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就職ナビサイトDMの「盛りまくり」「釣りまくり」に専門家が爆笑

大学生の就職活動が12月1日に解禁になった。就活に奔走する学生がいる一方、求人活動に必死になる企業もまた存在する。しかし熱意のあまりついついオーバーランしてしまうこともあるようで。作家で人材コンサルタントの常見陽平氏が、「企業から送られてくる釣りDM」について語る。

* * *
いきなり甘酸っぱい話ですが、私が小中学生でエロに目覚めた頃、親にバレずに深夜番組を見ることに夢中になっていました。当時は『11PM』『トゥナイト』など、地上波でエロ映像が流れる番組があったわけですよ。深夜番組は人類最高の発明で、思春期の男性でその誘惑から逃れた人は一人もいないのです。

陽平少年は、夜更かしをして、あらゆるテクニックを駆使して見ていたわけです。まさに『プロジェクトX』ならぬ、『プロジェクトSEX』でした。でも、当時の深夜番組はタイトルが釣りまくりなんですよね。

新聞の番組予告欄に「刺激ビデオ大特集」なんてのがあったので、「すわっ、エロ映像か?」と思い、見たらクルマの映像なんかが流れて「刺激的なドライビングテクニックである」なんて紹介されるわけですよ。おい、どんだけ釣りなんだい! って思った15の夜だったわけです。

なぜ、そんな話をしたかというと、リクナビ、マイナビを始め、就職ナビサイトから送られてくるDMが「盛りまくり」「釣りまくり」なんです。

12月1日にいよいよ就職ナビサイトがオープンしました。一時はリクナビが落ちてしまうほど、アクセスが集中しました。ニュースにもなりましたね。

この就職ナビですが、登録すると企業からのDMが届くようになるのですね。特に上位校の学生にはガンガン届きます。知り合いの人事担当者は、京大理系修士1年で、文系就職も検討していて、ベンチャーも検討。TOEICが満点近く、リーダーシップもあるという設定で就職ナビに登録したところ、5日で70通、DMがきたようです。一橋大学商学部の学生も、1週間で136通届いたとか。

このDM、なかなか興味深いです。メディアでは就職難だと報じられていますが、企業にとっては採用難です。特に今年は採用広報期間が短くなったので、B2B企業や中堅・中小などは、学生に振り向いてもらえるかとどうか不安になっています。ましてや、上位校の学生にはDMがガンガン届くわけです。埋もれてしまうわけです。そのため、DMのタイトル、イベント名は「盛りまくり」「釣りまくり」になっていくのです。

最高に爆笑したのはタイトルに「ハーバードの学生は中小企業に行きたがる」って書いてあるんですよ。いや、そんなことは私も16年前から知っていますが、一般論であってお前の企業とは関係ないだろと考えちゃいました。昨年まで多かったのは「元リクルートのトップ営業マンが語る」みたいなセミナーです。おい、何人いるのよっていう。なかには「読むんじゃなかった、人生が変わってしまった」みたいな、壮大な釣りもあったりします。

まだまだありますが、この辺で。就活ネタはいつも学生かわいそう論になりがちですが、企業の採用担当者も大変ですねぇ・・・。

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