ライフ

東電値上げ案内でせっせと節電&エコ家電にハマるケチダンナ

 普段はダラダラしているばかりのバカダンナが、ハマると意外に活躍することも。東京都に住むYさん(46)のバカダンナ(53)は、何かというと「面倒だし、もったいない」などと言っては旅行や買い物を否定。でも1度ハマるとオタクぶりを発揮し、徹底して“○○一色”に――そしてこの夏は珍しく、“いい仕事”をしたらしい。

 * * *
「電気料金値上げのお願い」って、東電から届いたふざけた案内。それを見たうちのバカダンナがものすごい反応で、まずは「エアコンは、今年は一切使わない」と宣言。それから「テレビはやめて、ケータイでワンセグ見るのに切り換える」って。

 冷蔵庫にしこたまアイス入れて、よく夜中に起き出してはごそごそ食べてたのも「冷蔵庫の開け閉めはいかん、アイスはホントに食いたくなったら、その都度コンビニに買いに行く」と、“あー。久々にハマったわ”と思ってました。

 ところが私が友達と食事して遅く帰った日、蒸し暑かった上に、扇風機が調子悪かったらしくて、しかもサッカーの大きな試合中継のある日で……テレビは点けっぱなし、使わない宣言していたエアコンもなぜか電源オン。しかもコンビニで買ってきた「ガリガリ君」の箱アイス一気に全部食べて、冷蔵庫みたいに冷え冷えの部屋でグーグー寝てたんですよ。

 さすがに起こしたら「最近どうもムシムシして寝不足だったから、エアコンつけたらつい気持ちよくて寝ちゃって。サッカーはワンセグだとよく見えないし……」って言い訳たらたら。さすがに反省したかと思ったら、「よし、今年はムリせず節電する方法に切り替えよう!」って、あの時の決意表明は何だったのよ!?

 早速ネットの情報をチェックしていたかと思ったら、何やら大興奮。「見ろ! この『エコナビ』なら、ラクに、ムリなく、まるっと節電をナビしてくれるぞ!!」とサイトを見つけて大喜びです。

 ダンナがまず目をつけたのは、冷蔵庫。10年以上前に買った省エネモデルなんですが、なんか消費電力を計っていると思ったら、「おおお、これは1万7000円も年間電気代がかかってる。もっとでかいのにしても、年間4200円で済むぞっ!」って大騒ぎ。

 今使ってる、たった380リットルの旧型の冷蔵庫よりも、最新の501リットルのトップユニット冷蔵庫の方が、年間1万以上電気代が節約になるっていうのにはビックリですけどねぇ。「冷蔵庫はある程度以上大型の方が、モーターが大きくなって効率が上がるんだ。だから501リットルに買い換えた方が断然おトク」と、物凄い勢いで言うんですよ。しかもエコナビなら、使うパターンを冷蔵庫が記憶して省エネ運転もするんですって。

 そして次にバカダンナがロックオンしたのは、エアコン。「お前知ってるか。家庭の電力一番使っているのがエアコンで25.2%。次に冷蔵庫と照明器具で16.1%。エアコンも最新の省エネに買い換えよう」って。我が家はダンナが脂肪着込んでるようなもので、夏場はエアコンつけまくりだったから、もっと使用電力比率が高かったかも。

「エアコンはホコリが溜まると、いきなり冷房効率が落ちるんだ。だから、毎週掃除しなくちゃいかん」なんて言い出したので、「冗談じゃないわ! 自分で掃除やってちょうだい」と、これにはさすがに文句を言ったら、「いや最近は、エアコンはお掃除ロボットで自動できれいになるんだ。だから買い換えたら掃除もえらく簡単になるぞ」って。それならいいかも?

