11月28日発売の「週刊ポスト」は、高市政権、高市政治の光と影を検証する金曜特大号。連載でビートたけしが指摘しているが、オールドメディアもネット世論も嘘があふれているから、「好みの情報」ほど疑う目が必要だ。日中の激突の背景にある中国におもねる政治家や左派メディアの問題、一方で高市政権を裏で操る財務省のとんでもない不行状を掘り下げる。ほか、慶応大学の研究で明らかになった誤嚥性肺炎の原因となり得る薬のリスク、国民病なのに気づいていない人か多い脊柱管狭窄症の対処法、安青錦の感涙秘話、増ページ特典グラビアなど充実のラインナップでお届けします。
今週の見どころ読みどころ
◆<スクープ>痴漢でも「減給1か月」! 財務省の不祥事官僚「バカ甘処分リスト」
情報公開により入手した財務省の不祥事の数々を一挙公開する。過去1年に、なんと11人もの職員が処分を受けていたが、そのうち公開されたものは2件のみ。処分も軒並み減給や戒告など大甘で、「だから公表もしないし、退職金も払うよ」というわけだ。記者クラブに依存するテレビや新聞が調べない、追及しないことを見越しているからだろう。ところが、不祥事の内容はというと、電車での痴漢、盗撮、窃盗、交番での乱行など、民間なら職を失い人生を狂わすレベルだった!
◆安青錦が戦火の故郷に思いを馳せて口にしていた「いつか両親を日本に呼びたい」
入門から14場所での大関昇進という圧倒的な過去最速記録を樹立した安青錦は、ご存じのとおり戦火のウクライナから3年前に来日した苦労人だ。優勝インタビューでの流暢な日本語に驚いたファンも多かったと思うが、その陰には人並み外れた努力と決意があった。密着取材してきた本誌だけが知る感涙エピソードを紹介する。
◆習近平が「日本はチョロい」と高をくくるのは政界に媚中政治家が跋扈しているからだ
高市早苗・首相の台湾有事発言は、本人も認めているように国会答弁としては不用意なものだったが、それに対する中国の反応は、もはや大国どころか国家の品格さえもかなぐり捨てた様相だ。しかし、もう少し俯瞰して見ると、中国とてどの国にも同じように対しているわけではない。角突き合わせるアメリカに対しては、「首を斬ってやる」などとは言わない。日本にだけひどい態度を取る背景には、中国におもねる与野党の重鎮たちの存在がある。
◆江本孟紀×中畑清×達川光男「来年は阪神危うし! でも巨人はもっとダメ……」
本誌名物のENT座談会を開催した。話題の中心はセ・リーグで圧倒的な強さを見せた阪神が、なぜソフトバンクに完敗したのか。中畑氏はズバリ、「大山が悪すぎた」と戦犯の名を挙げ、バッテリー出身の江本氏、達川氏は藤川監督の投手起用の問題を指摘した。では来年はどうなるか。今年のような阪神独走はないという見解で一致し、ライバルとしては複数の意見が出たが、主砲・岡本が抜ける巨人については厳しい評価となった。
◆本誌追及でついに辞任表明した前橋「ラブホ市長」が語っていた「ホテルの使い方」
本誌ニュースサイト「NEWSポストセブン」のスクープで発覚した小川晶・市長のラブホ通いは、ついに辞任表明で区切りを迎えた。ところが、その表明直前に開かれていた市民集会では、小川氏は再選への意欲を示し、出席者から「部下とのホテル会談」の苦しい言い訳について追及されると、ホテルでタオルやベッドなどを「どう使っていたか」について、珍回答を連発していた。
◆世界一の「クマの楽園」知床が苦悩する「箱わなは残酷か」
北海道のクマ保護とクマ駆除の実態を追ってきたノンフィクションライター・中村計氏が知床の苦悩に迫る。一口に知床と言っても、3つの自治体でクマへの考え方も依存度も違うため、クマに関わる人たちの思いもそれぞれだった。保護に熱心な地域では、駆除の要となる箱わなを使うことにも抵抗が強く、別の地域に行けば駆除にためらいはない。本当の意味での「共生」を考えるために必読のリポート。
◆ビートたけし「中国が本当に危ないかは大富豪の動きを見てるのが一番だぜ」
たけしは、テレビにもネットにも「ステルス化された嘘」が蔓延していると警告し、騙されないためには「欲しかった情報こそ疑う」のが原則だと説く。そのうえで、日中問題も嘘だらけだと警告し、彼の国の実態を知るには中国人大富豪の動きを見ているのが一番だと提案した。
◆生物学者・池田清彦「適当に老いて自然に死ぬのが理想の人生です」
専門家の視点で生と死を語った『老いと死の流儀』がベストセラーになっている78歳の池田氏が本誌読者に「老い方」と「死に方」を説く。細胞が死ぬから生物が形づくられ、個体が死ぬから種が存続し、種が滅びるから多様性が維持されるという自然の摂理から、「社会の圧力に屈しない」「終活には囚われない」「人生に意味を求めない」といった独自の老人論を展開した。
◆<医療の新常識2大特集>誤嚥性肺炎と脊柱管狭窄症「知ってないと怖い話」
いまや日本人の死亡原因の上位になっている誤嚥性肺炎と、70代では10人に1人が罹患しているにもかかわらず自覚されていないという脊柱管狭窄症について、専門医らが注目すべき最新研究を解説する。誤嚥性肺炎については、これまで老化による嚥下障害が主な原因とされてきたが、実は薬害が大きく関わっていることが慶応大学の研究でわかったという。リスクのある73品目の薬リストとあわせて掲載する。脊柱管狭窄症では、2つのタイプがあり、それぞれ進行度によって対処が変わることを知っておくことが重要だ。
◆<刊行記念カラーグラビア>「鉄道写真の神様」が切り取った「奇跡の鉄路」
いわゆる「撮り鉄」の世界で神様と尊敬される写真家・広田尚敬氏は、70年以上にわたる活動の集大成として『鉄道写真 広田尚敬』を上梓した。独特の撮影テクニックや構図で切り取られた日本の鉄道史も楽しめる貴重な写真集だ。そのなかから珠玉の作品をグラビアで公開する。迫り来るC62を真正面からとらえた代表作や、初代新幹線の雄姿、昭和の人と駅の風景など、鉄道ファンならずとも心揺さぶられるカットが並んだ。
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