国内

京都大阪震源の直下型地震が活動期突入 死者4万人超の予想も

「ゴー」という地鳴りとともに、立つのもままならない大きな揺れ。誰もが18年前の恐怖を思い起こした──4月13日、兵庫県淡路島で発生した震度6弱の地震は、兵庫、大阪、香川、徳島の4府県で半壊34棟、一部損壊1939棟を記録。幸い死者は出なかったが、負傷者の数は重傷7人を含む、26人となった。

 政府の地震調査委員会は翌14日に臨時会を開き、今回の地震はこれまでに存在が知られていない地下の断層が引き起こしたとの見解を示す一方で、1995年に発生した阪神・淡路大震災との関連性を示唆した。東海大学地震予知研究センター長の長尾年恭氏が説明する。

「今回の地震の震源地は阪神・淡路大震災を引き起こした野島断層の南端に位置していて、未知の断層といえますが、場所も近く大きな意味で余震といって間違いないでしょう。

 ただ注意しなければならないのは、現在、京都や大阪を震源とする直下型地震が活動期に入っているといわれていることです。これまで観測されていた体に感じることのできない微弱な地震が、最近になって少なくなっているんです。これは、阪神・淡路大震災の時とよく似ています」

 特に現在、発生が危惧されているのが、大阪府豊中市から大阪市の都心を南北に縦断し、岸和田市まで伸びる長さ約42kmの「上町断層帯」だ。この断層帯が起こす地震の想定規模は阪神・淡路大震災のM7.3を上回るM7.6と想定され、大阪平野の大部分が震度6強となり、難波など大阪中心部では震度7が予想されている。国の中央防災会議は最悪の場合、4万2000人もの人が死亡するとみている。

※女性セブン2013年5月2日号

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