道州制が安倍晋三首相の肝いりで導入に向けて大きく動き出した。道州制は地域経済の流れを変えることで、大きな地価変動をもたらすことになる。となれば、州を代表する都市同士の州都争いが展開されることになるが、ここでは中国州の変化を見てみよう。
中国州では、広島市と岡山市の間で熾烈な州都争いが繰り広げられている。
普通に考えれば中国地方唯一の百万都市・広島ですんなり決まりのはずだが、前岡山県知事が「中国州と四国州を一緒にして中四国州になれば、交通の中心となる岡山が州都にふさわしい!」とぶち上げた。
いまは他県からの反発を恐れ州都誘致の動きは沈静化しているが、地価急落の予測を見れば、岡山にとっては死活問題である。
※週刊ポスト2013年5月17日号