日本の住宅事情は決してよくない。なのに、家の中の大切な収納スペースに、不要な服が山盛りに。それって家賃に換算すると、顔が青ざめるくらいもったいない行為! さらに、いらない服であふれたクローゼットでは、着たい服がなかなか見つからない。そこで、処分すべき服の見分け方をスタイリストの高田空人衣さんに教えてもらった。
“昔はローテーションの中心だった”“奮発して買った”など、思い入れの強い服はなかなか捨てられないもの。でも、着たらなーんかしっくりこないというものも多い。
「それは、時代にあっていないということ。“袖を直したら着る?”“形を変えればOK?”と自問自答してみて。これはちょっと…と思うようなら、やはり不要な服です」(高田さん、以下「」内同)
“全身ファストファッションでも、ブランドのバッグさえ持てばOK”といったブランドバッグ信奉にハマっている人は多い。もちろんバッグ自体は素敵だけれど、“これさえあれば”という幻想はNG。
「ブランド品に頼りすぎると、かえって服はどうでもよくなる人が多いようなので、気をつけて」
出かける間際に“やっぱり、これじゃない”と脱ぎ捨てる服はないだろうか?
「気づくと、脱ぐ服はいつもほぼ同じ。これは、“この服を着ている私はイケてない”と潜在的に思っている服なので、いつまでたっても出番なし。すぐ処分しましょう」
“ピンポーン”と荷物が届いたのに、玄関のドアを開けるのをためらってしまう服はもう不要。
「“でも着心地はいいから”と言いたくなりますが、人前に出られないということは、もう捨てるタイミング。代わりはあるのです」
すごく気に入った服に出合ったからといって、色違いをそろえるのはNG。
「誰しも好きな色や似合う色はだいたい決まっていて、色違いを着こなすのは意外と難しいんです。どうしても形が気に入ったのなら、まったく同じ色を2枚買うのが無難です」
“犬の散歩用”“スーパーに行く時用”“散歩用”など、普段着を何着も用意していないだろうか? 「それは単に昔の服が捨てられないから、名目を立てては使い道を模索しているだけです。普段着は2~3つのパターンがあれば充分」
それ以外にはサヨナラを。
※女性セブン2015年10月15日号