芸能

吉本新喜劇 空席が目立った80年代は若手とベテランの間に壁も

吉田裕は「乳首ドリル」で人気沸騰中(中央)

 1959年、大阪・梅田に演芸場がオープンしたのを機に「吉本ヴァラエティ」として始まった吉本新喜劇は、1962年に現在の名称に正式変更し、今年で56年を迎えた。舞台はなんばグランド花月(NGK)である。

 過去を振り返ると、1970年代には花紀京や岡八郎らが座長を務め、劇場は連日笑いに包まれていた。しかし、1980年代後半にマンネリが囁かれて、約900人収容できる劇場で空席が目立つようになり、新喜劇の廃止も検討されたこともある。

「その頃はベテランと若手の間に壁があって、ギクシャクした雰囲気でした。若手は今田耕司や東野幸治が参加し始めた頃だったなあ。僕も座長を務めることになって、若手とベテランを飲みに誘ったりしながら、新喜劇を盛り上げようと力を合わせていきました」(池乃めだか)

 そして、現在も座長を務める内場勝則や辻本茂雄といったニューリーダーが育ち、新喜劇の人気に再び火がつく。

 56年間演じ続けるのは人情ドラマ。古き良き伝統を守りながらも、昨年座長に就任したすっちーと吉田裕がコンビで繰り出すギャグ「乳首ドリル」がブレイクするなど、時代とともに常に新たなギャグや看板俳優が誕生し続けている。

撮影■久保博司

※週刊ポスト2015年11月20日号

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン