ライフ

ビフィズス菌を増やす注目素材を摂り寒暖差ある春を乗り切る

 春先はもともと寒暖差が激しい季節だが、今年は平年よりも落ち着かない。夏日を記録した翌日に、20度も下がるなどジグザグな気温が続いたため、東京では過去30年のなかで3番目に寒暖差が激しい3月になったという(日本気象協会調べ)。

 そろそろ寒暖差も落ち着くだろうと期待したいところだが、昨年、日本列島を縦断しながら猛威をふるった爆弾低気圧は4月だったことを思い起こすと、まだ油断ならない。気温差から体調を崩さないよう、冬物を片づける決心がつかない人も少なくないだろう。

 季節が大きく変わる今の時期は、体調だけでなく、肌の状態も不安定。スキンケアだけでは追いつかず、いつも以上に、体の内側からのケアも重要になってくる。

“内からキレイ”と聞いて、まず思いうかぶのがコラーゲンなどだが、最近、「プロピオン酸菌による乳清発酵物」が話題だという。まだ耳慣れない人も多いかもしれないが、簡単に言うと、“腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増やす物質”。スイスの伝統的エメンタールチーズの製造に使われるプロピオン酸菌の乳清発酵物の中に、ビフィズス菌を特異的に増殖させる成分がみつかり、『プロピオン酸菌による乳清発酵物』(以下、プロフェック)と名付けられた。

「ビフィズス菌を増やす素材には、ほかにもオリゴ糖や乳酸菌などがありますが、それぞれ増殖のメカニズムが異なります」。そう語るのは、『麻布ビューティクリニック』医師の高橋栄里さん。

「オリゴ糖はビフィズス菌のエサとなってビフィズス菌を増やし、乳酸菌は乳酸を作ることでビフィズス菌が増えやすい環境を整えます。一方、プロフェックは、ビフィズス菌に直接活力を与える、ビタミン剤的な働きを持っています。プロフェックはビフィズス菌を特異的に活性化して増やしますから、少量でも力を発揮しますし、他の素材ではあまり効果が感じられなかった人にも、効果が期待できるかもしれません」(高橋さん)

 腸内環境が整えば、おなかがスッキリするだけでなく、肌にもいい影響が。

「便秘が続くと、有害物質を作り出す悪玉菌が優勢になり、皮膚にまで影響を及ぼすことがあるのです。肌の健康を保つためには、便秘を解消して腸内細菌のバランスを善玉菌優勢の状態に保ち、悪玉菌が増殖しにくい環境にしておくことが大切。そもそも、腸は食物を消化・吸収する器官であると同時に、細菌やウイルスなどの侵入を防ぐ巨大な免疫器官でもあります。よって、腸を整えることで免疫力をアップさせれば、肌トラブルが少なくすることも考えられるかもしれません」(高橋さん)

 つまり、お通じの改善は、皮膚機能の改善につながる可能性も大。実際、慢性的な便秘かつ乾燥肌の女性(20~39歳)のうち、毎日120ミリリットルのプロフェック含有酸性飲料(DHNA換算6.6マイクログラム)を4週間飲み続けたグループは、プロフェックを含まない同じ味の飲料を飲み続けたグループよりも、角層水分量がアップしたという実験データもある。

 高橋さんの調査によれば、プロフェックと同時にコラーゲンを摂ると、さらに良い影響がみられ、それを実感できるという。

「プロフェック所定量を毎日摂取すると、約7割の人が肌への実感があり、早い方では1~2日後、ほとんどの人が一週間以内に実感されています。

 少量でもビフィズス菌を強力に増やすプロフェックは、美肌のためにも、注目しない手はない。エメンタールチーズなどの食品に含まれる量はごく微量。実感するためには、毎日、大量に食べる必要がありますから、サプリメントやヨーグルトなどを利用するのが手軽ですね」(高橋さん)

『プロビオン酸菌による乳清発酵物』(プロフェック)と言われると難しそうに聞こえるが、実は、身近な形で存在している。

 たとえば、溶けやすいパウダーなので、飲み物や料理に加えるだけで手軽に摂れる「アミノコラーゲン プロフェック」(約28日分、3500円※、明治)、水と混ぜて12~30時間おくだけで、特許取得の生きたプロビオン酸菌ヨーグルトをつくれる「プロピル」(約6食分、1500円、ヴィタ・ボーテ)。

 また、すっきりした甘さのヨーグルトドリンク「ブルガリア 活力すっきりのむヨーグルト」(180ミリリットル 明治)。水なしで食べられるチュアブルタイプの「おなかピオ」(3粒×30袋入り、2940円、ファンケル)がある。(※価格は編集部調べ)

 オリゴ糖、乳酸菌に次ぐ注目成分、ビフィズス菌を増やす”プロフェック”を摂って、中からキレイをサポートしよう。

関連キーワード

トピックス

STARTO ENTERTAINMENTの取締役CMOを退任することがわかった井ノ原快彦
《STARTO社取締役を退任》井ノ原快彦、国分太一の“コンプラ違反”に悲しみ…ジャニー喜多川氏の「家族葬」では一緒に司会
NEWSポストセブン
東京都内の映画館で流されたオンラインカジノの違法性を訴える警察庁の広報動画=東京都新宿区[警察庁提供](時事通信フォト)
《フジ社員だけじゃない》オンラインカジノ捜査に警察が示した「本気度」 次のターゲットはインフルエンサーか、280億円以上つぎ込んだ男は逮捕
NEWSポストセブン
国民民主党から公認を取り消された山尾志桜里氏の去就が注目されている(時事通信フォト)
「国政に再挑戦する意志に変わりはございません」山尾志桜里氏が国民民主と“怒りの完全決別”《榛葉幹事長からの政策顧問就任打診は「お断り申し上げました」》
NEWSポストセブン
中居正広氏と被害女性の関係性を理解するうえで重大な“証拠”を独占入手
【スクープ入手】中居正広氏と被害女性との“事案後のメール”公開 中居氏の「嫌な思いをさせちゃったね。ごめんなさい」の返事が明らかに
週刊ポスト
参政党の神谷宗幣・代表(時事通信フォト)
《自民・れいわ・維新の票を食った》都議選で大躍進「参政党現象」の実態 「流れたのは“無党派層”ではなく“無関心層”」で、単なる「極右勢力の台頭」と言い切れない本質
週刊ポスト
苦境に立たされているフジの清水賢治社長(左/時事通信フォト)、書類送検された山本賢太アナ(右=フジホームページより)
“オンカジ汚染”のフジテレビに迫る2つの危機 芋づる式に社員が摘発の懸念、モノ言う株主からさらに“ガバナンス不全”追及も
週刊ポスト
24時間テレビの募金を不正に着服した日本海テレビ社員の公判が行われた
「募金額をコントロールしたかった」24時間テレビ・チャリティー募金着服男の“身勝手すぎる言い分”「上司に怒られるのも嫌で…」【第2回公判】
NEWSポストセブン
妻とは2015年に結婚した国分太一
「“俺はイジる側” “キツいイジリは愛情の裏返し”という意識を感じた」テレビ局関係者が証言する国分太一の「感覚」
NEWSポストセブン
衝撃を与えた日本テレビ系列局元幹部の寄付金着服(時事通信フォト)
《24時間テレビ寄付金着服男の公判》「小遣いは月に6〜10万円」夫を庇った“妻の言い分”「発覚後、夫は一睡もできないパニックに…」
NEWSポストセブン
TOKIOの国分太一
【スタッフ証言】「DASH村で『やっとだよ』と…」収録現場で目撃した国分太一の意外な側面と、城島・松岡との微妙な関係「“みてみぬふり”をしていたのでは…」《TOKIOが即解散に至った「4年間の積み重ね」》
NEWSポストセブン
警視庁を出る鈴木善貴容疑者=23日午前9時54分(右・Instagramより)
「はいオワター まじオワター」「給料全滅」 フジテレビ鈴木容疑者オンカジ賭博で逮捕、SNSで1000万円超の“借金地獄”を吐露《阿鼻叫喚の“裏アカ”投稿内容》
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 中居正広と元フジ女性アナの「メール」全面公開ほか
「週刊ポスト」本日発売! 中居正広と元フジ女性アナの「メール」全面公開ほか
NEWSポストセブン