国内

偉大なるイエスマン武部勤氏 ボウリングの五輪種目採用画策中

 安倍晋三首相の無投票再選で存在感がなくなる一方の現職政治家を尻目に、元気すぎるくらい元気なのが“引退”したはずの面々だ。

 実は、森喜朗・元首相や古賀誠・元自民党幹事長は氷山の一角。安保法制に反対し、外国人記者クラブで会見を開いた山崎拓・元副総裁(78)や武村正義・元官房長官(81)、不破哲三・元共産党中央委員会議長(85)など、議席を持たないが一家言持つ重鎮のセンセイ方は多い。

 だが、老政治家の中には、「政治はもういい」という面々もいる。小泉政権時代に「そうはイカンザキ!」の選挙CMで話題になった神崎武法・元公明党代表(72)は、弁護士活動に専念している。

「党の代表だった頃から腎臓が悪くて、今は週3回も人工透析を受けてますよ。酒は毎晩、飲んでるけど。角さんが愛したオールドパーをちびりちびりとね」

 橋本龍太郎政権で官房長官を務めた村岡兼造氏(84)は、「今はなんもやっとらん。週5で病院通っているだけ。体はガタガタ」とそっけない返事だった。

 1983年に税金党を結党した野末陳平・元参院議員(83)は悠々自適の生活だ。

「議員を辞めてもう20年くらいは経つけど、その間に大正大学の先生をやったり、漢詩の講座をやったり。今は都心の一人暮らしという環境を活かして、友達とメシを食い、映画やコンサートに行ったりですね」

 郵政民営化に反対して自民党を離党した綿貫民輔・元国民新党代表(88)は、秘書が「政治活動はすでに引退しているので、とくにお答えすることもありません。現在の公職は全国治水砂防協会の会長と、日本バドミントン協会会長の2つです」と応対した。

 一方、郵政選挙で幹事長として綿貫氏に“刺客”を放った小泉政権の「偉大なるイエスマン」こと武部勤・元自民党幹事長(74)は、全日本ボウリング協会会長。東京五輪の正式種目入りを目指して活動中だ。協会関係者はこういう。

「会長はものすごい熱意です。追加種目一次選考の日のデモンストレーションではストライクを出して、『俺は本番に強いんだ。選考でもストライクが取れるぞ!』といっていました」

※週刊ポスト2015年9月25日・10月2日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

おぎやはぎ・矢作兼と石橋貴明(インスタグラムより)
《7キロくらい痩せた》石橋貴明の“病状”を明かした「おぎやはぎ」矢作兼の意図、後輩芸人が気を揉む恒例「誕生日会」開催
NEWSポストセブン
豊昇龍
豊昇龍が8連勝で単独首位なのに「懸賞金」は1敗の大の里のほうが400万円超も多い!? 指定本数の増加で「千秋楽までにさらに差が開く可能性がある」の指摘も
NEWSポストセブン
イベント出演辞退を連発している米倉涼子。
「一体何があったんだ…」米倉涼子、相次ぐイベント出演“ドタキャン”に業界関係者が困惑
NEWSポストセブン
エドワード王子夫妻を出迎えられた天皇皇后両陛下(2025年9月19日、写真/AFLO)
《エドワード王子夫妻をお出迎え》皇后雅子さまが「白」で天皇陛下とリンクコーデ 異素材を組み合わせて“メリハリ”を演出
NEWSポストセブン
“CS不要論”を一蹴した藤川球児監督だが…
【クライマックスシリーズは必要か?】阪神・藤川球児監督は「絶対にやったほうがいい」と自信満々でもレジェンドOBが危惧する不安要素「短期決戦はわからへんよ」
週刊ポスト
「LUNA SEA」のドラマー・真矢、妻の元モー娘。・石黒彩(Instagramより)
《大腸がんと脳腫瘍公表》「痩せた…」「顔認証でスマホを開くのも大変みたい」LUNA SEA真矢の実兄が明かした“病状”と元モー娘。妻・石黒彩からの“気丈な言葉”
NEWSポストセブン
世界陸上を観戦する佳子さまと悠仁さま(2025年9月、撮影/JMPA)
《おふたりでの公務は6年ぶり》佳子さまと悠仁さまが世界陸上をご観戦、走り高跳びや400m競走に大興奮 手拍子でエールを送られる場面も 
女性セブン
起死回生の一手となるか(市川猿之助。写真/共同通信社)
「骨董品コレクションも売りに出し…」収入が断たれ苦境が続く市川猿之助、起死回生の一手となりうる「新作歌舞伎」構想 自宅で脚本執筆中か
週刊ポスト
インタビュー時の町さんとアップデート前の町さん(右は本人提供)
《“整形告白”でXが炎上》「お金ないなら垢抜け無理!」ミス日本大学法学部2024グランプリ獲得の女子大生が明かした投稿の意図
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ハワイ別荘・泥沼訴訟を深堀り》大谷翔平が真美子さんと娘をめぐって“許せなかった一線”…原告の日本人女性は「(大谷サイドが)不法に妨害した」と主張
NEWSポストセブン
須藤被告(左)と野崎さん(右)
《紀州のドン・ファンの遺言書》元妻が「約6億5000万円ゲット」の可能性…「ゴム手袋をつけて初夜」法廷で主張されていた野崎さんとの“異様な関係性”
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)の“過激バスツアー”に批判殺到 大学フェミニスト協会は「企画に参加し、支持する全員に反対」
NEWSポストセブン