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ドコモが警告の小指変形に「大騒ぎすることではない」の指摘

 広げた手の小指を見た時に第一関節と第二関節の間がえぐれたように凹んでいたら、スマホが原因かもしれない──3月4日、NTTドコモのツイッター公式アカウントが画像とともにそんな注意喚起を行なった。

〈【指が変形!?】スマホの持ち方によっては『テキストサム損傷』になってしまうことも……〉と、スマホの重さを小指で支え続けると指が変形すると警告してネット上で話題となり、〈持ち方変えた〉〈もう手遅れかも〉といった反応が巻き起こった。

 深刻な症例があるのかと同社広報部に問い合わせると「被害実例は把握していません。ネット上で話題になっているのを担当が見て注意喚起した」と反響の大きさに困惑気味だった。

 そもそも「小指の損傷」であるにもかかわらず「サム=親指」が呼称に用いられるのもおかしい。

 英語圏ではスマホにパソコンと同じ配列のキーボードを表示させるスタイルが主流で、両手でスマホを持って両親指で入力する。それによって親指の腱が炎症を起こす状態を「Texting Thumb」と呼ぶ。「スマホが原因の損傷」といった意味合いで日本では広まったと考えられる。

 では、小指が凹むのは深刻な事態なのか。KIZUカイロプラクティックグループ代表院長の木津直昭氏の解説。

「ドコモが公開した写真では第一関節と第二関節の間を丸く囲んで強調していますが、あの部分の骨は元々えぐれた形なんです。だからそれほど大騒ぎすることじゃありません」

※週刊ポスト2015年3月27日号

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