11月17日発売の「週刊ポスト」は、初冬列島を熱くするスクープ合併号。補正予算で国民支持をガッチリつかむ先に高市首相が見据えているのは、岩盤保守層を喜ばせる靖国参拝計画だった。「汚い首は斬る」と言ってのけた総領事を中国政府が擁護しているのも、いよいよ高市政権と本格的に敵対する姿勢の表れなのか。日本維新の会には新たな公金還流の疑惑が発覚、本誌スクープで大騒動に発展した「みんなで大家さん」の内部資料には自民党代議士の名が……。クマ遭遇を驚異の的中率で予測するAI、日本医師会の「生活習慣病」錬金術、70歳、80歳、90歳でやるべき幸せ老後計画など読みごたえ満点です。
今週の見どころ読みどころ
◆高市首相「12.26靖国参拝→1月解散・総選挙」の極秘プランが練られている!
秋の例大祭での靖国参拝を見送った高市早苗・首相に対しては、保守派から残念がる声も出ている。しかし、国会でも中国を挑発したり外国人批判を繰り返すなどタカ派へのご機嫌取りもしたたかにしている。極め付きが12月の靖国参拝計画だという。挙がった日付は安倍晋三・元首相ゆかりの日だ。さらに、「解散するなら1月しかない」という苦しい党内事情もあるという。
◆<追悼>仲代達矢さんが本誌に語っていた「ライバル」「ギャラ」「役者に向いてない」
本誌は今年4月、能登で仲代さんに密着取材していた。遺作となった舞台「肝っ玉おっ母と子供たち」の稽古に没頭する合間にインタビューに答えてくれた。少年時代のこと、役者を志したきっかけ、黒澤明、三船敏郎との縁、そしてライバルやギャラのことまで赤裸々に語っていた。
◆<スクープ>またも公金還流疑惑! 維新市議のデザイン会社に議員らが大量発注
どうやら日本維新の会では、公金である政治資金を身内の会社に支払うことが常態化していたようだ。藤田文武・共同代表に対する赤旗の追及と同様の構図が本誌取材で明らかになった。なんと、維新の大阪市議が経営するデザイン会社に、藤田氏はじめ議員たちがこぞってポスターなどを発注していたのだ。関係各所に取材すると、これまた赤旗追及と同じく「適法だが今後は発注しない」と答えた。
◆村上宗隆「結局、ドジャースじゃないと払いきれない」で日本人カルテット誕生!?
村上の移籍先についてはアメリカでも報道が飛び交って注目の的だが、今のところ各チームの戦力分析からはメッツやヤンキース、レッドソックスなどが有力とされている。ところが、取材を進めると「村上獲得には多額の資金が必要になるから結局ドジャースでは」という声もあるのだ。となると、三塁手のマンシーはどうなる? 一塁手はフリーマンだし、DHは大谷だし……。
◆的中率は6割! クマとの遭遇を予測するAIマップ「秋田、札幌、東京」大公開
日本人にとって無視できない脅威となっているクマだが、なぜ人里に下りてくるのか、人を襲うのかには理由がある。AIを駆使したデータ分析を専門とする学者が、人口や地形、ブナの豊凶などをもとに「クマとの遭遇」を予測するマップを開発した。該当地域で実際に起きた遭遇事件の6割はマップが予測していた。そして本誌掲載のマップには、これまで事件の起きていない意外な場所も要警戒とされている。
◆乱高下相場でも手堅く稼ぐ「優待&配当」を“あえて捨てる投資”18銘柄
先に言ってしまえば、これは古くから知られる投資術である。配当や優待が魅力的な銘柄は、権利確定日に向けて株価が上がり、権利落ちすると下がるのは当たり前で、そうした規則的な動きをする銘柄はいくつも知られている。ただし、この投資術は機関投資家には向かないため、個人投資家にこそ勝ち筋がある。そして今回、本誌常連の億り人たちが、まだあまり注目されていない銘柄をピックアップした。
◆「高市プラン」で注目される「日本の兵器と装備」は本当に世界に売れるのか
高市政権は防衛費を大幅に引き上げることについて、「自国の産業発展に資する」と強調している。防衛産業の育成が他分野への技術移転につながることはもちろん、開発した兵器や装備品を積極的に海外に輸出しようというのである。その是非は国会で論じてもらうとして、実際に日本の兵器や装備は世界に売れるのだろうか。専門家らの評価を集めると、最新鋭の護衛艦や潜水艦から兵士たちの靴にいたるまで「日本人気」が高いことが見えてきた。
◆<ついに巨額訴訟へ>本誌スクープ「みんなで大家さん」問題に関わった自民党大物の名
本誌が追及してきた同問題が、ついに巨額集団訴訟に発展し、新聞・テレビも連日大きく報じている。2000億円もの出資金が返済困難になっていることはもはや明らかだが、なぜ本誌報道まで問題が表面化してこなかったのか、その解明は重要だ。今回入手した内部資料には、複数の大手企業や政治家の名が登場する。繰り返し名が挙がった自民党の大物国交族議員は取材に答え、「協力しなくちゃだめだとまわりにも言っていた」と認めた。
◆高血圧、糖尿病、脂質異常症の患者を狙い撃ちする日本医師会の謀略と政略
東京新聞編集委員の杉谷剛氏が日本の医療と政界のタブーに鋭く斬り込む。中高年になれば生活習慣病で定期的に通院する割合は低くないが、そうした患者たちは儲け優先の医師たちにカモにされているという。その新たな仕組みが昨年の診療報酬改定にあり、いつの間にか医療費が5倍近くになっている患者も多数いる。杉谷氏は、開業医が中心の日本医師会が自民党への多額献金を力の源泉として、そうしたカラクリを操っていると指摘した。
◆<幸せ老後のつくり方>70歳でやめること、80歳で始めること、90歳「老いの極意」
人生100年時代を最後まで豊かに生きる知恵を12ページで大特集。まずは70歳になったらやめたほうがいいこととして、保険、同窓会、年賀状や名刺、健康診断などが挙がった。逆に80歳になったら始めたほうがいいことには、財産整理、見守りサービス、さらにスナック通いやギャンブルなども。そして、90歳を超えて意気軒高な5人の達人が老いの極意を語る。阿刀田高(90)、大村崑(94)、杉山邦博(95)、広岡達朗(93)、杉浦正健(91)の各氏がそれぞれのモットーと生活を明かした。
◆<カラーグラビア>白内障、緑内障、加齢黄斑変性を見つけて対処するセルフチェック
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