空き家だった志村けんさんの豪邸が解体され更地に
昭和、平成、令和とお茶の間に笑いを届けた稀代のコメディアン・志村けんさん(享年70)。2020年3月に天国へと旅立ってから5年、東京・三鷹市の閑静な住宅にあった豪邸は解体され、跡形もなく更地となっていた──。
最寄り駅から徒歩15分。近くには神田川や玉川上水が流れ、生前志村さんが住んでいた邸宅周辺には緑豊かな公園も多い。主を亡くしたピンク色の瀟洒な家は、つい半年前までその形を残していたが、今年3月に解体工事が始まり、現在の状態になったという。近所の住人が語る。
「3月くらいに工事関係者の方が挨拶に来ました。志村さんが亡くなって、ご自宅もずっと住んでいた当時のままだったので、遂に取り壊すことになったんだと……。人が住まないと家も傷みますし、あれだけ大きな家だと手入れも大変でしょう。
志村さんとは生活リズムが違うのであまりお会いすることはありませんでしたが、それでも会えば挨拶をしてくれたのを覚えています。地元でも愛されていたので寂しさもありますが、ひとつの区切りになりますね」
自宅跡地には、雑草が生い茂るのを防ぐための黒いビニールシートが敷かれ、「売物件」の看板が立てられていた。周囲の家の2~3軒分ほどの敷地面積がある。地元不動産関係者が語る。
「志村さんは、『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』(TBS系)がスタートした翌年の1987年、三鷹に自宅を建築しました。亡くなってからは志村さんの親族が相続しましたが、手つかずのまま5年ほど空き家となっていました。
親族の方々も高齢なので遺品整理や自宅の売却に時間がかかってしまったようです。今年1月に大手不動産会社に売却され、跡地利用のために整備されて更地になったようです」
志村さんの3つ年上の兄・知之氏は、最愛の弟の土地を売却したことで、肩の荷が下りたのか、寂しげでもあり、ほっとしたような表情で現在の心境を明かした。