個別の報道番組自体に力があることはもちろんだが、それに加えて他番組の好調の影響も大きいという。前出・テレビ局関係者が続ける。
「そもそも視聴率は前番組の影響を大きく受けます。たとえば、『NEWS ZERO』の視聴率は7~8%台が目立ちますが、7月7日には13%という非常に高い数字を出しています。これは前番組の『しゃべくり007夏SP』が14.8%を獲ったことも、大きな要素になっています。
8月4日には12.2%を記録。これまた前番組の『しゃべくり007』の13.6%という高視聴率を引き継いだといえるでしょう。もちろん、前番組がいくら良くても、数字を残せない番組はたくさんありますから、『NEWS ZERO』自体に力があるのも間違いありません。
また、『ミヤネ屋』の高視聴率は、確実に後番組『news every.』に好影響を与えています。ゴールデン帯の番組が好調のため、見たい番組が始まる前に『日テレに合わせておこう』と考え、『news every.』をつける視聴者もいるはずです。
一見、日テレの強さは報道番組にありといえそうですが、局全体の戦略や編成力、制作力が一体となり、報道番組の高視聴率を生んでいるといえるのではないでしょうか」(同前)
他局との差別化や新たな挑戦がうまくいったことで、局全体への好循環を生み、日テレ好調の原動力となっているようだ。