ラーメン二郎・全45店舗を3周達成した新チトセさん
〈ラーメン二郎 全45店舗を3周達成しました(祝) おそらく女性初の快挙かな!? 気づいたらたくさん食べていました。これからもラーメン二郎を愛しています〉 ──昨年12月に福岡県でオープンしたばかりの「ラーメン二郎 朝倉街道駅前店」の前に立つスレンダーな女性、画家・新チトセさん。彼女がXで6月中旬に発信した投稿が大きな注目を集めた。
「ラーメン二郎」といえば、モヤシやキャベツなどの野菜や細かく刻まれたニンニク、肉厚のチャーシューなどが丼からこぼれ落ちるほど盛られた暴力的な重量と「もはや“二郎”というジャンル」と言わしめるほどの中毒性から人気を確立してきたラーメン店だ。提供される前に「ニンニク入れますか?」と聞かれ、客が「ヤサイ、ニンニク、アブラ、カラメ」などと呪文のようなコールでトッピングを伝えるのも特徴的だ。
そんな“二郎”の魅力に取り憑かれ、北は北海道、南は福岡県まで、全国各地に出店している「ラーメン二郎」を“3回以上”来訪したことがあるという新チトセさんが、全店制覇の裏側を語った。【前後編の前編】
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コアなファンが多い一方、初心者からハードルが高いイメージをもたれている「ラーメン二郎」。7月4日には、府中店が「お食事は最大で20分以内にお願いします」という張り紙を掲示して批判コメントが殺到し、店舗側が謝罪する事態に発展した(※張り紙は撤去済み)。ジロリアン(二郎ファンを指すことが多い)である、新チトセさんは騒動を振り返り、こう語る──。
「20分もあれば食べ切れると思うので、時間に関する心配はいらないと思います。二郎はロット(席についた複数人の客に同時に提供されるラーメンの杯数)で回転率を管理しているお店も多いので、完食が遅い人がいることで“ロットが乱れる”、つまり待ち時間が増えるのを懸念している人が多いのでしょう。
ジロリアンの方のなかには『女性は食事が遅い』と思う人が多いのかもしれませんが、二郎は麺の量を減らせるので、心配な方は自分が食べられる量を頼めば問題ないと思います!」
若く見た目も華奢な新チトセさんが「ラーメン二郎」に出会ったのは、5年以上前のことだ。当時通っていた美大の近くに店を構えていた「ラーメン二郎 相模大野店」で麺をすすり、その味に衝撃を受けたのだという。