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明るい未来が下水道から見えてくる 下水道の深淵なる世界

 知る人ぞ知る専門誌・業界誌の世界──。今回紹介するのは、下水道の専門誌『月刊下水道』です。

【『月刊下水道』】
創刊:1978年 月刊誌:毎月15日発売 部数:1万2000部 読者層:中央官庁、地方自治体、公団・事業団、関係団体、研究所の職員。設計・コンサルタント、建設会社、機械・装備メーカーの社員など。 定価:1620円 購入方法:大手書店や政府刊行物サービスセンターで販売。発行元の「環境新聞社」まで直接注文も

 私たちがふだん目に触れる物にも、興味深いものが隠されていると、編集長の阿部恭二さん(57才)は語る。

「全国に約1400万個あるマンホールは、地域ごとなどにさまざまなデザインが施されていて、それを写真に撮る愛好家も少なくありません」(阿部さん・以下「」内同)

  そうした人たちが集まって、マンホールについて熱く語り合う「マンホールサミット」が昨年から始まったという。しかし阿部さんのイチオシは、なんといっても「下水道の見学会」だ。

「地上とは別世界。こういう世界が地下に広がっているのかと驚くはずです。地方公共団体では、新しく整備した下水道管の見学会をよく行っていて、予約なしで見られる施設もあります。インターネットなどで“下水道見学会”と入力して調べてみてください」

 未来系の下水道も、次々に作られている。

「神戸では、汚水処理の後に残った汚泥を消化タンクに入れ、微生物を使って有機物をメタンガスに変えています。そのガスを精製したものが、市バスなど天然ガス車の燃料になっているんですよ」

 さらに、日本一高い大阪市の“あべのハルカス”では、超高層ビルでは初めて、ビル内から出た生ゴミや厨房排水処理からガスを発生させ、下水処理と発電をビル内でしているのだそう。

 明るい日本の未来が、下水道から見えてくるようではないか。  

※女性セブン2015年4月9・16日号

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