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バブルは来ない ゴルフクラブを鍬に持ちかえよと荻原博子氏

大増税時代に、家計を守るのに四苦八苦している人も多いだろう。そこで、どのように家計を守っていけばよいか、「趣味」をどう見直すべきかを経済ジャーナリストの荻原博子氏が解説する。

* * *
おそらく私たちは、今までの考え方を捨てる時期に来ています。

もはやバブルの再来はあり得ませんし、給与が右肩上がりになる時代も訪れないでしょう。だったら、その時代に合ったライフスタイルに変えていくしかないのです。

例えばあなたは今、休日に何をしているでしょうか? もし、ゴルフクラブを握っているのだとしたら、私はそれを、鍬(クワ)に持ちかえることをオススメします。

「ゴルフ」は、サラリーマンにとって仕事でのつきあいの象徴です。仕事を辞めた後も、ゴルフ仲間と人間関係が続くとは思えません。

それよりも、庭を耕して畑にする。庭がなければ、家庭菜園を借りる。育てた野菜は、家計の助けにもなりますし、そこで新しい人間関係もできていきます。いざという時は、こうした仕事以外での人付き合いが、あなたの助けになります。

今までの人生観をリセットすると、いろいろなものが見えてきます。家族にとって「大事なこと」も、変わっていくでしょう。その大事なことに資本を投下する。それ以外のことには、お金を使わない。それぐらい徹底しなければ、この不況下の増税時代は、生き抜くことができない――そう肝に銘じるべきです。

※『サラリーマンのための安心税金読本』(小学館)より

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