ライフ

『女は60歳からが一番!』の著者「一番つらかったのは40代」

 誰もに訪れる老後。高齢化する現代社会において、貯蓄や孤独への不安を抱きつつ、年齢を重ねていく人は多いのではないだろうか。

 50~60代の女性に向けた、日々素敵な“老前生活”を送るための秘訣をつづった一冊『女は60歳からが一番!』(講談社)の著者である料理研究家の谷島せい子さん(65才)の日々の暮らしを知れば、そんな不安も吹き飛んでしまうかもしれない。

「いま暮らしているのは築41年の古いマンション。母の部屋をリフォームしてひとりで暮らしているんです。小さな寝室をひとつ作って、残りは全部、壁を取っ払ってワンルームにしました。ここは居間でもありキッチンでもあり(笑い)、料理スタジオとしても活用しています」(谷島さん・以下「」内同)

 谷島さんは50代で離婚。2人の息子はすでに独立し、現在はひとり暮らし。2年半前に母を看取ってから、母の部屋に移り住んでいる。約21畳の居住スペースに繋がった1畳のベランダスペースには、彩り豊かな花々のカーテンとハーブの香りがたちこめる。ここは谷島さんのお気に入りの場所で、天気のいい日は愛犬・ローリーとともにベンチに腰かけ、ゆったりとした時間を過ごすという。

「こんなふうに毎日を楽しめるようになったのは、たぶん60才を過ぎてからでしょうね。ある意味、開き直ったというか(笑い)。振り返ってみると、40代のころがいちばんつらかったかな。40代って若いときの自分をある程度維持していて、体力もそこそこあるし、働こうと思えば働ける年代。まだまだ女、でもありますし。

 だけど、夫は働き盛りで家にいる時間も少なく、子供は思春期や受験の時期と重なる。女性の場合は自分ひとりじゃなく、夫や子供のことも考えてライフワークを企てていかなくちゃならないから40代は特に、女性にとって大変な時期だと思います」

※女性セブン2012年8月16日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

独走でチームを優勝へと導いた阪神・藤川球児監督(時事通信フォト)
《いきなり名将》阪神・藤川球児監督の原点をたどる ベンチで平然としているのは「喜怒哀楽を出すな」という高知商時代の教えの影響か
週刊ポスト
容疑者のアカウントでは垢抜けていく過程をコンテンツにしていた(TikTokより)
「生徒の間でも“大事件”と騒ぎに…」「メガネで地味な先生」教え子が語った大平なる美容疑者の素顔 《30歳女教師が“パパ活”で700万円詐取》
NEWSポストセブン
ロッテの美馬学投手(38)が今シーズン限りで現役を引退することを発表した(時事通信フォト、写真は2019年の入団会見)
《手術6回のロッテ・美馬学が引退》「素敵な景色を見せてくれた」国民的アニメの主題歌を歌った元ガールズバンド美人妻の想い
NEWSポストセブン
《悠仁さま成年式》雅子さまが魅せたオールホワイトコーデ、 夜はゴールドのセットアップ 愛子さまは可愛らしいペールピンクをチョイス
《悠仁さま成年式》雅子さまが魅せたオールホワイトコーデ、 夜はゴールドのセットアップ 愛子さまは可愛らしいペールピンクをチョイス
NEWSポストセブン
LUNA SEA・真矢
と元モー娘。・石黒彩(Instagramより)
《80歳になる金婚式までがんばってほしい》脳腫瘍公表のLUNA SEA・真矢へ愛妻・元モー娘。石黒彩の願い「妻へのプレゼントにウェディングドレスで銀婚式」
NEWSポストセブン
昨年10月の総裁選で石破首相と一騎打ちとなった高市早苗氏(時事通信フォト)
「高市早苗氏という“最後の切り札”を出すか、小泉進次郎氏で“延命”するか…」フィフィ氏が分析する総裁選の“ウラの争点”【石破茂首相が辞任表明】
NEWSポストセブン
万博で身につけた”天然うるし珠イヤリング“(2025年8月23日、撮影/JMPA)
《“佳子さま売れ”のなぜ?》2990円ニット、5500円イヤリング…プチプラで華やかに見せるファッションリーダーぶり
NEWSポストセブン
次の首相の後任はどうなるのか(時事通信フォト)
《自民党総裁有力候補に党内から不安》高市早苗氏は「右過ぎて参政党と連立なんてことも言い出しかねない」、小泉進次郎氏は「中身の薄さはいかんともしがたい」の評
NEWSポストセブン
阪神の中野拓夢(時事通信フォト)
《阪神優勝の立役者》選手会長・中野拓夢を献身的に支える“3歳年上のインスタグラマー妻”が貫く「徹底した配慮」
NEWSポストセブン
朝比ライオさん
《マルチ2世家族の壮絶な実態》「母は姉の制服を切り刻み…」「包丁を手に『アンタを殺して私も死ぬ』と」京大合格も就職も母の“アップへの成果報告”に利用された
NEWSポストセブン
ブリトニー・スピアーズ(時事通信フォト)
《ブリトニー・スピアーズの現在》“スケ感がスゴい”レオタード姿を公開…腰をくねらせ胸元をさすって踊る様子に「誰か助けてあげられないか?」とファンが心配 
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《不倫報道で沈黙続ける北島康介》元ボーカル妻が過ごす「いつも通りの日常」SNSで垣間見えた“現在の夫婦関係”
NEWSポストセブン