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6月6日の金星の日面通過 日食よりも遙かに貴重な天体現象

 5月21日に金環日食で全国で売り切れ続出となった日食グラスだが、国立天文台の広報普及員・内藤誠一郎さんがこんな使い道を教えてくれた。

「6月6日に日本全国で、金星の日面通過という現象があります。太陽と地球の間を金星が通過することで起きる現象で、ほくろのような小さく黒い金星の影が太陽を東から西へ横切るんです。日食と同じく、太陽を見ることになるので、観測するには日食グラスが必要不可欠です」

 8年前の2004年6月8日にも観測することができたこの現象。しかし、今年の6月6日を逃してしまうと、次は2117年12月11日まで見ることができないのだという。

「皆既日食や金環日食といった日食は、世界のどこかで1年に一度見ることができます。それに比べて、金星の日面通過は世界規模でみても105年後まで見ることができない。はるかに貴重な天体現象なんですよ」(前出・内藤さん)

 東京では、6月6日水曜日の午前7時10分から午後1時48分まで6時間38分にもわたって観測できる。前出の内藤さんが、オススメの時間帯をこう説明する。

「注目すべきはブラック・ドロップ効果です。これは、金星が太陽面にはいった直後と出て行く直前に見ることができる現象で、太陽の縁に金星の影が黒い滴のようにつながる現象です。観測時間がない人はこの現象だけは見逃さないよう、日面通過の始まりと終わり時間をチェックして観測してみるといいでしょう」

※女性セブン2012年6月7日号

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