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《コォーってすごい声を出して頭をかじってくる》住宅地に出没するツキノワグマの恐怖「顔面を集中的に狙う」「1日6人を無差別に襲撃」熊の“おとなしくて怖がり”説はすでに崩壊

各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)

 全国各地で相次いでいる熊による被害。かつては山地だけでの出来事かと思われていたが、昨今は住宅地に熊が出没し、人間を襲撃するケースが多発している。

 なかでも、“おとなしい性格”だと言われていたツキノワグマが無差別に人間を襲う事件も珍しくない。これから人間はどう熊と相対していけばいいのだろうか。それを考えるには、過去の熊被害と向き合う必要があるだろう。

別冊宝島編集部編『アーバン熊の脅威』から、ツキノワグマによる襲撃事件を2件紹介する。(同書より一部抜粋して再構成)

 * * *

七十代女性が熊に殺害された自宅。同地域では庭の柿の実を狙ったとされる熊の出没が増加している


住宅敷地内でツキノワグマに襲われた高齢女性

発生年月日:2023年10月17日と23日
発生場所:富山市
犠牲者数:死者1名、負傷者1名
熊種:ツキノワグマ

 2023年10月17日の夜、富山市江本の住宅敷地内で熊に襲われたとみられる住人の70代女性が死亡した。

 女性の夫が「午後6時頃から妻の姿が見えない」と警察に通報し、駆けつけた署員が敷地内で血を流してうつ伏せに倒れている女性を発見。頭やアゴに深い切り傷があり、死因は首や胸を骨折したことに伴う出血性ショックだと明らかになった。

 顔の損傷があまりに激しく、住宅敷地内の事件で身内である夫もいる状況でありながら、身元の特定に時間がかかったという。顔面を集中的に狙う攻撃方法は、熊の襲撃の特徴そのものだ。これらの要素から女性が熊に襲われて死亡したのは、ほぼ間違いないとみられたが、それを特定することが難しいほど遺体の損傷も激しかった。夫の気持ちを思うと、なんともやりきれない事件だ。

 現場は富山駅から南に8キロほど離れた田園地帯だが、周辺には住宅が点在しており、近くには小学校もある。まぎれもなく「住宅地」であり、そこに人間を襲うような熊が堂々と現れるということ自体が異常性を感じさせる。この8日前にも近辺で70代の女性が熊に襲われ、顔などをひっかかれて重傷を負う事件が起きており、小学校の校庭でも熊の足跡が見つかるなど、例年にないほど熊が出没していた。

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