芸能

萌え落語挑戦のアイドル声優 落語もロックも「魂で通じる」

“ピカソ級”と評判の絵の腕前を披露してくれた声優・小林ゆう

『銀河へキックオフ!!』『イナズマイレブンGO』シリーズなど数々のアニメで活躍し、最近はアキバカルチャーと落語をコラボした“女子萌え落語”にも挑戦した人気声優・小林ゆう。ロックバンドを組むなど音楽活動も行っており、大槻ケンヂからは「声優界とロック界をつなぐ逸材」と太鼓判も。エキセントリックな絵を描き「画伯」の愛称で呼ばれる一面も持つ彼女に、ピカソ級(!?)の腕前も披露してもらった。

――意外にも好きな音楽はロックで、ライブではヘッドバンキングをしていたとか?

小林:はい、ふふふふ(笑い)。以前、さいたまスーパーアリーナさんでライブに出させていただいたときに、ヘッドバンキングをしすぎて失神してしまったことがございまして、舞台に立つと、すごく夢中になってしまうところがございます~。

――ノリすぎちゃったんですか?

小林:歌わせていただいたのは3曲だったんですけど、一生懸命、自分の持っているエネルギーをもう1mmも残っていないぐらい出したいと目標を持ってステージに立たせていただいたもので、やっているうちにだんだん意識が朦朧としてきてしまって。最後の曲あたりでは無意識の状態で暴れるような感じで、頭を振ったりマイクスタンドを振り回していたみたいなんです。ステージ上では無事だったんですが、袖にはけまして、暗がりに寝かせていただいたら意識がパタッと。それで担架で運んでいただきまして。

――穏やかに話してますけど、大丈夫だったんですか!?

小林:はい! すごく元気です! 軽い失神のような形で意識はありまして、申し訳ないんですけど、お布団に寝かせていただいてお茶をいただいて、元気になって帰ることができたので、すごく元気! 元気がとりえです~!

――親交が深い大槻ケンヂさんのイベントにもゲストで呼ばれたそうですね。

小林:はい、とても貴重な機会をたくさんいただきました。尊敬するロックの大先輩でいらっしゃいます大槻さんが「ゆうちゃんはロックをするんだったら、絶対、遠藤ミチロウさんに会ったほうがいい」「会わせてあげたい」ってよくいろんな場で言ってくださっておりました。それが実現しましたのが、大槻さんが定期的に開催されている「のほほん学校」というイベントで大槻さんのお誕生パーティーのときに、遠藤さんと私をゲストに呼んでいただいたんです。

 私と大槻さんがステージ上でお椅子に座らせていただいて、ギターを弾きながら歌ってくださる遠藤ミチロウさんを観賞させていただくという素晴らしい体験をさせていただきました。遠藤ミチロウさんの歌っている場所の真横1mくらいの位置におイスがふたつ並べられて、そこに大槻さんと私が座らせていただきました。全曲をステージ上で真横から拝見させていただけるなんて本当に感動的でした。遠藤ミチロウさんの情熱と圧倒的な存在感にたくさん学ばせていただきました。

――声優以外で趣味など打ち込んでいるものはありますか?

小林:私は声優のお仕事が大好きなので、趣味というものがずっと全くなかったんですね。デビューしてからずっと、お時間ができますとお仕事に携わることを全部やるというふうにしてきて、それも幸せな毎日だったんです。でもよく考えてみましたら、声優以外で唯一夢中になっていることは落語だなって最近気がつきました。『昭和の名人シリーズ』(小学館)がすごく大好きで本や、CDやDVD全て合わせたら数えきれないぐらい持ってます。

――ロックと落語はどっちが好きですか?

小林:大変恐縮なのですが、私の中ではどちらにも魂の部分で通じるものを感じております。

――声優の仕事もロックですか?

小林:申し訳ないのですがそれは私にもよくわかりません。ただ、あくまで小林個人に限ってのお話になりますが、私は声優という仕事が大好きで、命がけでやらせていただこうと思ってずっとやってきたので、情熱という意味では、ロックという言葉でも言い換えられるような気がします。

――小林さんが描かれる個性的な絵も注目を集めていますが、もともと趣味だったとか?

小林:いえ、私はプライベートでも絵を描くことが全くなく過ごしてきまして、お仕事で描かせていただきましたら、あまりにもおかしいということで、みなさんが椅子から転げ落ちちゃったりしてすごく笑っていただいて、“私の絵はそんなにヘタだったんだ”とそこで初めて知ったんです。それから、いろんな場所で描いてくださいって言われるようになって、とにかく一生懸命、描かせていただいております。

――でも、ある意味芸術的な絵ではないかと…。

小林:とんでもないです!!! ありがとうございますぅ~、もう、ほんとお優しいですぅ~!!!

――実際に絵を描いてもらいたいのですが、動物なんかがいいでしょうか?

小林:うれしいです、動物大好きなので~。

――好きなものは何ですか? 動物だとか、食べ物など…。

小林:あ、豚が、好きです…。

――食べ物ではどうですか?

小林:豚肉が好きですぅ。申し訳ないんですけど。

――動物だと?

小林:豚が…。豚ばっかりになって申し訳ないんですけど…。

――いつも黒と赤色しか使わないそうですが、この赤色で何を表現してるんですか?

小林:すごく艶やかな、健康でまるまると太ってて、毛並みもいい。豚は何回かなでたり一緒に遊ばせていただいたことがあるんですけど、そのいちばんきれいで毛並みがよくて健康な豚っていう意味の赤です~(豚の絵を描きながら)。

――しずくみたいなのは、ちなみに…?

小林:これはですね、かわいい豚さんが元気に飛び回っている躍動感です。

――聞いたところによると、絵を見たお父さんはびっくりされたそうですね?

小林:何かで見てくれたみたいでびっくりされちゃって。でも今は「頑張りなさい」って応援してくれています。

【小林ゆう(こばやし・ゆう)】
2月5日生まれ。O型。東京都出身。高校時代に始めたモデルから声優へ転身。2008年に第2回声優アワードで新人女優賞受賞し、2009年の『まりあ✝ほりっく』のネ氏堂鞠也役でブレイク。168cmのスレンダーな容姿と、ハスキーボイスで元気な少年役から可憐な少女、宇宙人、エキセントリックな役まで幅広く演じる実力派。歌手活動や、ファッション誌『KERA』でモデル業も兼任する異色の経歴の持ち主でもある。

トピックス

夜の街にも”台湾有事発言”の煽りが...?(時事通信フォト)
《“訪日控え”で夜の街も大ピンチ?》上野の高級チャイナパブに波及する高市発言の影響「ボトルは『山崎』、20万〜30万円の会計はざら」「お金持ち中国人は余裕があって安心」
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ドッグフードビジネスを展開していた》大谷翔平のファミリー財団に“協力するはずだった人物”…真美子さんとも仲良く観戦の過去、現在は“動向がわからない”
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
悠仁さま(2025年11月日、写真/JMPA)
《初めての離島でのご公務》悠仁さま、デフリンピック観戦で紀子さまと伊豆大島へ 「大丈夫!勝つ!」とオリエンテーリングの選手を手話で応援 
女性セブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン