山田美保子 芸能耳年増一覧

高橋ひかる、本格復帰で脚光 さんまと共演や写真集が話題に
高橋ひかる、本格復帰で脚光 さんまと共演や写真集が話題に
 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は若手の注目女優・高橋ひかる(18才)について。 * * * 米倉涼子が27年間にわたって所属した「オスカープロモーション」を退社することがわかった3月24日夜、同事務所の後輩女優がツイッター上でバズっていた。 その名は「高橋ひかる」。同時に「高橋ひかる リトルトゥース」「高橋ひかる オードリー」のワードが躍っていたワケは、同日の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)の「コンプレックスのある有名人 秘密のお悩みぶっちゃけSP」でのこと。 番組中盤、明石家さんまから「ものまねはできるのか」尋ねられた高橋が、一瞬、考えるも「マイナーなやつなんですけど」と始めたのが『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)の冒頭の挨拶のものまねだったのである。◆バラエティーでの対応力はさんまに響いた? 同番組のテーマソング『Bitter Sweet Samba』を歌いながら、両手をさんまの方に向け、「まだ止めないで」「ものまねはこれからなんで」という表情をしつつ、やりとげたのがオードリーの若林正恭と春日俊彰のまね。 共演の出川哲朗やアインシュタイン、ミルクボーイら、芸人を「わざわざ、さんまさんを止めてまで」と驚かせながら、結果やりとげた高橋ひかるによる『オードリーのオールナイトニッポン』のものまねは、同日エンディングに「踊る!ヒット賞!!」を受賞した。 他のシーンでも、「(CMやMVなどで)走る仕事が多いのに、下手」と告白し、上半身を沿った本当に下手な走りを実演したり、さんまからの“パターン”の振りにうまく応えられない高橋をさんまが何度もいじるなど、その日、『~御殿!!』で、もっとも目立つ活躍を見せたのである。 昨今、バラエティー番組で活躍する“タレント”や“モデル”を数多く抱える「オスカー」だが、主流派は、「全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリなどの賞 を獲得した“女優”で間違いない。 教育も行き届いているとみた。たとえば、前述の「苦手な走り」を披露した際、大先輩の奥菜恵が“見本”を示してくれるくだりになった。すると高橋は、奥菜が立つか立たないかのタイミングでスッと立ち上がり、先輩の走りを羨望の眼差しで見つめていた。 共演者のトーク中も、笑顔を絶やさず、必ず当該者のほうを向き、ピンマイクに拾われないように、音をたてない拍手をし続けていた。 昨今、明石家さんまは、バラエティーで共演した新木優子、新川優愛ら、若手女優の名をあらゆる仕事場で連呼し、自身の冠番組のゲストに呼ぶのを“得意ワザ”としているが、「高橋ひかる」の言動が、今回さんまに響いたことは間違いナシ。しかも、その元祖ともいうべき存在だった剛力彩芽は、高橋ひかるの「憧れの女優」でもある。◆”ミレニアル女優”として一躍、注目の存在に そんな高橋は、2014年の『第14回 全日本国民的美少女コンテスト』でグランプリを獲得。「チオビタ」や「代々木ゼミナール」のCM美少女として注目を浴びたり、2016年には、柴咲コウ主演の大河ドラマ『おんな城主 直虎』(NHK)の出演がおおいに話題となった。  おりしも当時は、大手芸能プロダクションに“ミレニアル女優”と呼ばれる2000年代生まれの大型新人が揃っていた。「スターダストプロモーション」所属の永野芽郁、「東宝芸能」所属の浜辺美波、「アミューズ」所属の清原果耶らは、その筆頭で、いまや多くの視聴者が、それぞれの代表作を挙げられるような逸材たちである。 高橋も、若手女優の登竜門「全国高校サッカー選手権」の13代目応援マネージャーに起用されたり、“ガルコレ”でランウェイデビューをしたり、石原さとみ主演の『高嶺の花』(日本テレビ系)で民放ドラマデビュー。2019年1月号からは『Ray』の専属モデルとなり、同年4月、古田新太主演の『俺のスカート、どこ行った?』(同)出演を通じて、「ネクストブレイク女優」として方々で名前が挙がるようになっていたのである。 だが、同年9月後半、体調不良を訴え、モデルとして出演するはずだった「ガールズアワード」を欠席。医師からのすすめで「年内休養」を発表し、体調回復に努めていた。「ちょっと細すぎるもんね」「色も白いし」と、バラエティー班の中では、彼女の見た目を理由に、その体調を心配する声が少なくなかったし、なかには「芸能界が合わなくて、メンタルをやられちゃったのではないか」と深読みする者がいたのものだ。 が、私は『1周回って知らない話』(日本テレビ系)で共演させてもらったことがあり、マネジャーさんやスタイリストさん相手に楽屋などで、いつまででも喋っている様子や、アイドル好きな一面、さらにはダンスが得意な活発な一面も知っていた。休養すると聞いたときはもちろん心配はしていたが、高橋ひかるに限って、そのまま戻って来ないなんてことはない…と確信していたのも事実。そんな折、私が構成に関わっている『踊る!さんま御殿!!』で高橋ひかるは見事に復活してくれたのである。 3月27日には、ファースト写真集『WATER FALL』が発売される予定で、既に重版がかかっているそうだ。写真集としては異例ともいうべき文章量の超ロングインタビューでは、「好きなら好き、イヤならイヤって ちゃんと言える人間になりたい」「何色でもいい。自分の色で真っすぐに生きていきたい」などと、いまの高橋ひかるのストレートな心情がギッシリ綴られている。 繊細で透明感あるルックスとは裏腹に、ガッツがあり、ポテンシャルも高く、バラエティー番組にも理解があることが多くの人に知られた2001年生まれの18才は、しっかり体調を整え、元気いっぱいだ。大人モードで艶っぽさも披露した写真集の大ヒットも間違いなし。「オスカープロモーション」イチオシのミレニアル女優・高橋ひかるの巻き返しが始まった。(高橋の高は、正式表記ははしごだか)
2020.03.26 16:00
NEWSポストセブン
ドラマ、CMなどに引っ張りだこの伊藤沙莉
伊藤沙莉は「指名される女優」、確かな演技力と存在感で飛躍
 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は若手の注目女優・伊藤沙莉(25才)について。 * * *「この子のCMばっかり見る気がする」と先日、生ワイドの芸能担当ディレクター氏がしみじみ言っていた。今田美桜のCMである。『Yahoo!検索大賞2018』で「女優部門賞」を受賞。以来、若手女優ではダントツのCM契約社数を誇る彼女は、「2019年~2020年の年末年始TV-CM会社数ランキング」でも首位を獲得している。その数は前年の3社から7社へと倍増しており、綾瀬はるか、有村架純、広瀬すずの「上」をいったのである。 男性だと、「この人ばっかり」と感じるのは賀来賢人だろうか。今田の場合は、『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)、賀来は、『今日から俺は!!』(日本テレビ系)の出演がきっかけとなって大ブレイクして今に至る。そしてCM契約社数の急増は、間違いなく人気者の証明だ。◆CMが増!役者としては演技力に高評価 この文脈でいくと、年末年始、『大東建託』 「いい部屋ネット」“わたしのいい部屋、みつけた”編と、『日本マクドナルド』「大人のクリームパイ」“大人とはなんぞや”編と、いきなり2本もCMが増えた伊藤沙莉(いとう・さいり)の今年の活躍は「見えた」も同然だろう。 実際、1月6日スタートのテレビアニメ『映像研には手を出すな!』(NHK)では主演、1月18日オンエアの『オールナイトニッポン0(ZERO)』でパーソナリティを務めるという、トレードマークともいうべきハスキーボイスによる“声の出演”が話題になっている。 もともとドラマ演出家には人気が高く、“御指名”を受ける若手女優だった。多くの演出家が「忘れられない」「すごいインパクトだった」と声を揃えるのは、『14ヶ月~妻が子供に還っていく~』(読売テレビ制作・日本テレビ系)での演技。彼女は子役出身なのである。 同じく子役出身で先に売れた松岡茉優とは親友であり、松岡と同じく『GTO』(フジテレビ系)で共演した吉岡里帆とも親しい。その後、NHKの朝ドラ(『あまちゃん』と『あさが来た』)でブレイクした松岡と吉岡には大きく水を開けられることとなった。伊藤も『ひよっこ』に出演していて、お茶の間での知名度を劇的に上げたのだが、松岡や吉岡ほどの大ブレイクには至らなかったのである。 だが、二人とは仲良し。さらに、映画・舞台『幕が上がる』で共演した、ももいろクローバーZの玉井詩織ともプライベートで交流があり、玉井からは「ももくろの隠れメンバー」とも言われている。ちなみに松岡は、大のハロプロファンで有名で、伊藤は、ももクロと親しいということから、彼女たちの“若さ”がわかろう。 だが、芸歴は17年とベテランなのである。今年5月で26才になる伊藤には、当然のことながら“中高生”ではなく、“OL”の役が増えている。 最近作で私が好きだったのは、『獣になれない私たち』(日本テレビ系)と『これは経費で落ちません!』(NHK)だ。顔は薄いし地味なのだが、とにかく存在感抜群。ウチの会社に、こういう社員、いるかも…と多くの人に思わせ、「主演ではないのだけれど、演出家から名指しされる女優」というポジションに、いっきに上り詰めた気がする。◆“知る人ぞ知る女優”から次のステップへ 実は、あの『全裸監督』(Netflix)にも出演。1月16日からは、斎藤工とリリー・フランキーのW主演で、5週連続でオンエアされている深夜ドラマ『ペンション・恋は桃色』(フジテレビ系)にも伊藤沙莉は出演しているのだ。「ゴールデンでは無理」と言われる同作だが、斎藤は「そこにリリーさんがいる、沙莉ちゃんがいるということで『どの球も打てるな』っていう構図だと思いました」と言っている。『全裸監督』と『ペンション~』、伊藤沙莉が、“通好み”な女優であることがよくわかる2本と言えよう。 昨今、しっかりした芝居ができると演出家や視聴者を唸らせているのは、件の松岡茉優や『教場』(フジテレビ系)で魅せた大島優子、『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)の吉川愛ら、子役出身の女優たち。 伊藤もこの潮流にのっているうえ、「知る人ぞ知る」存在から、「この子、知ってる」から「いいよね」「大好き」と言われる存在になりつつある。 突然増えたCMをはじめ、今年はさらにオファーが増えそうな予感。実兄が、『M-1グランプリ2019』で初めて決勝に進出したお笑いコンビ「オズワルド」の伊藤俊介であることも、お笑い界ではずいぶん前から話題だった。バラエティー専門放送作家の私からすると、妹の沙莉にも“笑い”の才能が間違いなくあることがわかり、トークバラエティにオファーしたくてウズウズしているところだ。 果たして、多くのエンターテインメントのシーンで、やっと伊藤沙莉の時代がやってきた。彼女の顔と名前、覚えておいて損はない。
2020.01.17 07:00
NEWSポストセブン
『』でゴールデン進出する久保田直子アナ
テレ朝久保田直子アナ、ゴールデン番組起用で高まる存在感
 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回はテレビ朝日の久保田直子アナ(38才)について。 * * * 誰のどういう好みかわからないが、最近、テレビ局にはアイドル出身の女子アナが増えている。各局、何千人もの応募の中から採用したはいいけれど、30才前に退職してしまう女子アナも増えていることから、「即戦力」と「知名度の高さ」が採用ポイントになっているのかもしれない。が、女性視聴者にとって「アイドル出身の女子アナ」というのは正直、ピンとこないし、特に有難みもない。 その代わり、男性出演者やスタッフからチヤホヤされているのだろうなぁと思うし、そうなるとガムシャラ感にも欠けるだろうし。そうなると、どこまで成長してくれるのやら…と老婆心ながら心配になってしまう。 かつて「顔で選んで声では選んでいない」と教えてくれた在京キー局の採用担当男性アナの言葉が忘れられない私は、だからと言ってキンキン声や悪声ともいうべき声の女子アナというのはどうなんだろうとも思っているところだ。テレビにおいても実は「声」というのはものすごく大事で、ハイトーンボイスの女子アナがキャッキャやっていると私はチャンネルを変えてしまうことがある。これ、多くのオバサンの習性だと思うのだけれど。 そんななか、落ち着いていて、アナウンス力にも取材力にも優れ、一生懸命さが画面から伝わって来る女子アナがいる。テレビ朝日の久保田直子アナウンサーである。◇笑顔を絶やさず礼儀正しいスポーツウーマン 2005年入社のアラフォー。スポーツ番組や情報番組を担当し、『題名のない音楽会』や『おかずのクッキング』など、“大人”や“男性出演者”が多い現場で可憐な花を咲かせる存在だった。 現在は『大下容子ワイド!スクランブル』で大下アナを支えている。台風19号の被災地中継も久保田アナには安心して任せられた。ヘルメットも被り慣れていれば、長靴も履きなれている。的確な言葉選びと、マイクを持たない手と自らの背丈で表す長さや、目配りによって、現場の深刻さがストレートに伝わってきたものである。そうかと思えば、声や滑舌の良いアナウンサーにしか許されない、VTRのミニ番組『食ノ音色』を担当。そして2017年4月から『マツコ&有吉 かりそめ天国』のアシスタントを務めている。 前身番組は『マツコ&有吉の怒り新党』。夏目三久や青山愛アナら華やかな美人がアシスタントを務めてきた。果たして『~かりそめ天国』とタイトルも内容も変わることになった初回、新しいスタジオセットに先に入り、笑顔で“おいで、おいで”とマツコ・デラックスと有吉弘行を呼び込んだ久保田アナに「誰?」と思った視聴者は少なくないかもしれない。彼女がこれまで担当してきた番組が女性視聴者の多い昼間や早朝の情報番組や教養番組だったからに他ならない。 だが久保田アナ、バラエティーが不得手だったワケでは決してないのである。明るく親しみやすいキャラクターゆえ、タレントへのインタビューで笑いをとったり、現場を明るくしたりしているのを私は何度も見てきた。 とにかく笑顔が素晴らしくて性格が素直で真っ直ぐ。中学高校と陸上競技をしていて、ホノルルマラソンや東京マラソンの経験もあるスポーツウーマンでもあるのだ。 私はかつて『やじうまプラス』や『やじうまテレビ!』で仕事をさせてもらったが、チームの中で仕事をするのが本当にうまいアナウンサーで、いい意味で男性スタッフに気を遣わせないタイプだったと記憶する。 礼儀正しく、瞬時に、わざとらしくない笑顔をつくれる人。局外で会ったときにも元気いっぱいに声をかけてくれるのだ。◇プロデューサーが「番組のウリは久保田アナ」 見た目も仕事ぶりも若々しくてフレッシュなので、30代前半ぐらいのイメージだったのだが、今年9月で38才。でもやっぱり久保田アナはフレッシュな感覚の持ち主なのだとわかる場面に遭遇した。 10月8日、テレビ朝日に程近いパーティースペースで行われた「記者・制作者懇親会2019年秋」。年に2回の改編期スタートに、同局のすべての番組のプロデューサー陣と、新聞・週刊誌、テレビ誌などの記者が懇親する恒例のパーティーだ。 4月の懇親会は、新人アナウンサーのお披露目をかねて、彼らがMCを担当することが多いのだが、10月は、人気アナウンサーが担当。今回は、久保田アナと並木万里菜アナが担当した。テレビ通の方ならピンときたことだろう。久保田アナが担当する『~かりそめ天国』は金曜夜8時とゴールデンタイムに進出。並木アナが入社してすぐに抜擢された『ミュージック・ステーション』は、金曜午後9時と、放送開始33年で初の枠移動を果たしているから。この改編期の“目玉”とも言うべき両番組のアシスタントを務める両アナがMCに抜擢されたのだ。 そんな久保田アナが涙ぐむ場面があった。それは、各番組のプロデューサーが登壇し、自ら「ウリ」を記したフリップ片手に、制限時間内にPRコメントをするコーナーだ。『マツコ&有吉 かりそめ天国』の男性プロデューサーがフリップに書いてきたのは「久保田直子アナ」の文字。バランス感覚に溢れ、天真爛漫な性格だからこその彼女の“猛獣使い”ぶりを番組プロデューサーは、よ~くわかっているようである。久保田アナの存在が“マツコ&有吉”のトークをさらに化けさせる大きなポイントとなるうることを記者懇親会でアピールしたワケだ。◇局内で“ポスト大下容子アナ”の評価も!? 実は深夜時代から『~かりそめ天国』を皆勤賞で見ている私。『~怒り新党』では、夏目三久の戦略的な“お澄まし”が活きていたし、夏目が降板してからは、青山愛(元)アナの“オープン”さがマツコ、有吉の両名からも視聴者からも面白がられていた。 久保田アナも時折、二人を驚かせるエピソードをぶち込むが、それよりは彼女の人柄の良さや、マツコ&有吉に何を言われても動じない、お嬢さまならではのドッシリと構えた言動が興味深い。多くの視聴者に彼女が面白がられるのは「これから」なのかもしれない。 とにかく、プロデューサーが「ウリ」とするのは久保田アナ。そして彼女にとっては、実に「初ゴールデン」なのである。それでも浮かれることなく、地に足がついていて、「自分は局アナだ」と常にわきまえて仕事をしている彼女を“ポスト大下容子アナ”として考えている幹部も居るのではないかと思う。『ワイド!スクランブル』で大下アナのピンチヒッターをするとき、下平さやかアナが担当するときよりもハマっているし、年配層のウケが良さそうなのも久保田アナのほうかもしれないと私は思う。ちなみに私は下平アナの仕事ぶりも大好きなのだけれど、彼女は“お昼のワイドショー”よりは“ニュース”のほうが合っている。 話を久保田アナに戻そう。アラフォー目前で担当番組がゴールデンへ。もちろん、当代きっての人気者、マツコ・デラックスと有吉弘行のトークや、深夜時代から培ってきたヒットコーナーが番組の肝にはなっている。けれど、金曜午後8時ということで、F層(それもF3やF4)の好感度が高い久保田直子アナウンサーが居ることは、F層に「私たちが見てもいい番組」と判断させる。その意味でも、久保田アナが出ていることは、とてつもなく大きな意味があるのである。 遅咲きの女子アナ、「久保田直子」の仕事ぶりをこれからも楽しみにしている。
2019.10.16 07:00
NEWSポストセブン
香川で大活躍する梶つよし(吉本興業のHPより)
ムーディ勝山の元相方・梶つよし、香川でスター級の活躍ぶり
 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回はお笑い芸人・ムーディ勝山の元相方・梶つよし(38才)の今について。 * * *「みんな、梶のことが大好きやから、香川まで梶に会いに行くんです」とはNON STYLE石田明の言葉だ。「梶」とは、香川県の「住みます芸人」、梶つよし(剛改め)のこと。「誰?」と思う方も多いだろうが、旧コンビ名が「勝山梶」「アイスクリーム」だと聞けば、お笑いズキ、芸人ズキなら思い出すことだろう。 そう、吉本興業のいわゆる「闇営業問題」で謹慎していたムーディ勝山の元相方だ。 ムーディ勝山は、「右から来たものを左へ受け流すの歌」を引っ提げ、『エンタの神様』(日本テレビ系)などで人気を博し、全国区に。程なくして「実は相方がいるらしい」というウワサが広まり、『エンタ~』を始め、「ムーディのバーター」として梶は何本かのバラエティー番組に出演した。 だが、「右から~」の着うたダウンロードで2億円以上の売り上げを誇ったり、大物女優の結婚披露宴中継でも同曲を歌ったムーディの「歌」を聴きたい視聴者にとって、漫才の相方・梶は「お呼びじゃない」存在であり、究極の「じゃない方芸人」だったのである。◇売れたムーディが浴びせた“ひどい言葉” 当時、ムーディが梶に対し、上から目線で、日夜ひどい言葉を投げかけていたことは、2016年10月31日にオンエアされた『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)3時間SPにて明らかになった。「俺のおかげでお前も食えてるから、もっと俺に感謝しろ」「俺が出ている番組は全部見ろ」「お前は俺を引き立たせるために地味な衣装にしろ」「俺はウケるけど、お前何すんの?」 相方をとことん見下し、コンビ名を「勝山梶」から「アイスクリーム」に改名するも、「まるで捨てるかのように」コンビを解散してしまった過去を告白したムーディ。 その『しくじり先生』には、コンビ解散後、故郷・香川県の「住みます芸人」となり、地元密着型の芸人としてレギュラー番組を多数持つ売れっ子になっていた梶つよしの活躍ぶりが紹介された。 冒頭のNON STYLE石田の言葉でもわかるように、「愛されキャラ」であり、人格者でもある梶は、かつて自分をボロクソにこき下ろした相方を地元(香川)の番組に積極的に招くなどして、その結果、コンビの関係が修復されたことも紹介された。「そういえば、梶さんが勝山さんのことを悪く言っているのを一度も聞いたことがない」と平成ノブシコブシの吉村崇が振り返った。相方からボロ雑巾のように扱われても、仲間に愚痴の一つも言わなかった梶。『しくじり先生』オンエア直後、勝山は「梶さんが地元の仕事に声をかけてくれたおかげで、今2人で仕事をすることができています。感謝しかありません。梶さんに追いつけるように頑張ります」とツイートしている。 私は件のNON STYLE石田の紹介で、梶とはプライベートで何度も会っている。2011年4月からスタートしていた「住みます芸人」プロジェクトの最初のメンバーとして吉本の社員から香川へ行くことを勧められた梶だったが、「まだ東京でお笑いをしていたくて」断ったことも知っていた。 だが、翌年の1月、梶は故郷・香川の「住みます芸人」になる。理由は、父親の体調不良。梶の妹さんが泣きながら「もう芸人を辞めて帰ってきてほしい」と電話で訴えてきたことで「一瞬で決めました」とのことだった。 一度は断ったので言いづらかったそうだが、「社員さんに相談したら快く引き受けてくださった」ということで晴れて「住みます芸人」となったのである。◇多くの芸人たちが梶の元へ 以来、彼を盛り上げるべく、NON STYLE石田を始め、東京や大阪在住の売れっ子芸人がどれだけ梶の元を訪ねただろうか。 それは梶が「住みます芸人」になって最初に「今まで香川になかったようなお笑いライブをたくさんする」と決意したから。それまでも、芸人がショッピングモールなどにやってきてネタをやって帰るということはあったそうだが、梶は「トークであったり、企画コーナーであったり、お笑いの楽しさをもっと知ってもらいたいという思いで、ライブを定期的にやるようにしました」という。 次々舞い込む地元のレギュラー番組では、スタッフから「笑いをとるより明るく元気にやってほしい」と言われているとか。それは梶の平和的なルックスと『しくじり先生』で全国に知れ渡った人柄の良さをそのまま出せば成立した。 果たして梶は「住みます芸人」になって明らかにたくましくなった。「防災士」の資格を取得し、子供さんや年配の方に防災の講演をしているのを始め、2017年からは冠のついたお祭りを開催しているのである。『かじ祭り』だ。 スポンサーを自ら探しに行き、出店者にプレゼンをしたり、警察・消防・保健所などへもすべて自分で申請に行ったという梶。香川在住の若者たちから「香川はすることなくて面白くないから、休日は県外に遊びに行く」と聞いてから、「香川で面白いことをやろう」と決めたそう。 ステージでは東京や大阪からやってきた人気芸人のお笑いライブがずっと行われていて、周囲には香川の飲食や工芸品、ワークショップなどのいわゆる“マルシェ”を行っている。 新たな冠イベントとして、10月6日~12日、「丸亀港チケット売り場の2階」というローカル色溢れるスペースで『KAJI讃岐芸術祭』も開催される。これは香川で芸術に関わる子供たちの作品を集め、「少しでもたくさんの方の目に触れる機会を作りたいと思い、これも自腹で場所を借りて始めます。香川県のこれからの子供たちの可能性を少しでも広げたいなって思って色々やっていけたらいいなって思っています」(梶)。 私が知る限り、「住みます芸人」の中で、もっとも実績をあげているうえ、いまや「地元の名士」であり「文化人」「プロデューサー」といったほうがいいような梶なのである。 だが、梶にも悩みはあるのだという。「自分が今までやってきたような、お笑いを前面に押し出すような仕事が激減し、自分が『お笑い芸人』だと自信をもって言えなくなっていました」 そんな梶の芸人魂を再び燃え上がらせたのもNON STYLE石田だったという。「石田が自分のライブに『出てくれ』と声をかけてくれたんです。そのライブが本当に楽しくて、やっぱり芸人仲間と、芸人らしいお笑いをやっていきたいっていう気持ちに変わりました」という。 元相方のムーディ勝山を香川に呼ぶようになったのも、そんな理由からだろう。◇闇営業問題のムーディに「一緒の舞台に立ちたい」 当然、梶は、相方の「闇営業問題」にも心を痛めていた。「ムーディは、凄く売れて、その後、凄く仕事がなくなって、それから『一発屋芸人』と言われながら、死ぬほど努力をして、またたくさんの仕事をもらえるようになっていました。今回の騒動でたくさんの信用や仕事を失ってしまったかもしれません。でも彼は今回もまたどん底から這い上がってくると思います。今のぼくが芸人をやれているのはムーディのおかげです。だからまた香川でムーディと一緒の舞台に立ちたいなって思っています」 どこまでも人格者の梶は、さらに続ける。「香川でぼくを担当してくれた歴代のマネジャーさんたちには心から感謝しています。社員さんという立場もある中、みんなぼくのやりたいことが成功できるように最優先で考えてくれました。この支えがなければ何も結果に繋がっていないと思います」 香川で、現在、テレビ、ラジオ、WEB動画含め、6本のレギュラーを抱える売れっ子の梶。「『住みます芸人』のNo.1だと胸を張って言えるように日夜頑張っています。他県で凄いなぁと思うのは、滋賀県の(住みます芸人)ファミリーレストランさんです。ずっと2人で月イチライブをやり続けているんです。僕も、目の前のお客さんをもっともっと笑わしていきたいです」 愛され「住みます芸人」、梶つよしは今、間違いなく、香川の大スターだ。
2019.10.05 07:00
NEWSポストセブン
女優・MEGUMIに注目集まるワケ ドラマ、映画での熱演に反響
女優・MEGUMIに注目集まるワケ ドラマ、映画での熱演に反響
 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は女優として注目のMEGUMIについて。 * * * 巷でMEGUMIにまつわる会話が聞かれる。グラビア出身の彼女だが、いま、ファンの大半は同性。なぜ彼女を主語にしたトークが女性の間で交わされているかというと、ドラマ『偽装不倫』(日本テレビ系)の終盤と、映画『台風家族』の公開が重なったからである。 杏が4年ぶりに連続ドラマに主演したことで話題を呼んだ『偽装不倫』だったが、中盤ヒトケタも出るほど“視聴率女優”の彼女にとっては珍しく苦戦した作品だった。最終回は、12.4%(ビデオリサーチ・関東地区)と有終の美を飾ったが、杏と宮沢氷魚の恋愛過程の“じれったさ”や、杏が鏡に映った“自分”からツッコまれるシーンが「ツライ」という声も少なくなかったように思う。 さらに、杏の姉役でキャリアウーマンの人妻を演じた仲間由紀恵は、年下のボクサーとリアルに不倫をしていて……。 かなり突拍子もない姉妹に共感できるところが多くはないなか、宮沢の姉役のMEGUMIが出てくると「ホッとする」「自然体でステキ」などという声が聴かれたのである。◇『台風家族』で見せた“体当たり”の演技 そして映画『台風家族』だ。御存知の方も多いと思うが、「お蔵入り」が懸念された作品。新井浩文被告が出演しているからだ。 それが、俳優や映画関係者、ファンらの後押しで、9月6日から3週間限定ではあるが、ノーカットでの公開が決定。主演の草なぎ剛、新井、中村倫也の男兄弟に挟まれた第3子で長女というのがMEGUMIの役どころだ。 草なぎは、ドラマ『銭の戦争』『任侠ヘルパー』『嘘の戦争』(いずれもフジテレビ系)にも似た“ワル剛”としてスクリーンの中で暴れまわる。親の遺産を分配するために集合した兄弟の一夜を描いた作品の中で、MEGUMIは、非常にハマっている。 胸を強調したタンクトップや片肩からズリ落ちたダラシがないテイストのニット姿で、終始、汗ばんでいるMEGUMI。実際、猛暑日が続いた昨夏、エアコンもない古い家屋に閉じこもって大半のシーンを撮影していたそうで、草なぎは「MEGUMIちゃんはヤバかった」と、熱中症でダウン寸前だった彼女をずいぶん心配したと言っていた。 だが、調子の悪い扇風機一台の実家で、一癖も二癖もあれば、全員がケンカッ早い役柄の草なぎ、新井、中村にウンザリしながらも、どこか肝が据わっている長女MEGUMIは、とても魅力的で、草なぎファンや中村ファンの女性たちからの評判もすこぶるいいのである。 偶然ではあるが、MEGUMIが『偽装不倫』に、そして中村倫也が『凪のお暇』(TBS系)がもっとも盛り上がる時期に公開できた『台風家族』は結果オーライだったのではないか。 もちろん、PRを仕切り直した宣伝担当は大わらわだったとは思う。だが、市井昌秀監督、主演の草なぎ剛と並んで、公開前イベントや生中継舞台挨拶付上映イベントなどに、もっとも多く登壇したMEGUMIの振る舞いやトークがまた大評判だった。 もともと、コンサバではなく、アジアンテイストだったり、モード系の服が似合うMEGUMI。だがバラエティーでは“ママタレ”“毒舌”という括りで持てはやされるため、その抜群のスタイルやオシャレ度の高さに注目が集まる場面があまりないのである。 それが、今回の映画イベントでは「紅一点」を熟知しているかのような華やかな色のファッションで登壇。会場から「MEGUMIさん、キレイ」「カッコイイ」という女性の声が多くあがっていた。 さらに、バラエティー番組では「笑いがわかっている人」という位置づけだし、生の情報番組では生活者としてのコメントが短いながらも評価を受けている彼女は、イベント中、いわゆる“裏回し”もできれば、邪魔にならない“ツッコミ”もできていた。 デビュー直後、『エンタの神様』(日本テレビ系)で「関根勤とパロディー集団」の一員として出演していたからか、もともとの性格なのか、「笑い」をわかっている人でもあるのだ。◇上映イベントでは見事な“裏回し” 直近の「全国89館生中継舞台挨拶付上映イベント」では、事前に募っていたファンからキャストへの「裏設定」にまつわる質問に答えることがメインだった。 ステージ中央の小さなタブレットを見ながら、質問をセレクトして順に答えていくという流れだったのだが、義父でベテラン俳優の古谷一行に慣れているからだろうか。劇中、絡みがなかった草なぎの父役・藤竜也の傍らにピタリと付いたMEGUMIは、藤のサポートに徹していた。俳優の大先輩をリスペクトする気持ちを一瞬たりとも忘れずに、藤が引き立つよう、一歩下がったり、タブレットを支えたり。「長女」ならではの気配りを続けたのである。 そうかと思えば、ハイテンションの草なぎをはじめ、登壇者のコメントに観客から「?」という箇所があると、即座にフォロー。それもまた的確だったし、決して「前へ、前へ」と出るものではないので、非常に聞きやすく、しかも、MCのプライドも傷つけない、それは見事な“裏回し”だった。 実は1か月ほど前、『女性セブン』の連載でMEGUMIについて書いた。それは、女子ゴルフの渋野日向子プロが全英オープンで優勝したタイミング。同じ岡山県出身の有名人としてMEGUMIのことも書かせてもらったのだ。 その際、色々調べていたら、彼女はいま、8時間落ちないリップと整形級のグロスが1本になった「ジェミーブロッサムズ」というリップのプロデュースにも忙しかった。「自ら工場で色練りしている」と彼女の友人で造花アーティスト・トシ子から聞いた。同商品は、美容に一家言もつモデルらに大人気のヒット商品になっていると聞いた。  さらに、金沢市の観光地・ひがし茶屋街に、地元食材を使った『Cafe たもん』 のオーナーを務めていた。親交が深い「BAR かなざわ紋―MON―」へ訪れるため、頻繁に金沢に通っていたのが“縁”だったという。 以前、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の「テレフォンショッキング」に出演した際、「出演祝」のスタンド花が、木村多江からの一基だけだったMEGUMI。だが、女優やタレント仲間とは異なる、プライベートのネットワークが彼女の仕事に独特の輝きを放させているのは間違いないだろう。『台風家族』の公開が遅れたことで、もう一つMEGUMIにとってラッキーと思えることがある。それは、三浦春馬、多部未華子の『アイネクライネナハトムジーク』、佐藤健の『ひとよ』と、話題作への出演が続くことになったからだ。 ちなみに『ひとよ』は白石和彌監督。『台風家族』公開の背中を押すことにもなった『麻雀放浪記2020』や、香取慎吾主演の『凪待ち』でもメガホンをとっている。 以前、MEGUMIと『知りたがり!』(フジテレビ系)で共にコメンテーターをしていたとき、小池栄子について語り合ったときがある。舞台や映画で「顔芸」ともいうべき大胆な表情を見せ、評価されつつあった小池に対し、MEGUMIは「私には、あれはできない」と言っていたのを覚えている。 でも、異なるタイプとして、いま、MEGUMIは間違いなく、映像の世界で「選ばれる女優」になっている。 もともと歌手を夢見ていた少女がグラビアの世界に飛び込んで20年。実りの秋を目前に「MEGUMIの季節」がやってきた。撮影/高柳茂
2019.09.18 16:00
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小林麻耶がTVに引っ張りだこ 完全復活の陰に古巣の先輩あり
小林麻耶がTVに引っ張りだこ 完全復活の陰に古巣の先輩あり
 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は小林麻耶について。 * * *『バイキング』(フジテレビ系)、『朝だ!生です 旅サラダ』(ABCテレビ、テレビ朝日系)、そして『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)と、小林麻耶が連日、番組に出演している。『バイキング』は夏休み特別企画の最終日を飾った、「復刻!小林麻耶の金曜花嫁修業~私、花嫁になりました~」。別スタジオで土田晃之をコーナーMCに「かつ丼」づくりに挑戦した。 ネットで「バイキング 小林麻耶」で検索すると、まず、この花嫁修業復活についての記事が出てくるのだが、続いて出てくるのは「倒れる」だ。2016年5月19日、小林麻耶は『バイキング』の生放送中に倒れ、救急搬送されている。 最愛の妹、小林麻央さんの闘病が、夫・市川海老蔵から明かされたのは、その直後。仕事の合間の時間を全て麻央さんのために捧げていた姉・麻耶のことが、多くの人に伝わった瞬間でもある。◇麻央さんもバラエティーで活躍する姉を応援していた これまで何度も書いてきたが、小林姉妹が最初に出たテレビ番組『恋のから騒ぎ』(日本テレビ系)の構成を担当していた私は、姉妹がどれだけ仲が良かったか、間近で見てきた。 年頃の女性なら、何が何でもカレシと過ごしたいであろうクリスマスや誕生日、「家族で過ごすのが好き」と言っていた姉妹。特に、麻耶の麻央さんへの溺愛ぶりは、年齢を重ねても全く変わらず、麻央さんの一周忌、姉妹が所属していた『セント・フォース』が中心になって開いた「お別れの会」で麻耶が読んだ手紙スタイルの弔辞には多くの参列者が涙したものだ。『バイキング』もそうだったと思うが、麻耶が麻央さんの病室から現場入りして出演し続けていたのは『~スカッとジャパン』。「ぶりっこOL」内田美樹は、同番組の人気キャラクターの中で、良くも悪くも、もっとも有名で、麻央さんは、これを見るのを楽しみにしていたそうだ。 妹の病状をもっとも詳しく知っていた麻耶が、ふだんの自分のさらに上をゆく“ぶりっこ”をハイテンションで演じることは、さぞ辛かったと思う。 そして、料理や家事をことごとく失敗する『バイキング』の花嫁修業は、梨園の妻であり、二人の子供をもつママでもあった麻央さんにとっては、足を引っ張られかねない企画だったようにも思うが、それも麻央さんは楽しみにしていたと聞く。 だからこそ、『バイキング』の生放送中に倒れたことは、麻耶にとって不覚だったと思う。絶対に麻央さんには知られたくなかったことだっただろうし、そんなことで妹に心配をかけたくなかっただろう。 その後、麻耶は自身も休養に入り、しかし、麻央さんのためには、身を削って動き回り、病室に笑顔を届け続けた。 そんな麻耶の願いは届かず、麻央さんは2017年6月22日、天に召される。 件の「お別れ会」で、海老蔵との再婚説を執拗に報じるマスコミを「なんとかしてよ」と麻央さんに懇願した麻耶は、その直後、電撃婚を果たし、同年8月に芸能界を引退すると発表した。その前後もマスコミに追われ続け、心も体もボロボロになったことは今年5月、『直撃!シンソウ坂上』(フジテレビ系)で麻耶の口から明らかにされた。『バイキング』のレギュラー陣を公私にわたって大切にする坂上忍は、麻耶のことを誰より心配し、折に触れてメールで励ましてもいた。麻耶を「律儀」と言い、キチンと返信があったり、何かにつけて直接報告を受けたりするのだと坂上から聞いたことがある。 だからこそ、麻耶も『~シンソウ坂上』を選び、語ったのだと思うが、常に明るい麻耶が、これまで見せたことがない硬い表情で「死にたくて、しかたがありませんでした」と坂上に告げたことは、個人的に大きな衝撃を受けたものである。 同番組のラスト、「私はずっと伝える仕事をしてきたので、伝えていきたい、表現していきたいという気持ちがあふれ出ました」と言い、仕事復帰を示唆した麻耶に対し、世間の声はまたさまざまだった。 実はマスコミの反応も同様で、特に、また『セント・フォース』の世話になるのかと思いきや、TBSの大先輩、生島ヒロシ氏が会長をつとめる『生島企画室』に所属した麻耶に対し、「大丈夫?」という声は少なくなかったのである。しかも夫と共に所属するというではないか。『セント・フォース』の小林麻耶と仕事をしていたメディアは、同事務所への配慮もあり、戸惑ったものだ。 が、小林姉妹との関係がとても良かった『セント・フォース』は、『生島企画室』で再スタートをきる麻耶にも寛大だったのだ。 果たして、『バイキング』『~旅サラダ』『~スカッとジャパン』と立て続けに麻耶の出演を見て、『生島企画室』に所属したのは正解だったかもしれないと思っているところだ。 麻耶以外にも、所属タレントのニュースが連日のようにネットにあがる同プロダクション。実は最近になって、生島氏の息子二人も他事務所から父の会社へと移籍したことで、“ファミリー感”はより増しているし、生島氏のガツガツ感やスピード感が、いまの麻耶には必要だし、合っているように思える。◇「ぶりっこ」は健在、そして多くの味方がバックアップ! 麻耶を応援しているのは生島ヒロシ氏だけではない。『バイキング』には、スタジオに同じく大先輩の吉川美代子氏がいて、「アナウンス研修で厳しく指導したのに」「研修が終わったら、この口調に戻ってしまった」と、アナウンサーらしからぬ麻耶の発声に何度もダメ出しをしていらした。 TBSを定年退職して以来、バラエティーに引っ張りだこのせいで、色々「わかっている」吉川氏と麻耶のやりとりは、吉川氏が厳しく言えば言うほど笑いになっていた。 そんな麻耶だが、『~旅サラダ』で宮古島ロケに出て、現地の皆さんと触れ合う様子には、彼女の人柄や可愛らしさが前面に出ていたし、何より、“生あて”のナレーションは、アナウンサーらしく、滑舌も良かったし、間や緩急の取り方も完璧で、「さすが女子アナ」という出来栄えだった。  同時にロケでも「ぶりっこ」は健在で、大げさなリアクションをしたり、突拍子もない食リポをする麻耶に、現地の方が素で驚く場面が何度もあった。スタジオでも神田正輝を始め、レギュラー陣も麻耶を面白がり、温かく迎えていて、土曜の朝にはピッタリな内容となっていた。  彼女と仕事をすれば、「ぶりっこ」は彼女の真のキャラクターであることがすぐにわかるので、みんなが受け入れてくれるのだ。  所属事務所の会長の生島ヒロシ氏、今後、バラエティーで共演する機会も多いハズの吉川美代子氏。そして、もう一人、TBSに麻耶が入社する際の採用担当だった小島慶子という強い味方も麻耶には付いている。『恋のから騒ぎ』ファンだった小島が「あんな子がウチに入ってくれたら…」と公私にわたって尽力し、アナウンサー・小林麻耶が誕生したのである。  後輩ではあるが、田中みな実、吉田明世、宇垣美里ら、TBSからフリーになった女子アナは、みんな逞しく、自由で、輝いてもいるが、彼女たちと麻耶との違いは、件の大先輩たちと直で仕事をしていたこと。麻耶が経験したこと全てを知っている大先輩たちに麻耶は支えられているのである。これは強力なサポートだと思う。 小林麻耶、もう大丈夫だ。
2019.08.20 16:00
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木下優樹菜&藤本敏史夫妻は『JOY』のCMで共演
芸能人夫婦、共演CMに起用されるカギは妻の好感度にあり
 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は芸能人夫婦の共演CMについて。 * * *『P&G ジョイ コンパクト』「ジョイ史上最高傑作」篇のCMに爆笑問題の田中裕二と山口もえ夫妻の姿を見て驚いた。バツイチ同士の二人がゴールインしたのは2015年10月。2017年には3子となる女児が誕生している。“色々あった”二人だが、その幸せそうな様子は芸人仲間や山口と仲のいいママタレの多くが認めるところ。あの小倉優子が「好きなママタレ」の第一位に輝くなど、懸命に頑張っていてチャーミングでさえあれば、“バツあり”“シンママ”などはマイナス材料にならないのが広告業界の新常識であるようだ。 それにしても、並んで食器洗いをする爆問田中と山口もえの微笑ましいことよ。半年ほど前、表参道で夫妻から声をかけられたことがある筆者。生まれたばかりの女児を抱っこして、田中とショッピングかランチデートでもしていたのだろうか。もともと“やさしい男”として共演女性やスタッフ女性から大人気だった田中が妻子を全力で守っている様子が伝わって来て、ほっこりした気持ちで満たされた。そのカンジが、そのまま同CMからは伝わってくる。◇バラエティーでの共演とは意味合いが異なる 同じく『P&G ジョイ』のCMに一足先に出演していたのがFUJIWARA藤本敏史と木下優樹菜夫妻である。バラエティー番組では爆問田中より“妻ネタ”が多いフジモンと、SNSでプライベートを公開する機会も多いユッキーナ。というワケで、プライベートがあまり見えない田中・山口夫妻の共演ほどのインパクトはないものの、さまざまな厳しい条件や高いハードルを乗り越えた“お仕事”であるだけに、フジモン&ユッキーナのそれも、バラエティー番組での共演とは意味合いが異なる。 それを裏付けするのは、2017年から『養命酒』のCMに夫婦で出演している藤井隆と乙葉夫妻だ。当初から互いの体調を思いやったり、養命酒の効果を報告しあったりする、円満な夫婦にしかやれない内容だが、この二人、結婚してからバラエティー番組で共演は『さんまのまんま』(関西テレビ・フジテレビ系)以外、記憶がない。 実際、番組の企画会議で名前を出しても、「共演はCMだからでしょ?」と、オファーしても無駄だと言わんばかりにプロデューサーから却下される、実は“敷居の高い夫婦”なのである。 でもそこが、この夫妻の魅力。交際当初から乙葉を思いやる藤井のエピソードは周知の事実だったが、そのイメージがいまも保たれ、CMの設定にも活かされている理想的なケースだ。◇CM業界の狙いは蒼井優&山ちゃん夫妻か そして最近よく見るのが、サッカー日本代表の長友佑都選手と平愛梨夫妻のCM。『花王メリット』である。長友の「僕のアモーレ」発言があまりにも有名だが、夫婦の“雰囲気づくり”を担っているのは平のほう。長友はアスリートなのでピッチでの活躍が物を言うことは間違いないが、愛梨の実妹の平祐奈や、縁結びの神で、現在、長友の料理番修行中の三瓶を含め、ほのぼのとした「平愛梨ファミリー」は長友の好感度をさらにアップ。彼にとって居心地が良さそうに見える『メリット』のCMも、そんなイメージがそのまま映像化されたようで、好感度調査の数値を急上昇させているところだ。 現在オンエア中の“夫婦CM”は、夫に芸人が多いというよりは、妻がバラエティーで番組で好感度が高い(あるいは高かった)ケース。CM業界でのポイントの高さには、ママタレ妻が深く関わっている。 では次なる狙い目はどの夫婦なのか。それは南海キャンディーズ山里亮太と蒼井優に他ならない。蒼井のバラエティー出演歴はドラマや映画の番宣以外ではないのだが、実は彼女が単独出演しているのは、『新ビオフェルミン』『三幸製菓』『JINS』など庶民的だったり家庭用商材のCM出演が多いのである。アンジャッシュ渡部建と佐々木希夫妻よりもさらにハードルは高かろうが、オファーは既に複数来ていると思われる。 それよりもう少し“現実的”なところで考えると、妻を愛してやまない品川庄司・庄司智春と、既に『ハウスシチュー』のCMキャラクターであり、バラエティ―番組でのママタレとしてのコメントがいつも「100点満点」と大評判の藤本美貴夫妻ではないか。食器を洗うか、シャンプーするか。夫婦の共演CMが見てみたい。 広告業界での“夫婦CM”は、かつては大物同士か、大物の夫を3歩下がって支える、芸能人としてのランクが夫より劣る妻との共演が常だった。 果たして今は、ママタレとして好感度の高い妻に引っ張られて夫が出てくるケースが多い。ママタレの好感度の基準も含め、「変化してきている」ことは間違いないのである。
2019.07.20 16:00
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稲垣吾郎の新しい主演舞台が「ファン垂涎」と言われるワケ
稲垣吾郎の新しい主演舞台が「ファン垂涎」と言われるワケ
 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は稲垣吾郎について。 * * * ファン垂涎の主演舞台『君の輝く夜に~FREE TIME,SHOW TIME~』東京公演(日本青年館)を来月に控えるのが稲垣吾郎。 7月23日からの「チケットぴあ」「EVENTIFY」「イープラス」による一般販売を前にメディア取材に追われる日々である。 同演目は、稲垣がPARCO劇場において3度演じた『恋と音楽』シリーズのクリエイター陣が再び集結。稲垣とタッグを組んだ、大人のためのオシャレで贅沢なオリジナルミュージカル。 昨年8月の京都公演(京都劇場)に続き、今回の東京公演(日本青年館)と相成った。  気心の知れたクリエイター陣の筆頭は、それ以前から稲垣とタッグを組んできた作家の鈴木聡氏。氏による、いわゆる“あて書き”は、「吾郎ちゃんのプライベートって、もしかしたら、こんな風なのかもしれない」とファンをワクワクさせる台詞や設定が散りばめられている。◇軽やかなメロディーとスタイリッシュな稲垣がピタリとハマる そして音楽監督・ピアニストには、これまた稲垣に合わせて佐山雅弘氏が担当してきた。佐山氏をはじめ、音楽をこよなく愛するベテランミュージシャンらは、ファンが「エンジェル・ボイス」と呼び、酔いしれる稲垣の歌声や声量、音域を熟知。軽やかなメロディーと、スタイリッシュな稲垣はピタリとハマっていて、だから「ファン垂涎の主演舞台」なのである。 実は佐山さんは昨年11月に急逝。今作では、稲垣ファンも佐山さんへの追悼の想いと感謝をこめながら観劇するに違いない。 今作で稲垣の周りを囲むのは、安寿ミラ、北村岳子、中島亜梨沙という、美しくてカッコよくてチャーミングな女優陣。昨年8月の京都公演で稲垣は自らを「はべらしゴロー」と称しており、心から楽しんでいる様子だった。 それにしても、「新しい地図」をスタートしてからの稲垣は、草彅剛、香取慎吾と共に、すこぶる順調といっていいだろう。 市井の人を演じた主演映画『半世界』は、「第31回東京国際映画祭」で「観客賞」を受賞。海外のマスコミからも高い評価を得た。 また、ベートーヴェンが稲垣に乗り移った舞台『No.9~不滅の旋律~』の再演や、2006年、大竹しのぶ、段田安則、ともさかりえと演じた4人芝居『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?』と同じキャストの『LIFE LIFE LIFE~人生の3つのヴァージョン』も大好評だった。 俳優・稲垣吾郎が世間に広く認められるようになったのは、映画『十三人の刺客』や、ドラマ『流れ星』(フジテレビ系)で、救いようのない悪役やダメ男を演じてからだろう。どちらも2010年のことだ。 役柄だけではない。どちらも稲垣の主演作ではなかったことにも世間がザワついた。「主役でなければならない」人たちが集まった唯一無二のグループに居ながら脇役で新たな一面を見せたことと、その演技力に高い評価が集まったのである。◇稲垣の魅力が凝縮された舞台はキュンキュン確実 SMAP時代は、年齢から「中間管理職」を自称していた稲垣だが、「新しい地図」では長兄的存在。世間で広く知られているように、香取と草彅は「しんつよ」とペアで呼ばれる機会が多く、公私にわたって仲良しという印象が強い。「新しい地図」の3人はグループではないものの、その2人に稲垣が加わったことで、いい意味での刺激が与えられたり、広がりが出たことは、草彅や香取のファンも認めるところだと思う。 プライベートでは、ワイン好きであることが有名だが、女性誌で映画評論の連載をもっていたり、番組終了時、多くの小説家が心から嘆いた『ゴロウ・デラックス』(TBS系)では読書家の一面が披露された。小説家との対談の仕事も増えているが、作家を心地よくさせるだけでなく、刺激を与えて帰す立派な書評家でもあるのだ。「新しい地図」のスタートと共に開始したSNSでは、「ブロガー吾郎」として、美意識の高いプライベートをAmebaブログにて公開している。始めるにあたり、色々な人のブログをチェックした結果、稲垣がもっとも感銘を受けたのが、なんとフランス在住の中村江里子のブログだったというから、そのオシャレ度の角度の高さがわかろうというものだ。 自宅に絶やさない豪華なフラワーアレンジメントや、センスあふれるインテリアや小物、ベランダに出るときに履くエルメスのサンダルなどなど素敵な吾郎ちゃんワールドが垣間見えるブログは、更新頻度は低いが、読み物としては超ハイクラスだ。 おそらく、稲垣ファンの多くは彼と同年代。そういえば稲垣は、『恋と音楽』初演の際、「僕のファンは美魔女が多い」とマネジャーに自慢していたと聞く。 子育てに一息ついたり、自分の時間ができたりして、若い頃から培ってきた見聞を自分のものにしながら、身の回りを稲垣ほどではないにせよ、好きなもので囲めるだけの美意識をもったファンたちは、吾郎ちゃんワールドに、しっかり「ついて行ける」大人の女性たちと言えよう。 そんなファンのハートを終始キュンキュンさせてくれるのが『君の輝く夜に~』と言って間違いない。  稲垣吾郎は、昼も夜も、そして朝も輝く。東京公演は8月30日~9月23日、日本青年館で行われる。
2019.07.17 07:00
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原田龍二の不倫謝罪会見(原田の左が芸能リポーターの菊池麻友子氏)
芸能リポーターの地方進出で思わぬ影響、原田龍二の会見も
 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は芸能リポーターを取り巻く最新事情について。 * * * 南海キャンディーズの山里亮太と蒼井優の結婚発表は、久しぶりに著名な芸能リポーターが勢揃いした会見だったと思う。 日本中が驚いた大物カップルの電撃婚だったから? まぁ、それが最大の理由だが、6月5日(水)の夜…というスケジュール設定が絶妙だったと思われる。多くの著名リポーターが東京にいる“曜日”だったからだ。 在京局のワイドショーが芸能を扱わなくなって久しい。たとえば『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)は「大物の訃報しかやらない」(リポーター談)。だからレギュラーの芸能リポーターは全くといっていいほど出演がない。◇地方のテレビ番組から引っ張りだこ というわけで、芸能担当のリポーターは、系列の地方局(大阪や福岡)のワイドショーに出演。「系列でなくても構わない」と上から言われ、他の地方局に出演するケースもあるのだ。 それでも横並びでトップの視聴率を獲得している『羽鳥~』。芸能ナシでも視聴者は付いてくるということで、これは他局のスタッフも興味津々だろう。『スッキリ』(日本テレビ系)は『ZIP』の流れから冒頭に芸能がくることも少なくないが、リポーターが解説することは滅多にない。 同番組は、前身の何本もの番組を含めて井上公造氏がレギュラーだが、コーナーが設けられることが多い月曜日の出演が「毎週」であるとは限らないのである。『ビビット』(TBS系)も、『とくダネ!』(フジテレビ系)も、プレゼンターは局アナ。解説に芸能デスクや、スポーツ紙の記者がやってきたりする。そういえば、両局とも、芸能リポーターを据えなくなって久しい。午後の『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)もフィールドキャスターがプレゼンしているし、『大下容子ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)は、本来、長谷川まさこ氏が専属だと思うが、出番は昔より減っている。 件の井上氏を始め、著名なリポーターは名古屋、大阪、福岡と全国のワイドショーから引っ張りだこ状態。地方局のワイドショーやニュースショーでは、「もっと芸能をやりたい」と考えている局がまだまだある。加えて、(お笑い芸人に限るが)大阪以外は「街でタレントに遭遇するなんてことは滅多にない」ということからか。芸能リポーターは地方では「スター」なのである。 地方局の芸能コーナーは、“当日ネタ”(新曲リリース情報やCMイベント、完成披露試写会など)のVTRの羅列であっても、視聴率の毎分グラフが山を描く。 こうしたコーナーで解説するのが、全国区の芸能リポーターたち。キー局との調整が“主な仕事”である地方局の“芸能デスク”にとって、キー局に出演経験がある芸能リポーターの人脈と情報は不可欠でもある。◇金曜日の夜は、芸能リポーターが東京から消える!? 話を会見のスケジュールに戻そう。5月31日(金)午後6時30分~行われたのは、原田龍二の不倫謝罪会見である。実は金曜日の夜というのは、著名な芸能リポーターが東京からいなくなるタイミングなのである。 土曜日の早朝、地方局は自局制作の生番組をオンエアするケースが多く、そこにレギュラー出演しているのが著名な芸能リポーターたち。『5時に夢中!』(TOKYO MX)のレギュラーを終えてからの“旬の芸能人”原田龍二の会見というのは、リポーターにとっては後々、間違いなく“ネタ”になるし、「ぜひ取材してみたい」会見ではなかっただろうか。 だが、原田を囲んでいたリポーターで顔と名前が一致するのは、“芸能リポーター”を名乗っている人の中でもっとも若い菊池真由子氏のみ。キー局ではいま、月曜日の『バイキング』(フジテレビ系)でおなじみだ。 かつて「爆弾娘」と呼ばれるほど、鋭い質問をすることで名を挙げた菊池氏。だが原田の会見では、菊池氏の持ち味があまり出ていなかったように感じた。 理由は、この日のリポーターの“一番手”が菊池氏だったため、口火を切らなければならなかったからだ。いつもなら、ベテランリポーターらが聞き終えた後に、それまで出ていなかった“爆弾”的な質問や、“オチ”になるような質問を菊池氏ができて、結果、その部分がワイドショーの“使いどころ”になっていたものである。 それが、できなかった。今回、菊池氏によるクリーンヒットは「(性欲が)強いんですか?」だけだったように思う。ま、そこがワイドショーでは漏れなく使われたワケだが…。本来、原田龍二の会見はもっと盛り上がることをワイドショー関係者や視聴者は期待していたとようなフシがあるので、なんだか、もったいなかった気がした。◇芸能リポーターがいないと会見が盛り上がらず、その結果…その菊池氏とて、地方局のワイドショーのレギュラーを複数もっているため「行けなかった」という会見は少なくないという。  現在、リポーターのギャラは「出演」で発生すると思われる。「取材」だけでは大したギャラは発生していないのではないか。ワイドショー花盛りで“年契”(年間契約)されていた時代とは異なり、いまは、ワイドショーのスタッフルームに芸能リポーターが詰めている光景、も皆無といっていい。  キー局からギャラが出ないのなら、三顧の礼で迎えてくれる地方局に、たとえ“前乗り”だったとしても、“連泊”になったとしても、「行こう」という気持ちになるのは当たり前のことだ。 いまでは、男性ディレクターで筆頭リポーターのような存在の人がいて、本当にいつも囲み取材にやってくるので、タレントとも顔なじみになっていて、それなりの“撮れ高”になってしまうケースも少なくない。 だが、カメラを引いたときの“絵面(えづら)”はやはり地味。囲まれるタレントも、顔見知りのリポーターがいないと明らかにテンションが下がってしまい、全く盛り上がることなく、ワイドショーでの“使いどころ”も短くなる…という悪循環だ。 芸能プロダクションによっては、何が何でも著名なリポーターを招集するところもある。それでも最近は曜日によって、“御用達リポーター”が揃わないこともあるのだ。ちなみに招集をかけられても、その事務所からギャラが出ることはないそうだ。「地方での取材会に“あごあしまくら”+“ギャラ”が出たのも今は昔」とベテランリポーターは嘆く。ちなみに、いまはスポーツ紙の担当記者のほうが優遇されているそうだ。確実に紙面に反映されるからだろう。 だが、キー局のワイドショーでは、確実にオンエアするという“お約束”ができない。『ひるおび!』(TBS系)のエンディングのように、スタッフロールにのせて、何本かのイベントのVTRをオンエアしている“ワザ”をみせる番組はあるが、タレントとリポーターとのやりとりはオンエアされない。流れているのはエンディングテーマで、イベントの音声は出ないからだ。 だからリポーターは地方局に流れ、都内での大きな会見にさえ「都合がつかない」=サミしい絵面→ありきたりの展開→オンエア時間が短い…となる。 菊池真由子氏以降、「芸能リポーター」を目指す若手が出てこないのもこんな理由からだ。「芸能リポーター」はどこへ行くのだろうか。
2019.06.11 16:00
NEWSポストセブン
14才女優・茅島みずき、「令和のニューヒロイン」として注目
14才女優・茅島みずき、「令和のニューヒロイン」として注目
 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は注目の若手女優・茅島(かやしま)みずきについて。 * * * 令和最初の「TGC」(東京ガールズコレクション)が9月7日、さいたまスーパーアリーナで開催されることが発表され、女優としても大活躍している新木優子や新川優愛、中条あやみら出場モデルが発表された。 さらには、いまではバラエティー番組になくてはならない存在となっている池田美優(みちょぱ)や藤田ニコル、「出川ガール」としてブレイクし、女優でもあるバイリンガルの河北麻友子など、人気モデルらが最新秋冬ファッションを身に包み、ランウェイを歩くことも。同年代の女子からも好感度の高い彼女たちが、大歓声を浴びることは間違いないだろう。 そんな中、「茅島みずき」の名前に目が留まった。いま、「令和のニューヒロイン」として業界人の多くが大注目していることでも知られている彼女。ガルコレ出演は3月、横浜アリーナで行われた「春夏」と、4月、「グランメッセ熊本」で行われたコレクションに続いて3回目となる。 最近の若手女優は、モデルとして「ランウェイ」の実績をプロフィールに記すのが必須。同性のファンを増やす近道であると同時に、「女優だけより、モデルとしても活躍しているほうがカッコイイ」というのが「今」なのである。 茅島みずきは、2004年7月6日生まれの14才。現在、「ポカリスエット」のCMに出演中の長身の女の子と言われれば、「あぁ、中央でいちばん目立っている子?」とピンとくる方も多いだろう。 170センチの長身は、まだまだ伸びる可能性大。女性向け商材のイメージキャラクターとして、広告代理店のキャスティング担当が大注目している“逸材”でもある。資生堂が新しく定義するジャパニーズ・ビューティー(Japanese Beauty |SHISEIDO)の映像の全シーンに一人で出ているのも茅島みずきだ。◇ゴルフはベストスコア「70」という腕前 そんな彼女のプロフィールを語るとき、忘れてはならないのが、地元・長崎県で小学2年生の頃から始めたゴルフだ。祖父の影響だったそうだが、放課後、親御さんが学校までクルマで迎えに来て、そのままゴルフ場へ直行。日が暮れると、今度は“打ちっぱなし”に行って何十発、何百発と打ち込み、帰宅してからも鏡の前でスイングをチェック。夕食は、「パターが●本入るまで、食べさせてもらえない」という毎日を送っていたそうだ。  なんと、ベストスコアは70。当然、プロゴルファーを目指し、多くの大会に出場していたのである。 だが、小6のとき、優勝を狙って出場した全国大会で思うように実力が出せず、その後、少しゴルフと距離を置いていた頃、気分転換ぐらいの気持ちで受けた『アミューズ』のオーディションに合格したことから、芸能界入りにシフトしたそうだ。 昨年7月、「スクウェア・エニックス『ドラゴンクエストXオンライン』」のCMに出演。そして「ポカリスエット」のCMへと続く。「ポカリスエット」のCMといえば、過去に、宮沢りえ、一色紗英、中山エミリ、綾瀬はるか、川口春奈、そして中条あやみら、初々しさと美しさをかねそなえた若手女優の登竜門として知られている。 聞くところによると、茅島みずきは、オーディションでゴルフのスイングをしてアピールしたといい、恐らくそのとき、「ベストスコア70」も明かしたと思われる。おじさんたちが集まる大型オーディションでは、「ゴルフがプロ級の腕前」というのは好ポイントだったに違いない。◇CM撮影のため毎日5時間のダンス“自主練” さらに、高身長で大人っぽいルックスは「この子はモノが違う」と審査員を唸らせたことと思う。「ポカリスエット」は、昨今のトレンドである“ダンスCM”であり、“団体CM”だ。が、どこからどう見てもメインは茅島みずき。特にラストシーンは、多くの視聴者が「カッコイイ」と感じる仕上がりだ。  御存知のように、いまは「ダンス」が中学校で必修科目ゆえ、この年代の少年少女の多くは、それなりに踊れてしまうのだが、茅島のそれは、図抜けている。  ゴルフ同様、ダンスも得意なのかと思いきや、あそこまで本格的な振付に挑戦するのは「初めて」だったというから驚く。 茅島は振付開始から本番まで、毎日5時間、先生についてレッスンを行い、そこからまた自分でダンススタジオに通い、自主練をしていたというから驚きだ。恐らく、プロゴルファーを目指していたときのノリで「ポカリスエット」のCM撮影にも挑戦したのだろう。 とにかく14才には見えない大人っぽさなのだが、目標にしている女優が「永野芽郁」、好きなアーティストは「Mrs.GREEN APPLE」、カラオケや入浴中によく歌うのは「Aimer」など、圧倒的な“若さ”を感じずにはいられないプロフィールが眩しい。 茅島みずきは、清原果耶を育てたスタッフが担当しているのだが、注目されたときの年齢は同じでも、茅島は清原とは異なる道を歩むに違いない。「透明感と強さをもつ」「非常に負けず嫌いで、めちゃめちゃ努力します」とは、そのマネージャー氏のコメント。よき理解者にも恵まれ、令和元年、茅島みずきは華麗に羽ばたく。
2019.05.24 16:00
NEWSポストセブン
太宰の子を身ごもる愛人・静子役を演じる沢尻
岡田准一版『白い巨塔』、脇役も光る見事なキャスティング
 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は15年ぶりにドラマ化される『白い巨塔』について。 * * *「往年の作品と比較されても負けないように、みんなで頑張っている…」 とは、5月22日から5夜連続放送の「テレビ朝日開局60周年記念 ドラマスペシャル『白い巨塔』」に主演しているV6岡田准一の言葉である。 山崎豊子さん原作の同名長編小説は、1966年、主演・田宮二郎で映画化。翌1967年、主演・佐藤慶でテレビ朝日がドラマ化。さらに、1978年、フジテレビが田宮さんでドラマ化している。 1990年には村上弘明主演でドラマ化。これはテレビ朝日によるものだ。◇多くの人の記憶に残る唐沢寿明版『白い巨塔』 果たして多くの人の記憶に残るのは、2003年、唐沢寿明主演で2クールにわたってフジテレビがドラマ化した『白い巨塔』だろう。 脚本は数多くのヒット作をもつ井上由美子氏。あの『GOOD LUCK!!』(TBS系)と同年、2クールの『白い巨塔』がスタートした。近年も『BG 身辺警護人』『緊急取調室』(共にテレビ朝日系)など、“会話劇”に定評がある。 キャストは「財前五郎」に唐沢寿明、「里見脩二」に江口洋介。二人は1992年、同局のドラマ『愛という名のもとに』でも同級生・同じ部活員役で共演していた。その唐沢と江口が、正反対の医師役を演じるということだけでも話題性は抜群だったものだ。 さらに2人の恩師「東教授」に石坂浩二、ライバル「鵜飼教授」に伊武雅刀、財前を尊敬する若き医局員に伊藤英明。「東教授」の娘役に矢田亜希子。財前の愛人役は黒木瞳、財前の妻役には若村麻由美。その父親役である西田敏行らのことは筆者も鮮明に覚えている。  そして、かなり厚めに描かれた「教授婦人会〈くれない会〉」での鵜飼教授夫人・野川由美子、東教授夫人・高畑淳子らのイヤらしいほどの名演技は忘れられない。 このように、ストーリーだけでなく、直近の連続ドラマのキャストも記憶に残るなか、テレビ朝日がどう新たな『白い巨塔』を世に送るのか。非常に興味深かった。 実は事前に、5話をすべて見せてもらったのだが、もっとも圧倒されたのは、その見事なキャスティングだった。 財前五郎を演じた岡田准一は、言わずと知れた華のある演技派俳優。NHKの大河ドラマ『軍師官兵衛』の視聴率を後半、右肩上がりに押し上げたり、映画『永遠の0』と『蜩ノ記』で「日本アカデミー賞」の最優秀主演男優賞と最優秀助演男優賞をW受賞したりと、彼の挑戦はそのまま高い評価に繋がっている。岡田自身も「同業の人が『いいね』と言う役柄をやらせてもらってきて、恵まれた環境で仕事をさせてもらってきている」と、新聞のインタビューに答え、そこは認めているところのようだ。 筆者は2016年の映画『海賊と呼ばれた男』で90代まで演じ切った岡田の名演技が忘れられない。今回の『白い巨塔』でも、財前の“弱さ”が垣間見えてきてからのシーンが岡田は抜群にうまかった。◇沢尻エリカVS夏帆の“対決”に見応え ここからは、岡田以外のキャスティングで、特筆すべき人たちを挙げていきたい。 最初に記しておくが、出てくる役者は全員素晴らしくいいのだ。登場シーンがそれほどない人や、本当に、1、2シーンしかない人にまで、キャスティングに手抜き、ナシ、バーター、ナシ、テレビ朝日への貢献度も関係ナシの見事なキャスティングなのである。このシーンだけに、これだけの人を連れてきたのかと、見たら驚くことばかりだと思う。 まずは松山ケンイチ。わかりやすくするため再び記すが、「唐沢版」で江口洋介が演じていた「里見」の役である。物静かで、心優しく、目の前で何が起きてもほとんど表情を変えず、心の中の波風を押し殺した冷静な「里見」を見事に演じ切った松山の”空気感“に、終始、助けられたような状態だった。 続いては沢尻エリカ。「唐沢版」では黒木瞳が演じていたので、比較すると、彼女の若さや、クラブ勤めというよりは、どちらかというとキャバクラっぽい雰囲気はいかがなものかと思っていたのだが、「財前」を「五郎ちゃん」と呼びつつ、彼の止まり木で居続ける陰の存在をこれまた見事に演じていた。 財前の妻役の夏帆も良かった。「唐沢版」では若村麻由美だったので、こちらも見る前は若さを感じたし、過去、それほど“お嬢さま役”が多かったワケではないが、父親役の小林薫と共に、“セレブ”が似合ったし、終盤、沢尻と対峙するシーンは特に素晴らしかった。◇「お嬢さま」を見事に表現した飯豊まりえ ここからは意外な3人である。一人目は、寺尾聡演じる「東教授」の娘役、飯豊まりえである。「唐沢版」では矢田亜希子が演じていた“お嬢さま”だ。スタイルの良さや、芸人たちが認めるバラエティー力、『にじいろジーン』(関西テレビ・フジテレビ系)でのMC力など、モデルやタレントとして評価させてもらっていたものだ。加えて、『MARS~ただ、君を愛してる~』や『トラさん~僕が猫になったワケ~』など、アイドル映画の体裁をとる作品への出演が強い印象が筆者にはあった。 だが、飯豊は、「お嬢さま」ならではの芯の強さや行動力を静かに強く演じ切った。この作品は彼女にとって、間違いなく代表作になるに違いない 続いては向井康二だ。「誰?」と思う方が大半だと思うが、彼は関西ジャニーズJr.の人気メンバーとして活躍し、現在は、人気ユニット「Snow Man」に加入。MC力に秀で、顔面偏差値もすこぶる高いイケメン。「唐沢版」で「中村雅俊の息子が演じていた役」と聞けばピンとくる方がいらっしゃると思う。 向井の登場は第3夜から。以降はとても重要な役どころで、父親役は柳葉敏郎、母親役は岸本加世子。大阪が舞台ゆえ、関西弁がスムーズに出てくる向井はそもそも適任なのだが、知名度という点では、他の関西ジャニーズJr.たちも候補だったに違いない。 でも向井康二が選ばれた。岡田と同じジャニーズ事務所(ちなみに岡田も関西人)であることから「バーター?」と思われてしまいがちだが、3夜、4夜、5夜と見ていく内に、向井の演技がどんどん迫力を増してくることが見て取れた。さぞ刺激的な現場だったことだろう。 AIの話もフツーに出てくる令和版『白い巨塔』にあって、若々しく軽やかな向井の存在は、とても意味があると私には思えた。舞台経験は多いので、芝居が大きくなりがちかと思ったが、すぐさま軌道修正してきた。彼もまた「代表作」といえる映像作品に巡り合えたというワケ。強運の持ち主だと思った。◇「新境地」を開いた浅田美代子 そして浅田美代子である。6月7日公開の主演映画『エリカ38』で、60代にして初めて本格的なセクシーシーンに挑戦したり、「つなぎ融資の女王」をモチーフにした作品に彼女が体当たりで挑戦した“きっかけ”をつくったのは、親友であり、姉であり、母のような存在だった樹木希林さんだ。 希林さんは生前、「美代ちゅわん(←希林さんは、このように呼んでいた)は、(プライベートで)けっこう苦労してきてるのに、それが演技に出ないのよね」と言っていらしたそうだ。それを「いいこと」と捉えてくれていたという希林さんだが、『白い巨塔』の浅田を見たら、なんとおっしゃっただろうか。「くれない会」の会長をつとめ、教授夫人としてのプライドと傲慢さを持ち合わせた浅田の演技は、『エリカ38』に勝るとも劣らない「新境地」だと私には思えた。「このままでは、バラエティータレントで終わってしまう」という悩みを希林さんに吐露したことがきっかけとなってスピーディーに公開まで進んでいった『エリカ38』と『白い巨塔』により、この先、彼女には、『釣りバカ日誌』の「みち子さん」とは大きく異なる新たな作品からのオファーが届きそうな気がする。  彼らだけではなく、あらゆるシーンで「そう来たか」「いやはや、お見事」と唸らされた『白い巨塔』のキャスティング。主演の岡田准一が覚悟していたように、全キャストが「往年の作品と比較されても負けないように」役を全うした結果であろう。5夜連続の『白い巨塔』、改めて、1夜たりとも見逃したくない作品だ。
2019.05.22 07:00
NEWSポストセブン
荘口彰久
「ラジオ出身アナはTVでウケない」説を覆す3人の注目アナ
 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回はラジオ出身のアナウンサーについて。 * * * 昔から「ラジオ出身のアナウンサーはテレビではウケない」という業界の定説がある。 放送作家の大御所が「どうしてなんだろうねぇ、ラジオではあんなに面白いのに」と半ば嘆いていたのは、AMラジオで帯の人気番組をもつ“パーソナリティー”と呼ばれるアナウンサーたちのこと。 文化放送出身の吉田照美や、ニッポン放送出身の高嶋秀武、古くは同・今仁哲夫もそうだった。ラジオでは、看板番組や人気の帯番組をもち、リスナーから高い支持を受けている。というワケで、リスナーの一人でもあるテレビ番組のプロデューサーが絶対の自信をもって引っ張ってくるも、「こんなハズではなかった」というケースが度々あった。 TBSラジオ出身の大沢悠里も、この“グループ”かもしれない。TBSはテレビとの兼営局なので、いまでは安住紳一郎アナのように、ラジオでも聴取率トップを獲得するレギュラー番組をもちながら、テレビでは言わずと知れた大人気アナという人も稀にはいるのだけれど、先にラジオで売れてしまったアナウンサーというのは、どうもテレビでは借りてきた猫のようになってしまうのだ。 文化放送からは、アナウンサーや文化人がパーソナリティーを務めていた時代の『セイ!ヤング』から、故・土居まさるさん、みのもんた、さらには落合恵子氏という人気者が輩出された。早くにフリーとなった土居さんや、そのあとを追うようにフリーになったみのは数少ない成功者かもしれない。「レモンちゃん」こと落合恵子氏は、作家として執筆活動をしたり、児童書籍専門店『クレヨンハウス』を開いたりと、女性アナウンサーで新たな道を拓いた先駆者でもある。だが、こうした“成功者”でさえ、「ラジオのほうが面白かった」という評判のまま、いまに至っている。 そんな中、ニッポン放送出身のアナウンサーが元気だ。◇荘口彰久は「チャーミングさ」を持つアラフィフアナ まずは、現在、アミューズに所属している荘口彰久(そうぐち・あきひさ)だ。いまも古巣で『大橋未歩 金曜ブラボー』なるレギュラーをもち、アニメマニアとしてもファンの間では有名。ファンといえば、『福山雅治のオールナイトニッポン』にも出演していたので、“福山ファン”の女性や男性の間でも有名人だ。 ラジオのアナウンサーというと、声や高いアナウンス力が物を言い、テレビのアナウンサーに比べると、ルックスで採用されるということは、まずない。男性アナウンサーなら殊更なのだが、荘口は、アラフィフには見えない、かわいらしいタイプで、カラーシャツにベストという“衣装”がトレードマークの、アイドルっぽいところがある。『とくダネ!』(フジテレビ系)でリポーターをしていたときも、小倉智昭にツッコまれる場面が多かったし、シリアスな事件現場よりは、トレンド情報が得意だったように思う。だが、やっぱり、アナウンス能力は高く、いまでは同番組のナレーターとして活躍している。 ラジオ出身のアナウンサーらしく、アクセント、イントネーション、間のとりかた、緩急のつけかたまで、完璧。ちなみに、“声”は、採用された年によって基準が異なる。「この声質、この高さ(低さ)のアナウンサーは既にいるので、違うタイプを採用しよう」というのがラジオ局。「声なんかでは採ってませんから」と採用担当アナが豪語するテレビ局とは、やはり大きく異なるのである。 荘口はさらに、ジャニーズ事務所のアーティストが主演する映画の完成披露試写会でもおなじみ。アイドルやイケメンが多く揃う場に登壇しても、なじんでしまう、チャーミングなルックスと、ラジオ出身のアナウンサーだからこそ立場をわきまえた、決して出しゃばらない仕切りは見ていて気持ちがよく、ジャニーズの番記者の間でも「あのアナウンサー(荘口)だと安心する」と大評判なのである。 果たして、現在は加藤綾子キャスターの『Live News it !』(同)の「アレコレト!」を仕切っている荘口。加藤キャスターがMC席を離れ、ソファセットで「女子会」さながらにトークをする“注目の”コーナーだ。 11日に『新・フジテレビ批評』内で5月の番組審議委員会の模様が放送されたのだが、委員からは、「加藤さんをキャスターとして育てたいのか、ニュースショーの案内役にしたいのか」と質問が飛んだ。報道局の織田雅彦編集長は、「欲張っているかもしれない」と前置きしながら「両方」と答えている。 同番組ならではの“らしさ”や、他番組の女性キャスターと加藤キャスターとの差別化を図りたいのは明確で、そのコーナーのプレゼンターである荘口の責任は重大であるように思う。 が、彼は常に軽やか。加藤キャスターとの相性もいいのではないか。あのようなコーナーは、出演者が仲良さそうにトークすることが第一条件であると筆者は考える。プレゼンのみならず、体験取材に必ず出ている荘口は、繰り返しになるがアラフィフには見えず、ときに芸人のような動きも見せつつ、“パパ”の一面も出す、貴重な存在だ。  以前、男子アナや気象予報士の人気者は「みんなチャーミング」と書いたが、荘口は、まさにそのタイプだと思う。◇川野良子アナはピンク・レディーを歌って大反響! そんな荘口のニッポン放送時代の後輩であり、「小加トちゃん」のニックネームでリスナーに愛された川野良子アナが、フジテレビのアナウンサーとして、ブレイクしている。『週刊ポスト』でも特集が組まれ、『女性セブン』では筆者の“出演記”が掲載されたばかりの『クイズ!脳ベルSHOW』(BSフジ)での川野アナのアシスタントぶりが業界で大評判なのだ。 いや、視聴者にも大人気。ラジオ番組よろしく、視聴者から“お便り”がたくさん届く同番組では、司会の岡田圭右(ますだおかだ)の評判もさることながら、川野アナが“ほんいき”で歌う『伊勢佐木町ブルース』や、特番で森口博子と共に、これまた“ほんいき”で歌い、踊ったピンク・レディーについての“反響”が大きいのである。 なぜ「小加トちゃん」と呼ばれていた(まだ呼んでいる人も多い)かというと、ニッポン放送時代、『加トちゃんのラジオでチャッ!チャッ!チャッ!』で、加藤茶のおなじみの扮装(ハゲ面、チョビ髭)をして街に出る中継コーナーが大人気だったからだ。川野アナ、この頃から実はテレビ向きだったのかもしれない。 隣に居る岡田圭右に「ウチの良子」と言わせるほど頼もしい存在になっている川野アナは、『クイズ!脳ベルSHOW』には、なくてはならない存在。芸人の岡田が、どの番組よりも弾けられるのは、川野アナの頭の回転の速さと安定感、そしてヒントを出している内に、うっかり正解を“ポロリ”してしまうお茶目さとの相性がバツグンだから。視聴者も、この部分が「たまらない」そうだ。 荘口同様、『とくダネ!』のナレーションを担当していて、やはり、アナウンス力は抜群なのである。 テレビのみの日本テレビ、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京の女性アナウンサーの多くは、「ラジオをやりたい」と希望することが多いが、川野アナのアナウンス力の高さを知ったら、そう簡単にはいかないと想いを改めるのではないか。“名前”の大きさだけではリスナーは騙せない。演者同士の相性、日々のコンディション、リスナーを大切にする真摯な姿勢などなど、ラジオ出身者というのは、そうしたラジオの特性を熟知している人たち。『クイズ!脳ベルSHOW』の川野良子アナを見ていると、岡田圭右やゲスト回答者、そして視聴者をどれだけ大切に思っているのかがストレートに伝わってくるものだ。◇垣花正は和田アキ子から信頼を獲得し、ホリプロへ そして今春、ニッポン放送の看板アナウンサー、垣花正(かきはな・ただし)がフリーになった。「ホリプロ」に所属したと言われて、「なるほど」と思った人は、彼の番組リスナーに間違いないだろう。垣花アナは、『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』で長年アシスタントを務めていて、和田アキ子の信頼も厚いのだ。和田アキ子と言えば、『ホリプロ』の所属タレント名鑑の1ページ目に出てくる同社の大看板。その縁で所属したのは間違いないだろう。  沖縄県宮古島出身で、顔を見れば「沖縄県人」であることが一目瞭然の濃ゆいタイプ。学生時代は「欽ちゃん劇団」の第1期生だったそうで、のちに「いいとも青年隊」となる「あさりど」と同期だったという。そこで、バラエティ―の素地を学んだのだろう。いや、根っから明るい性格で、リスナーに対し、常に心を開いているような温かい人。 現在は、朝の人気ワイド『垣花正 あなたとハッピー!』や、件の『いいかげんに1000回』『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』などなど、同局のリスナーでなくても「タイトルは聞いたことがある」と言える人気番組ばかりを担当している。そんな垣花アナがフリーに。同局にとっては痛手だったと思う。 おそらく、他局のラジオには、しばらく出ないという“約束”があるだろうが、荘口、川野アナ同様、垣花も非常に“テレビ的”なキャラクターなので、トークバラエティーのひな壇には比較的早くに座りやすいのではないか。あとは、身体を張ったリポーターでも成功すると思われる。 『~あなたとハッピー!』に最期の最期までレギュラー出演していた流通ジャーナリストの故・金子哲雄氏が、唯一、病状を明かしていたアナウンサーでもあり、金子氏が、声が出にくくなっても安心して出演していた傍らに垣花正アナが居たことも付け加えておきたい。 私もラジオ出身ゆえ、本当に多くのアナウンサーと仕事をしてきたが、「私が私が」「ぼくがぼくが」という“自分が大好き”なタイプは、それがリスナーにバレてしまい、人気が上がらない。ラジオとは、そういう媒体だ。 そんな“ラジオのニッポン放送”出身のアラフィフアナ、荘口彰久、川野良子、そして垣花正は、ラジオの特性を知り尽くしているうえ、テレビ向きでもある稀有なタイプ。3人共、今年注目の喋り手なのである。
2019.05.14 16:00
NEWSポストセブン
小芝風花
次は小芝風花の「順番」、朝ドラから5年“勝負の年”に
 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は女優・小芝風花について。 * * *「時代」ではなく、「順番」と書かせていただいた。『女性セブン』の「好きな朝ドラヒロインランキング」アンケートで見事1位に輝いた波瑠が主演した2015年度後期の連続テレビ小説『あさが来た』(NHK)で、「あさ」(波瑠)の娘、「千代」を演じていた小芝風花に、ついに「順番」がやってきたのである。 元祖・キャリアウーマンと言っても過言ではなかった母・あさの生き方に反発し、ぶつかることが多かった千代を美少女・小芝が好演していたことは、“朝ドラ”ファンには周知の事実。 ◇“朝ドラ”で親友役だった吉岡里帆は大ブレイク ちなみに千代の女学校の親友役で、千代とは逆に、あさに心酔していた「宣」(のぶ=のぶちゃん)を演じていたのは吉岡里帆だった。 物語の後期、眼鏡少女として、お茶の間に顔を売った吉岡は、朝ドラ終了直後に『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)、さらに翌年は『カルテット』(TBS系)と話題作に次々出演。CMでも、眼鏡女子のまま「URであ~る。」と歌った『UR都市機構』を筆頭に、一気に契約社数を増やしていったものだ。  吉岡は小芝より4才上。売り出すには「今だ」とばかりに、関係者が一丸となり、「主演女優」「CM美女」への階段を駆け上がらせたという感がある。 つまり、小芝は吉岡に遅れをとってしまったワケだが、そこには彼女の年齢の若さや、事務所(オスカープロモーション)内での順番も関係していたのではないかと思われる。  小芝は『全日本国民的美少女コンテスト』ではなく、『イオン×オスカープロモーション ガールズオーディション2011』のグランプリ獲得者。2011年11月のことである。 そんな小芝の名前がマスコミに大きく取り上げられたのは、実写版『魔女の宅急便』で主人公のキキを演じたとき。2014年3月のことだ。特に日本テレビの情報番組での番宣の勢いがものすごかったと記憶している。  が、私が、小芝に注目をしたのは、その前年、2013年のクリスマスにオンエアされた『スケート靴の約束~名古屋女子フィギュア物語~』(テレビ愛知)だった。 小芝は、事務所の“先輩”である本田望結や本田真凛らと共に出演していた。実は小芝も幼少期からフィギュアスケートを習っていたのである。フィギュアの前は器械体操を習っていたとのこと。あのルックスだから、もしもそのまま練習を続けていたなら、日本を代表する美人アスリートになっていたに違いない。 その後、『あさが来た』により、朝ドラのメイン視聴者層(F3=50才以上の女性)に顔を売った小芝。 以前、「NHKには、自局で名前を売った“スターの卵”をしっかり育み、自局の連続ドラマに主演させて、さらに知名度を上げる“パターン”がある」と書かせていただいた。『あまちゃん』の松岡茉優の『水族館ガール』、『あさが来た』の清原果耶の『透明なゆりかご』などがその代表例。◇『トクサツガガガ』でオタク女子の心情を好演 果たして、小芝にもその順番がやってきて、今年1月期の「ドラマ10」『トクサツガガガ』は、多いに話題作となった。 原作者は、丹羽庭氏で、現在も『ビックコミックスピリッツ』で連載中。特撮オタク女子の心情や葛藤を描いている人気作だ。 共演の寺田心や倉科カナ、木南晴夏、さらに母親役の松下由樹ら、演技派たちに助けられてはいたものの、主演の小芝は、原作を読み込み、吹き出しの横に記された手書きの小さな文字を覚えてアドリブに活かすなど、懸命に取り組んだと言われている。 小芝は、4月16日の誕生日で22才になる。というワケで、『トクサツガガガ』の中でOL役をしていても全く違和感がなかったし、まだ子役感が抜けていなかった『スケート靴の約束~』や『あさが来た』の頃から、ぐんと女っぽさを増したことにも注目が集まった さらに、自身の努力によって、オタク女子のデリケートな部分や、特に母親との対立(『あさが来た』に続いて……苦笑)を見事に演じ切ったのである。この作品での彼女の演技や存在感は、テレビ界の賞に匹敵するのではないかと思う。それぐらい、素晴らしかったのである。 大阪府堺市出身なので、バラエティー番組では時折、関西弁が出る。現在、MCをつとめている『オスカル!はなきんリサーチ』(テレビ朝日系)でも、事務所の後輩でもあり年少の岡田結実や籠谷さくらを前に、“仕切り屋”の“毒舌キャラ”と受け取られることがあるのは、関西のノリと、その役割のせいだろう。 さらに、80年代のニューミュージックに詳しいという一面もあるそうだ。それは、フィギュアスケート場までの送り迎えをしてくれていた母のクルマでかかっていたのが、松山千春や甲斐バンド、長渕剛らの曲だったから。 中でも松山の大ファンだったという母が、『大空と大地の中で』で歌われている 風と花から、風花と名付けたと聞いた。 現在、事務所の先輩・上戸彩とTikTokのCMに出ているが、ここでも、ただ美少女というだけでなく、上戸と、ちゃんと“お芝居”している小芝なのである。 事務所関係者は「今年が勝負の年」と公言。3月28日から「ひかりTV」×「大阪チャンネル」で配信中の『TUNAガール』に主演しているほか、彼女が22才の誕生日を迎えたあたりから、解禁される作品情報もあるのではないかと思う。 やっと回ってきた小芝風花の順番。彼女のさまざまな取り組みに興味津々だ。
2019.04.05 07:00
NEWSポストセブン
以前から農業に興味があったというが、真意はどうか?
浅田真央、バラエティーでのトーク力が急成長した理由
 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回はアスリート出身キャスターについて。 * * * いよいよ来年に迫った東京オリンピック・パラリンピックに向けて、テレビ各局がアスリート出身のキャスター争奪戦を繰り広げていることは以前にも書いた。『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)のように復活したり、『衝撃のアノ人に会ってみた!』(日本テレビ系)のように新設されたりしている“スポーツバラエティー”への出演は、アスリートたちの「オーディション」とも言ってもいいだろう。 ちなみに、『衝撃の~』は、そのタイトルからはわからないが、同局のスポーツ局が制作するのだと関係者から聞いた。「日テレには、『ジャンクSPORTS』のような番組がないので」とも…。 話を戻そう。そうしたスポーツバラエティーで見いだされたキャラ立ちでトークのセンスがあるアスリートをワイドショーのコメンテーターに据えるというのも近年のトレンドだ。◇日テレには陣内貴美子という成功例 日本テレビ系の『スッキリ』や『情報ライブ ミヤネ屋』でレギュラーの杉山愛のコメントはどんどん安定してきているように思うし、同じく『スッキリ』のレギュラーの松田丈志は、真摯なコメントやルックスも含めて奥様ウケがひじょうにいい。 同局には、『news every.』の陣内貴美子という成功例もある。夕方の帯ニュースのタイトルやメインキャスターが変わっても、陣内のみレギュラーを続けているということは、よほど局の上に気に入られているのだと思う。もちろん、彼女は視聴者からの好感度も高い。 陣内本人は「私が視聴者だったら、なぜアノ人が出ているのだろうと疑問に感じると思う」と常に謙遜しているが、他局のスポーツ担当アナでさえ、バドミントンのオリンピック代表ではなく、「美人キャスターだと思っていた」という者がいるぐらい、キャスターとして認められているのだ。 陣内も、喉を冷やさないように夏場でもストールを首に巻き、アクセントの間違いや専門用語の意味を自ら記したノートを持ち歩く…という現役アナウンサーたちに聞かせてやりたい実直な取り組みぶりなのである。 他局では、TBS系『あさチャン!』の沢松奈生子が目立っている。アスリートらしい健康的なルックスと、育ちの良さからくる上品さ、そしてアルトの声が、年配視聴者が多い同番組には非常に向いている。 そうかと思えば、TBSが帯番組や人気番組の出演者をゲスト出演者に招く『日曜劇場』にも出演済み。嵐の二宮和也主演の『ブラックペアン』の第二話だったが、島田洋七の妻役を好演していて驚いた。 その沢松と『1周回って知らない話』(日本テレビ系)で、“二大ラケット・スポーツ”について語りまくったのは平野早矢香。沢松の『あさチャン!』の裏番組『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)でスポーツを中心にコメンテーターとして出演している。持ち前の明るさと頭の回転の良さで、プロ野球やサッカー、フィギュアスケートに至るまで、他種目のコメントが光っている。 その平野と沢松は、卓球界、テニス界を代表し、後輩たちがいかに頑張っているか、同種目をさらにメジャーにするために協会がどんな取り組みをしているかなどを、MCの東野幸治が「もう、いいです」と制止するまでしゃべりまくった。まぁ、それは見事なスポークスウーマンぶりで、しかも、この二人はいくら前へ前へと出ても嫌味がないところも素晴らしい。 バドミントンの陣内貴美子含め、“三大ラケットスポーツ”で考えると、女性キャスターが育っている種目ともいえよう。 その陣内が公私にわたって、もっとも可愛がっているのは、“オグシオ”の小椋久美子。私は『ドデスカ!』(メ~テレ)で隔週、彼女と共演しているのだが、スポーツのコメンテーターとして完璧と言っても過言ではないのである。“シオ”もTBS系『Nスタ』のレギュラーだったし、あの『セント・フォース』に所属しているのだが、結婚や出産でブランクが空いてしまいがち。その点、“シングル・アゲイン”の小椋は、恋バナもOKなら、ロケに出て食リポや、インスタ映えなスポットでリポートをさせたりすると、これがまた抜群に面白いのである。もちろん、男子女子共に成長著しいバドミントンの大会での選手インタビューや解説などは、大先輩・陣内貴美子からも「もう心配はいらない」とお墨付きをもらっている。◇浅田真央のトーク力がアップした意外な理由 そして浅田真央である。実は先日、「フジテレビ開局60周年特別企画」の一本、『コレ知らんかった~!新発見!村上信五の平成スポーツ命場面SP』(オンエアは3月27日〈水〉19時~22時54分)のスタジオ収録を見る機会に恵まれた。 既に番宣スポットも頻繁に流れているので、書かせていただくが、スタジオゲストとして浅田真央が出演しているのである。「真央ちゃん」と国民から“ちゃんづけ”で呼ばれ、愛される、言わずと知れた女子フィギュア界のプリンセス。そんな浅田真央のトーク力というと思い出されるのはオリンピックや世界大会でのインタビューや、「ハーフハーフ」なる名言が生まれた2014年のソチ五輪後の会見。2017年4月の引退会見ぐらいではないか。ものすごくトークが上手…という印象は、視聴者の皆さんには「ない」と言っていいのではないか。  とはいえ、ゴールデンタイムのバラエティー番組に浅田真央が出演することは、それだけでもチャンネルが間違いなく留まる…ということでキャスティングされたと思われる。 が、登場した直後から、MCの村上信五をはじめ、ヒナ壇に座っていたタレントやレジェンドとも言うべきアスリートの先輩たちからの質問に対し、浅田真央は完璧な受け答えをするではないか。ただ、ハキハキと答えるだけでなく、我々が知らない事実を次々語る。しかも終始、落ち着いた様子で、ずっと笑顔。「サービス精神に溢れる」と言えるような内容だったのである。 トークはプライベートにも及んだし、もちろん、自身の“命場面”の解説などにも挑戦したのだが、これまたどれも完璧なのである。  果たして収録後、スタッフが開口一番、異口同音に指摘したのが、浅田真央のトーク力。私も正直、真央ちゃんがあんなに流暢にしゃべれる人だというのを初めて知ったし、心から驚かされた。 ちなみに、姉の浅田舞は、かつて件の『ドデスカ!』でコメンテーターをしていたし、同じフィギュアスケーターでも妹の真央とは、ハードルがやや低め。スポーツ関連ではないトークバラエティーにもオファーしやすい存在だし、“いい仕事”をして帰ることでも知られる。 では、浅田真央は、朝ワイドや昼ワイドのコメンテーターを経験したワケでもないのに、なぜこんなにもトーク力がアップしたのか。 その答えも『コレ知らんかった~!~』にて判明した。彼女がいま、『浅田真央サンクスツアー』なる冠アイスショーで全国を巡っていることはファンの皆さんなら御存知だろう。 どうやら彼女は、それぞれの会場がある地元放送局の生ワイドに頻繁にゲスト出演しているようなのである。 つまり、レギュラーでも全国枠でもないのだが、ローカル局の生番組に頻繁に出演しているということ。『コレ知らんかった~!~』ではその中の一本が紹介されるのだが、ローカル局ならではの“企画”に笑顔で応じる浅田真央の様子は、まさに「知らんかった~」事実だし、「こんな浅田真央は見たことない」と言うべき“お宝映像”ばかりだった。 神々しいまでのルックスと在り方に加え、トークの腕も磨いていたとは、恐るべし! 浅田真央の知られざる一面が見られる『コレ知らんかった~!新発見!村上信五の平成スポーツ命場面SP』、必見だと思う。 冬季のヒロインではあるが、多くのレジェンドアスリートがそうであるように、夏季のオリンピックやパラリンピックの競技について浅田真央が語れる可能性は高い。果たして、どこの局が獲得に動くのか。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの楽しみが、また一つ増えた。
2019.03.26 16:00
NEWSポストセブン
田中みな実、ミタパンらTVを席巻する青学出身女子アナ
田中みな実、ミタパンらTVを席巻する青学出身女子アナ
 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は青山学院出身の女子アナについて。 * * * 田中みな実、新井恵理那、小林麻耶さん…と、青学出身の女子アナは男性から見てかわいいタイプが多い。彼女たちは、男性のあしらい方にも長けている……との指摘をしたのは、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)の「男子校・女子校・共学」くくりの回に“女子校出身代表”として出演した高橋真麻だ。私もその青学出身者(しかも初等部から16年も御世話になっていた)ということで、共学での男女関係しか知らないのだが、女子校や男子校の“あるあるネタ”として、「異性を異常なまでに意識してしまい、うまくコミュニケーションがとれない」というのがあるそうだ。 では共学の女子はどうかといえば、常にクラスの半数は男子だから、男性と接することに高いハードルはない。そりゃあ、小学校、中学校時代には、好きな女子をからかうような男子もいたけれど、振り返れば、常に男子からは大切にされてきたような…。さらに彼氏は、ほぼ校内と決まっていて、私の学年は11組も同学年夫婦がいる(高校までの話だ。大学も含めたら、もっともっといると思われる)。 話を青学出身の女子アナに戻そう。まず、小林麻耶(文学部英米文学科卒)さんは、言わずと知れたTBSのトップアナウンサーだった。バラエティー、料理、スポーツ特番から番宣番組まで、こんなに忙しく掛け持ちしていた女子アナというのは、後にも先にも麻耶さんだけだったと思う。 同期は先日、高校の先輩との結婚を発表したばかりの高畑百合子アナ。麻耶さんのアイドル的な人気がものすごかったものの同期仲は決して悪くなく、麻耶さんは一度、(こんなに仕事ばかりしていたら)「死んじゃうかもしれない」と高畑アナにだけ吐露したことがあると聞く。 新井恵理那(総合文化政策学部総合文化政策学科卒)は、セント・フォース所属のアナウンサーとして、もっとも忙しい。いや、“女性タレント”というくくりでも、近年は「二ホンモニター」の調査で常に上位にランクイン。平日の『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)、週末の『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)、『所さんお届けモノです!』(毎日放送・TBS系)などなどレギュラーを多数もっており、見ない日はないほどである。◇田中みな実はドラマ、バラエティー、CMと幅広く活躍 そして田中みな実(文学部英米文学科卒)である。数年前までは「女に嫌われる女」「ぶりっこ」の代表格だったが、“闇キャラ”が世に広まったり、『MAQUIA』や『an・an』などで美ボディを惜しみなく披露するようになってから女性人気が急上昇。その発言の多くはネットニュースに上がるし、2016年10月からは『ひるキュン!』(TOKYO MX)なる帯番組のMCを務めている。キワモノ(失礼)を起用してスターに育てるのが得意なMXだとは言え(!)、主婦も見ている昼ワイド。この時点で田中みな実には光が差していたといと言っていい。 最近目につくのはテレビCMだ。保健室の先生役として「あいつ、ない」と清野菜名に助言する『オープンハウス』や、IKKO、川口春奈と共演している『スマートニュース』は頻繁に見かける。 さらには、ドラマ『絶対正義』(東海テレビ・フジテレビ系)に女優として出演中。その番宣のため、バラエティー番組への出演も多いが、山口紗弥加や片瀬那奈と並んで、ちゃんと“女優”として振る舞っている。いい意味で、“遠慮”がないのである。これは、局アナ出身者にはなかなかできないこと。こういう天真爛漫なところもまた、青学出身者らしい一面かもしれない。 有名だった人気芸人との恋に破れた頃は、彼女のほうが傷ついていたと聞くし、その後も芸人が好みなのか、それともなかなか彼氏ができない焦りだったのか、共演する男性芸人と“近すぎる”現場を何度か目にしたものだ。が、いまはそんなこともなく、“ぶりっこ”よりは、女性の代表として言いたいことをハッキリ言う人という位置づけだ。 そんな田中みな実は、『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)「本音でハシゴ酒」の“飲み仲間”として、夏菜、峯岸みなみ、小島瑠璃子、菊地亜美らと共にヘビーローテーション。年齢を重ねている分、分析力に長けていたり、ダウンタウンや坂上忍、そして男性ゲストにズバッと言ったりすることに関しては、ナンバーワンと言ってもいい。◇ミタパン、クジパン、テレ朝小川アナも 新井恵理那や田中みな実だけではない。この春は、現役の局アナでも“青学出身の女子アナ”にニュースが集中しているのである。 まずは、「フジテレビの”ミス・パーフェクト“」とフィギュアスケートの宮原知子のような呼ばれ方をしているのが「ミタパン」こと三田友梨佳アナ(国際政治経済学部卒)。4月から夜帯ニュース『Live Newsα』の月~木曜メインキャスターを務めることが発表された後、『Mr.サンデー』への起用も決まった。10日オンエアの『R-1ぐらんぷり』のアシスタントは、「もうバラエティーはやれないだろう」ということで同局からの”最後のごほうび“だったのかもしれない。”ものまね番組“のアシスタントをしたり、『ワイドナショー』や『ペケ×ポン』も印象的だったミタパン、実は硬軟どちらもやれる局アナなのである。 同じフジテレビでは、久慈暁子アナ(経済学部経済学科卒)の『めざましどようび』メインキャスターが決まった。そして、いま、お昼のニュースをメインで仕切っている梅津弥英子アナ(文学部仏文科卒)も青学出身だ。 TBSでは、タレント起用が多い平日のワイド番組で唯一、『ひるおび』のアシスタントをしている江藤愛アナ(文学部英米文学科卒)、『サンデージャポン』のアシスタントとして人気急上昇中の山本里菜アナ(同)。学生時代からモデル活動をしていて、TBS一の美人アナと言ってもいい『NEWS23』のサブキャスター、皆川玲奈アナ(総合文化政策学部卒)も青学出身だ。  さらには、その『NEWS23』をやるのではないかというウワサが濃厚な、テレビ朝日の小川彩佳アナ(国際政治経済学部国際政治学科卒)も青学出身者なのである。 ちなみに、私がレギュラー出演しているメ~テレ『ドデスカ!』で昨年10月から、お天気を担当している「モッチー」こと望木聡子(もちき・さとこ)アナも青学卒(文学部仏文学科卒)。常に落ち着いているし、アドリブも利くうえ、アナウンス能力にも長けているのだが、ルックスが女性アイドルっぽく、自分でもそこは意識しているのか自撮り画像はまさしくアイドル。女子アナマニアの男性たちに大人気なのである。 こうした彼女たちのキャラクターと、仕事場でのコミュニケーション能力の高さが大きな番組への起用につながっているのだとしたら、それは高橋真麻が指摘する“共学力”、そして、自由な校風の“青学力”が深く関係しているのかもしれない。 女子アナになりたかったら、まず青学大に入るべき? とにかく今春は、青学大出身の女子アナが席巻することは間違いのである。
2019.03.12 16:00
NEWSポストセブン

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