ライフ

外国人の満足した日本食 ラーメンが首位の寿司脅かす存在に

 作家で演出家の鴻上尚史氏が司会を務めるNHK BSの人気番組『cool japan』。番組などで初めて知った「クール・ジャパン」な日本食について、鴻上氏が解説する。

 * * *
 日本の「食」は文句なく世界に誇れるクールです。

 和食の基本は昆布や鰹節などから取る出汁のうまみ。それが「umami」として『オックスフォード英語辞典』に掲載されました。甘味、酸味、塩味、苦味という味覚の「4大要素」がumamiを加えて「5大要素」になった。ユネスコの無形文化遺産に登録された和食ともども、日本人は鼻高々ですね。

 見た目にも栄養にも気を遣う日本の弁当文化も外国人は大好き。中でも地域にちなんだ食材で作り、個性豊かにデザインされた駅弁は日本ならではです。新幹線に乗りながら駅弁を食べ、車窓から富士山が見えたりしたら、外国人は大喜び間違いなしです。

 最近、「外国人の満足した日本食」でトップの寿司を脅かすのは、独自の発展を続けるラーメンです。欧米だけでなくアジアでも大人気ですが、音を立てて麺をすするのは世界で日本人だけ。外国人にとってこの音は「ガラスに爪を立てて引っ掻く音」に等しいほど、不快だそうです。

 居酒屋人気も上々です。西洋世界では食事(レストラン)と酒(バー)の場が分かれているもの。レストランは最初に食べ物をすべてオーダーするけど、居酒屋はいつでも追加で頼めます。英国のパブはつまみが少ないけど、居酒屋は食事メニューの種類が多種多様なうえ、安くておいしい。ユーザー・フレンドリーで顧客の身になって考えられているのが人気の秘訣です。

※SAPIO2015年11月号

関連キーワード

関連記事

トピックス

金メダリスト萩野公介の離婚の真相に関係するであろう一文字
【萩野公介・離婚の真相】スピリチュアルな話が増えてmiwaとの夫婦生活に区切り、LINEプロフィールが“漢字一文字”に変わり周囲びっくり
女性セブン
神戸大学のバドミントン同好会「A(仮名)」 迷惑行為が問題になっている
《障子にパンチ、天井に胴上げアタック》神戸大学のバドミントン同好会が旅館を破壊か 大学側は「事実関係を調査中」
NEWSポストセブン
大谷の母・加代子さん(左)と妻・真美子さん(右)
《大谷翔平を魅了》結婚相手・真美子さんの手料理は「お店のようなクオリティ」母・加代子さんの想いを受け継ぐ「温かな食卓の原風景」
NEWSポストセブン
ドジャースの公式Xより
ドジャース山本由伸が韓国遠征で「ジャージー×400万円バーキン」ファッション、なぜ野球選手は“ブランド好き”? かつては「ヴィトン×金ネックレス」が定番
NEWSポストセブン
税務職員たちの“カネにまつわる不祥事”が次々と明らかになった
【情報公開請求】税務署職員の懲戒処分144件を調査 カネに関する不祥事が続々「虚偽の確定申告」「不正受給」「勤務中FX15000回」で処分も
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信フォト)と妻の田中真美子さん(レッドウェーブ公式サイトより)
大谷翔平の結婚相手・田中真美子さん、抜群の好感度でメディア出演待望論 モデル、キャスター、インフルエンサーなど幅広い分野での存在感に注目
NEWSポストセブン
活動は今年10月で一区切り“スーパーボランティア”尾畠春夫さん(84)
《右耳聴覚も失っていた》“スーパーボランティア”尾畠春夫さん(84)が語った「活動は今年10月で一区切り」と「叶えたい夢」
NEWSポストセブン
3月5日に「ガスト」店内と思われる場所で撮影された”調味料一気飲み”の動画が拡散された
《ガストで調味料一気飲み》迷惑動画を撮影・SNS拡散の3人がついに全員謝罪も運営会社は「厳正な対処」を継続方針
NEWSポストセブン
大谷翔平(Getty Images)と妻の田中真美子さん(レッドウェーブ公式サイトより)
【彼女はめっちゃ甘え上手】大谷翔平の結婚相手・田中真美子さん、大学同窓生が明かす素顔「チャラ男は好きじゃない」
NEWSポストセブン
羽生と並んで写真に収まる末延さん(写真はSNSより)
【全文公開】羽生結弦のアイスショーとバイオリニスト元妻のディナーショー、公演日程が丸かぶり 「なぜ同じ日に?」と関係者困惑
女性セブン
元横綱・白鵬の周りでは様々なトラブルが…
元白鵬・宮城野親方に関する「暴行告発状」“白鵬米”販売会で写真撮影をめぐるトラブル「取り巻きが市議にヘッドロック」証言
週刊ポスト
話題になっているジャッキー・チェンの近影(微博より)
《ジャッキー・チェンの現在》今年70歳になる大スターの近影に中華圏で驚きの声あがる「ちょっと急に老けすぎでは」
NEWSポストセブン