ラオスを訪問された愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
11月17日から6日間の日程で、愛子さまがラオスをご訪問された。今回の訪問に先立ち、ラオス側は『国家元首に準ずる接遇を行う』と明らかにし、内親王クラスでは通常行われない晩餐会が催されるなど、国家元首と同等のもてなしを受けられた。
関係者たちは、今回のラオス訪問のため、愛子さまは「準備に準備を重ねられていた」と口をそろえる。
「両陛下からの細やかなアドバイスやご進講を受けられただけでなく、行きの飛行機内や乗り継ぎの合間、さらにラオス国内の鉄道での移動中も、熱心に資料を読み込まれていました。
現地でのご公務3日目となる20日は、鉄道で2時間ほどかけて、首都ビエンチャンから古都・ルアンパバーンへ移動されたのですが、通常の始発列車よりも早い時間に出発する臨時列車だったため、愛子さまは相当に早起きされていた。ご滞在も中盤にさしかかり、疲れも出てくる頃合いですが、移動中、愛子さまの座席からは資料をめくる音やマーカーを引く音が絶えず響いていたようです」(宮内庁関係者)
そんな愛子さまのご準備の成果が見事に発揮された場面もあった。国家主席への表敬訪問での出来事。
「国家主席の方から、ラオスから日本に寄贈された象の話が出たんです。すると愛子さまはすぐさま、“ラオスから象をいただいたことで、京都市動物園の入場者数が倍に増えたと聞いています”と即答された。相当な準備を重ねていなければ、なかなかとっさに出てくるお言葉ではないですよね。こうした、確かな準備に裏打ちされた愛子さまの一つひとつのお言葉や振る舞いが、ラオスの人々の感動を呼んだのです」(別の宮内庁関係者)
現地の学校を訪問視察された際には、事前に練習を重ねられたというラオス語で挨拶をされたほか、機織り体験の際には真剣な表情で取り組まれるなど「自然体で、飾らない愛子さまらしさがにじみ出ていました」とは、ある宮内庁関係者。一方、大活躍の裏側では、予定通りとはいかない場面もあった。
「ご訪問に先立ち、報道陣は囲み取材の依頼をしていましたが、現地に赴いてから『今回はご遠慮したい』との申し出がありました。比較的自由に質問が飛ぶ囲み取材は、事前に推敲された上で発表されるお言葉やご感想などとは異なり、愛子さまのありのままの表情やお言葉を国民が受け取ることができる数少ない場面です。
実際、2023年、佳子さまのペルーご訪問では、囲み取材でマチュピチュ遺跡の感想を問われた佳子さまから『“おぉーっ”という感じがすごくします』という発言が飛び出し、話題を呼びました。
愛子さまにとって初の海外訪問は一度きりの貴重な機会とあって、期待も大きかったのですが……おそらくは、初訪問の重圧、しかもかなりタイトなスケジュールということで、お疲れが極限に達していらっしゃったのでしょう」(皇室ジャーナリスト)
しかし愛子さまは、全6日間の日程で穏やかな笑みを終始絶やされることはなく、両国の友好関係の深化に大きく貢献された。
「国内外から天皇家の長女としての視線が注がれる愛子さまは、常に“完璧”が求められるお立場にあります。そんなプレッシャーの中、愛子さまは寸暇を惜しんで準備に励み、見事に期待に応えられました。天皇家の品格を示してみせたのです。愛子さまご自身も、手応えを感じていらっしゃるはず。今後愛子さまには、年1回ほどのペースで海外でのご公務に臨まれる案も浮上しています」(前出・別の宮内庁関係者)
※女性セブン2025年12月11日号
