2014年夏の女性ファッション・トレンドとして注目を集めている「シェル・モチーフ」。「シェル」とは「貝殻」のことで、従来から定番だったマリン・ファッションにワンポイントとして「シェル」を加えるのが今年のトレンドだという。さらに「スカラップ(ホタテ貝)」と呼ばれるフリフリとした裾をあしらったファッションも、フェミニン派から支持を集めている。
こうしたファッションを身にまとい、人魚姫のような世界観に夢中になる女子が多い中、男性が受ける印象は少し異なるものもあるようだ。IT系企業に勤務するマユミさん(26歳)は彼氏からの一言にショックを受けたと話す。
「先日、彼氏とデートをした時に、新しく買ったシェル・モチーフの服とネイルとアクセでマリンなコーデで統一して行ったんです。可愛くて気に入っていたので、彼にも褒めてもらえるかなと楽しみにしていたんですが、カフェで向かい合った瞬間『全身にホタテくっ付けてて、なんか『磯丸水産』みたいだね(苦笑)』と言われました。
まさか『磯丸水産』と言われるとは思わなかったので、ショックというよりも唖然としてしまいました。男の人が可愛いと思うものって、結構女子の感覚と違うのかなと思いましたね」(マユミさん)
シェル・モチーフを海鮮が売りの居酒屋『磯丸水産』にたとえるとは、なかなか洒落がきいているが、別の女性・アヤコさん(21歳・大学生)もシェル・モチーフのネックレスを同級生の男子に突っ込まれたという。
「中央にゴールドの大きめのシェル、その周りにホワイトパールが連なったネックレスをして学校にいったんです。そしたら同級生の男子に『それ、うちのおばあちゃんが同じやつ付けてたわ!』と言われました。内心、『これルミネで買ったから、絶対同じじゃないわ』、と思ったのですが、なんとも……」(アヤコさん)
女性目線の「カワイイ」は、必ずしも男性目線の価値観とは一致しないようだ。