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米ドル紙幣鑑別機が世界的ヒットしたカジノ関連銘柄本命企業

 昨今不透明な相場環境が続いているが、これから大きく上がる株はどこにあるのか。日本インタビュ新聞社代表で、経済評論家の犬丸正寛氏が、銘柄選びのポイントとともに解説する。

 * * *
 6月発表の「新成長戦略」は、法人税減税などが目玉で、国民の気分を高揚させ、景気回復に資するようなメニューは少ない。そこで、改めて注目したいのが、成長戦略の「観光立国」や「国家戦略特区」における「カジノ解禁」だ。

 実は4月末に、6月22日までの通常国会で関連法案の成立が困難になったとの見方から、関連銘柄は大幅に下落した。だが、そうした期待感が剥げ落ちた分、逆に仕込み時となっている。今秋の臨時国会で成立する見込みは十分あり、株価的にはこれからが本番となるだろう。

 そうした観点から私が注目しているのが、日本金銭機械(東証1部・6418)だ。同社はカジノに欠かせない紙幣鑑別機やメダル自動補給システム、カジノ内の遊具となるパチスロ機を製造・販売する大手メーカー。すでに本場米国のカジノでも同社のシェアは拡大しており、カジノ関連銘柄の“本命”といえる存在だ。

 金銭登録機の老舗メーカーとして知られていたが、1981年から紙幣鑑別機の製造販売に参入。飛躍のきっかけとなったのが、1986年から製造を始めた米ドル紙幣鑑別機。当時、米ドルの偽札が世界的な問題となっており、同社の米ドル紙幣鑑別機は精度の高さから、世界的なヒットとなった。そのため、海外市場での知名度は高く、国内よりも海外での売上高のほうが多い。

 このところ、国内のパチンコ、パチスロ市場、また、ゲームセンター市場は、遊技人口の減少からマーケットの縮小傾向が続いている。しかし、北米を中心に海外のカジノ市場は順調に拡大。特に、アジア地域での利益が膨らんでいる。今期の業績予想は控えめで、上方修正の可能性は十分。

※マネーポスト2014年夏号

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