スポーツ

アベノミクスで「プロ野球16球団構想」 現状は厳しいと識者

 政府の成長戦略に対する自民党提言のなかに、プロ野球球団を現在の12球団から4球団増やして、16球団にすることが盛り込まれていることがわかった。その可否についてフリーライターの神田憲行氏が考える。

 * * *
 報道によると、自民党の提言では静岡県、北信越、四国、沖縄県といった具体的な地域も示し、安倍首相も「地域活性化に役立つ、賛成だ」と評価したという。

 プロ野球球団が出来るということは、その地域に100億円規模の企業が誕生することであり、たしかに地域活性化に貢献することは間違いない。また「候補地」で挙げられた地域にはプロ野球のゲームが行えるレベルの球場がすでにある。新潟など現在の球団の移転騒ぎが起こるたびに名前が挙がる万年候補地だ。

 しかし球団を招致するために政府が出来ることはなんだろうか。

 すぐ私が思い浮かべたのは国税庁が昭和29年に出した「職業野球団に対して支出した広告宣伝費の取り扱いについて」という通達だ。これによって球団の赤字補填は親会社の宣伝広告費として損金算入できる優遇措置が取られている。

 また地方自治体なら所有している球団を安く新設球団に貸し出す方法も考えられる。楽天方式だ。

 それらに加えて、「企業がプロ野球球団を持ちやすくする」施策が私には思い浮かばない。

 そもそも球団を所有できるくらいの企業がどれだけあるのかもわからない。球場改修費だけですぐ数10億円は飛ぶし、赤字補填で毎年5億、10億のカネが溶けていく。その原資となるのが親会社の広告・宣伝費だが、私の感覚では毎年100億円ぐらいの金額を投入している企業でないと、もたないのではないか(DeNAが横浜ベイスターズを引き取ったときの販促費・広告費は196億円だった)。

 提言を受けて、政府は成長戦略を今月発表する。そこにどんな具体的な支援策が盛り込まれるのか注目したい。まさか「プロ野球の球団をもっと作った方がいいと思いまーす」なんて、小学校の発表会みたいなことにはならないでしょうね、安倍さん。

トピックス

永野芽郁のCMについに“降板ドミノ”
《永野芽郁はゲッソリ》ついに始まった“CM降板ドミノ” ラジオ収録はスタッフが“厳戒態勢”も、懸念される「本人の憔悴」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(Instagramより)
〈シ◯ブ中なわけねいだろwww〉レースクイーンにグラビア…レーサム元会長と覚醒剤で逮捕された美女共犯者・奥本美穂容疑者(32)の“輝かしい経歴”と“スピリチュアルなSNS”
NEWSポストセブン
スタッフの対応に批判が殺到する事態に(Xより)
《“シュシュ女”ネット上の誹謗中傷は名誉毀損に》K-POPフェスで韓流ファンの怒りをかった女性スタッフに同情の声…運営会社は「勤務態度に不適切な点があった」
NEWSポストセブン
現行犯逮捕された戸田容疑者と、血痕が残っていた犯行直後の現場(時事通信社/読者提供)
《動機は教育虐待》「3階建ての立派な豪邸にアパート経営も…」戸田佳孝容疑者(43)の“裕福な家庭環境”【東大前駅・無差別切りつけ】
NEWSポストセブン
未成年の少女を誘拐したうえ、わいせつな行為に及んだとして、無職・高橋光夢容疑者(22)らが逮捕(知人提供/時事通信フォト)
《10代前半少女に不同意わいせつ》「薬漬けで吐血して…」「女装してパキッてた」“トー横のパンダ”高橋光夢容疑者(22)の“危ない素顔”
NEWSポストセブン
露出を増やしつつある沢尻エリカ(時事通信フォト)
《過激な作品において魅力的な存在》沢尻エリカ、“半裸写真”公開で見えた映像作品復帰への道筋
週刊ポスト
“激太り”していた水原一平被告(AFLO/backgrid)
《またしても出頭延期》水原一平被告、気になる“妻の居場所”  昨年8月には“まさかのツーショット”も…「子どもを持ち、小さな式を挙げたい」吐露していた思い
NEWSポストセブン
憔悴した様子の永野芽郁
《憔悴の近影》永野芽郁、頬がこけ、目元を腫らして…移動時には“厳戒態勢”「事務所車までダッシュ」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
現行犯逮捕された戸田容疑者と、血痕が残っていた犯行直後の現場(左・時事通信社)
【東大前駅・無差別殺人未遂】「この辺りはみんなエリート。ご近所の親は大学教授、子供は旧帝大…」“教育虐待”訴える戸田佳孝容疑者(43)が育った“インテリ住宅街”
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』が放送中
ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』も大好評 いつまでのその言動に注目が集まる小泉今日子のカッコよさ
女性セブン
田中圭
《田中圭が永野芽郁を招き入れた“別宅”》奥さんや子どもに迷惑かけられない…深酒後は元タレント妻に配慮して自宅回避の“家庭事情”
NEWSポストセブン
ニセコアンヌプリは世界的なスキー場のある山としても知られている(時事通信フォト)
《じわじわ広がる中国バブル崩壊》建設費用踏み倒し、訪日観光客大量キャンセルに「泣くしかない」人たち「日本の話なんかどうでもいいと言われて唖然とした」
NEWSポストセブン