以外、日本からの直接投資はできない。カンボジア同様、岩井証券が扱う『ベトナム・カンボジア・ラオス3国成長株ファンド(愛称・メコンのめぐみ)』がある。

●ベトナム
【概要・注目ポイント】
 日本とほぼ同じ国土面積で、人口は8579万人(2009年)。うち6割以上が30歳未満と若年層が多く、豊富な労働力が強み。経済成長率も6.8%(2010年)と高いが、年間20%にも上る物価上昇率が懸念される。インフレ抑制による反発に期待。

【投資方法】
 ニュース証券や岩井証券で個別株の売買が可能なほか、『ドラゴン・キャピタル・ベトナムファンド』(キャピタルアセットマネジメント)、『ベトナム株式プラス・オープン』(ユナイテッド投信投資顧問)などの投資信託がある。

※マネーポスト2011年9月号

関連キーワード

関連記事

トピックス

(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
列車の冷房送風口下は取り合い(写真提供/イメージマート)
《クーラーの温度設定で意見が真っ二つ》電車内で「寒暖差で体調崩すので弱冷房車」派がいる一方で、”送風口下の取り合い”を続ける汗かき男性は「なぜ”強冷房車”がないのか」と求める
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
「舌出し失神KO勝ち」から42年後の真実(撮影=木村盛綱/AFLO)
【追悼ハルク・ホーガン】無名のミュージシャンが「プロレスラーになりたい」と長州力を訪問 最大の転機となったアントニオ猪木との出会い
週刊ポスト
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン
真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト