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横浜最下位でも中畑監督続投論 今年の観客数は右肩上がり

 プロ野球・セ・リーグでは広島が快調に20勝一番乗りをした一方で、一番最初に20敗に達したのが横浜DeNAだ。最下位にあえぐチームには、すでに中畑清監督休養論も囁かれ始めている。
 
「夕刊紙でも次期監督として“大魔神”佐々木主浩氏の名前が挙がった。佐々木氏はGWの中日戦で、野球殿堂入りのセレモニーを行ない、ファンから大きな歓声を受けたばかり。中畑監督の胸中は穏やかではありません」(横浜担当記者)
 
 このままの成績では中畑監督の更迭は必至。だが、横浜の球団フロント内部には意外にも、「中畑続投」を望む勢力もあるという。
 
「中畑監督はメディア受けがいい。今年の2月、どうしても関心が野球からそれてしまっていたソチ五輪中には、競技の物真似をして話題作りをしていた。球団のイベントにも協力的で人気もあり、営業サイドからは大きな支持を受けているんです。
 
 正直、現有戦力では成績よりまず人気や観客動員を優先したいのが本音。その点、今年の観客数は右肩上がりで、昨年の平均1万9802人を上回る2万1134人を計上している。だから、たとえ最下位でも中畑監督を、という声が根強いんです」(球団関係者)
 
 ただし、この観客動員の数字もGWまでの本拠地開催4カードのうち3カードまでが、週末に組まれていたことが大きい。平日のカードも人気の高い巨人戦だったことを考えなければいけない。
 
「最下位から5位、4位に浮上するにせよ、スタンドに閑古鳥が鳴き始めれば、中畑監督の休養が早まる可能性もある」(同前)
 
 横浜の選手にはこの話、どう響くのだろうか。

※週刊ポスト2014年5月23日号

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