「だから『お掃除ロボット』がついてるのと、『ヒト・モノセンサー』がついてて、人間のいるとこを狙って冷・暖房してくれるのがいいんだ」と、いそいそ購入機種を決定。「俺今度から8畳間に寝るから、エコナビのエアコンそこに入れるよ。最低110ワットで運転するから一旦冷えちゃえば、あとは電気代もそんなにかからないし」

 どうもよくよく聞いたら、自分の寝る部屋だけエコナビ冷房にして、そこに32型の省エネ液晶テレビ入れて、冷蔵庫はでかいのに買い換えて「ガリガリ君のソーダとプレミアムと梨味のやつ全部入れとこう」という腹づもりらしい。まあ、電気代は3分の2くらいになるっていうから、それでもおつりがくる計算か。

 次にチェックし始めたのは、LEDシーリングライトのカタログで、「エコナビ点灯だと、省エネ70%って凄いぞ!」ってまた大興奮。しばらく我が家のエコナビ化は続きそうです。

 ただの面倒くさがりのケチかと思ってたけど、意外と役立つオタクぶりと“買う”と決めた時の決断力を見て、ちょっと見直したかも。ムリなくラクに節電できて、電気代もずいぶんおトクになったから、ガリガリ君くらい許してあげるか(笑)。

関連記事

トピックス

石橋貴明の近影がXに投稿されていた(写真/AFLO)
《黒髪からグレイヘアに激変》がん闘病中のほっそり石橋貴明の近影公開、後輩プロ野球選手らと食事会で「近影解禁」の背景
NEWSポストセブン
秋の園遊会で招待者と歓談される秋篠宮妃紀子さま(時事通信フォト)
《陽の光の下で輝く紀子さまの“レッドヘア”》“アラ還でもふんわりヘア”から伝わる御髪への美意識「ガーリーアイテムで親しみやすさを演出」
NEWSポストセブン
24才のお誕生日を迎えられた愛子さま(2025年11月7日、写真/宮内庁提供)
《24歳の誕生日写真公開》愛子さま、ラオス訪問の準備進めるお姿 ハイネックにVネックを合わせて顔まわりをすっきりした印象に
NEWSポストセブン
ニューヨークのイベントでパンツレスファッションで現れたリサ(時事通信フォト)
《マネはお勧めできない》“パンツレス”ファッションがSNSで物議…スタイル抜群の海外セレブらが見せるスタイルに困惑「公序良俗を考えると難しいかと」
NEWSポストセブン
中国でライブをおこなった歌手・BENI(Instagramより)
《歌手・BENI(39)の中国公演が無事に開催されたワケ》浜崎あゆみ、大槻マキ…中国側の“日本のエンタメ弾圧”相次ぐなかでなぜ「地域によって違いがある」
NEWSポストセブン
韓国・漢拏山国立公園を訪れいてた中黒人観光客のマナーに批判が殺到した(漢拏山国立公園のHPより)
《スタバで焼酎&チキンも物議》中国人観光客が韓国の世界遺産で排泄行為…“衝撃の写真”が拡散 専門家は衛生文化の影響を指摘「IKEAのゴミ箱でする姿も見ました」
NEWSポストセブン
 チャリティー上映会に天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが出席された(2025年11月27日、撮影/JMPA)
《板垣李光人と同級生トークも》愛子さま、アニメ映画『ペリリュー』上映会に グレーのセットアップでメンズライクコーデで魅せた
NEWSポストセブン
リ・グァンホ容疑者
《拷問動画で主犯格逮捕》“闇バイト”をした韓国の大学生が拷問でショック死「電気ショックや殴打」「全身がアザだらけで真っ黒に」…リ・グァンホ容疑者の“壮絶犯罪手口”
NEWSポストセブン
渡邊渚アナのエッセイ連載『ひたむきに咲く』
「世界から『日本は男性の性欲に甘い国』と言われている」 渡邊渚さんが「日本で多発する性的搾取」について思うこと
NEWSポストセブン
“ミヤコレ”の愛称で親しまれる都プロにスキャンダル報道(gettyimages)
《顔を伏せて恥ずかしそうに…》“コーチの股間タッチ”報道で謝罪の都玲華(21)、「サバい〜」SNSに投稿していた親密ショット…「両親を悲しませることはできない」原点に立ち返る“親子二人三脚の日々”
NEWSポストセブン
ガーリーなファッションに注目が集まっている秋篠宮妃の紀子さま(時事通信フォト)
《ただの女性アナファッションではない》紀子さま「アラ還でもハート柄」の“技あり”ガーリースーツの着こなし、若き日は“ナマズの婚約指輪”のオーダーしたオシャレ上級者
NEWSポストセブン
世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン