公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
全英をザワつかせた事件に決着がついた──。11月13日(現地時間、以下同)、英・ロンドンのサザーク・クラウン裁判所で、イザベル・デール被告(23)が公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けた。
デール被告は、サリー州にある成人男性用のコルディングリー刑務所で刑務官として勤務していた。在職中の2021年9月から2022年12月までの間、少なくとも2名の服役中の受刑者と性的関係を持っていたようだ。大手紙国際部記者が解説する。
「デール被告は、ポーツマスの大学で法学と心理学を専攻し、在学中は介護施設でアルバイトをしている勤勉な学生でした。警察官になるという夢を持ち、卒業してからは経験を積むために、刑務所の運営・管理などを行う組織『プリズン・サービス』に所属しました。
ただし、当時19歳だったデール被告は、コルディングリー刑務所に配属されてわずか1年経たないうちに、2名の男性と関係を持つようになります。コナー・マネー受刑者(28)とシャヒド・シャリフ受刑者(34)です。マネー受刑者は、時速230キロ以上のスピードで車を衝突させて同乗していた23歳の男性を死亡させたとして、シャリフ受刑者は宝石店を武装強盗したなどの罪で投獄されていました」
デール被告と彼らの間に何があったのだろうか。まず、関係を持ったのはマネー受刑者。そのあとでシャリフ受刑者と親密な仲になったようだ。
「検察によると、2022年7月、デール被告とシャリフ受刑者は刑務所の中にある礼拝堂で関係を持ったようです。2人は別の受刑者を見張りにつけて、礼拝堂の中に4分間とどまったあと、再び出てきたとのこと。その際、デール被告が腰のベルトを調整しているところが目撃されています」
礼拝堂で4分間を共にした日にシャリフ受刑者から送られたとされる“ラブレター”には、以下の文言が書かれていたという。
〈イカれるほどたまんねえ(原文:ammaazzzeeeingggggg)君の××と愛を分かち合えてよかったぜ〉(シャリフ受刑者からデール被告へのメッセージ)
一方で、デール被告はマネー受刑者ともメッセージのやり取りをしていた。彼女が送ったとされるメッセージには、〈君が私だけを欲しがってるの知ってる(笑)〉との文言があったという。
