芸能

“半開き”な魅力で今最も目が離せないキャスター・伊藤綾子

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースをお伝えする連載「芸能耳年増」。今回は、いまもっとも注目という伊藤綾子キャスターの、魅力の源を考察。

 * * *
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)のキラーコンテンツ、「女子アナVS女芸人」は、2時間SP、3時間SPの際の目玉企画にもなりつつある。

 女としての勝ち組・女子アナと、負け組の女芸人は、ルックスからファッション、恋愛に対する考え方など、180度異なるので、対立構造にすると、スタジオにはヒリヒリした雰囲気がただよい、見ているほうにとっては、これ以上面白いVSは、ない。

 この企画にマストとなっているのが『news every.』(同)で「カルチャー&スポーツ」や「気になる!」「きょうコレ」などを担当している伊藤綾子キャスターだ。

 秋田県秋田市出身の34才で、山形大学を卒業してまず入ったのは地元の秋田放送。しかしローカル局の女子アナだった頃から全国にファンをもつ、文字通りの“秋田美人”だったそうだ。

 そんな伊藤綾子サンは2007年9月、秋田放送を退社しフリーとなり、セント・フォースに所属。翌月から、日本テレビ系の夕方のニュース『NNN News リアルタイム』にエンタメのキャスターとして出演し、2010年3月、同番組が『news every.』に変わっても出演しつづけているから、現場での評判はいいようだ。

 その“現場”の男性スタッフから聞こえるのは…、
「俺のこと、好きなんじゃないか…と勘違いさせるタイプ」
「話すとき、異常に近くに来るので、ドキドキさせられる」
「いまはガチで向井理を狙ってる」(当時)
 …などなど素敵な(!)評判ばかり。

 そんな伊藤綾子キャスターが『踊る!さんま御殿!!』の「女子アナVS女芸人」の回に初めてキャスティングされたときのこと。事前にお願いしているトークテーマのアンケートを会議でチェックさせてもらったところ、全く面白くなかったのだ。ま、初登場だからしかたがないのだけれど、アナウンサーらしい、極めて優等生的回答だったのである。

 思わず、「ちょっと、いいですか? この伊藤綾子サンっていう人。ひとくせ、ある人らしいですよ」とチクリ発言をした私。当然のことながら、件の『~every.』での“評判”も『~御殿!!』スタッフに伝えさせていただいた。

「じゃあ、打ち合わせのとき、もうちょっと聞いてみようか」とディレクターが言い、明石家さんまサンにもっとも近い放送作家氏は、「さんまちゃんに事前に耳打ちしておこうか」と言ってくれた。

 もうひとり、さんまサンと長い女性放送作家は、「さんまサンに、『地方局出身だ』って言っておけば全部わかると思う」…と、さすがに“長い”だけのことはある見解。ありとあらゆるタイプの女子アナと仕事をしている明石家さんまサンは、地方局出身の女子アナの果てしない上昇志向と野望をわかっていらっしゃる…というのである。

 果たして、伊藤綾子キャスター初出演の日。まず彼女に食いついたのは、さんまサンではなく柴田理恵サンだった。「そんなこと言って、本心は全然違うんじゃないの~~~?」と言い当てた(!?)柴田サン。続いて、名前が一字違いの“いとうあさこ”も参戦! 以来、同企画に、伊藤綾子VSいとうあさこは欠かせないこととなった。

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