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中国の子育て 大声で走り回るなども温かく見守られる理由とは

 現役ママが「子育てしづらい環境」と語る人が多い、わが国の子育て事情。海外ではどうなっているのだろうか? 大気汚染や食への不安など、住みづらそうな中国も実は、一人っ子政策のもと、子育て天国だと語ってくれたのは、中国・北京在住のジャーナリスト相田美奈子さん(仮名)。

「妊婦さんは、100%電車で席を譲ってもらえますし、バスでは譲らないと、切符売りの人が、『そこの若い人、ちょっと立って。ありがとうね』と強制的に世話をしてくれるほど。それは10才以下の子供を連れた親子連れにも同じことがいえ、子供に席を譲るのは、老人以外のすべての大人に求められるエチケットとなっています」(相田さん)

 さらに、公共の場で大声で走り回る、ベビーカーで電車に乗り込むなどに関しても、やりたい放題。それでも周りは温かく見守り、サポートをしてくれる。なぜそこまで大切にされるかは、社会事情によるところが大きいという。

「福利厚生が発達していない中国では、年金の恩恵を受けられる層はごくわずかですから、老後に安心感を持っている人は、ほとんどいません。

 雇用形態が不安定なので、大卒でもよく失業しますし、40才過ぎたら職業人生が終わり、雇ってくれるところがない、なんてことも。   

 そこで、最大の保険が子供なんです。社会全体が、若い世代の育成を、自らの『年金』だと思って、労力を投資しているようなところがあるのだと思います」(相田さん)

※女性セブン2014年11月20日号

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