やく:こんなにラク…と言ったら語弊があるか。しかしまあ、手前の好きなことを主張していればいいわけで、漫画家やコメンテーターの仕事よりよっぽど好きですよ。

室井:えーっ、私はダメ。点数をつけること自体苦手だし、偏った人間なので、向いてないなって思う。

やく:いいんですよ、偏ってて。審査員が7人いる中で、私は相撲や政治、俵万智さんが意外とお笑い担当だったり、それぞれ得意分野、興味関心のある分野が違う。カバーし合えばいいじゃないですか。

室井:私は来年も呼ばれるのかなあ。やくさんはもう長いから、毎年何か準備をされてるんですか?

やく:それはもう、気になった言葉は常にメモってますよ。

室井:え、じゃあ来年の審査が明日から始まるんですか?

やく:既に始まってます。今のところ『あさが来た』の「びっくりぽん!」が最有力。これから新しい言葉がどんどん出てくるでしょうから、来年まで残っているかどうか、難しいとは思いますけれども。

室井:「猫だまし」は? つい最近相撲協会の理事長が「横綱がやるものではない」って怒ってましたよね。白鵬はちょっとかわいそうだったけど、これから相撲以外の場所でも「猫だまし」を流行らせちゃえば。

やく:白鵬が「猫だまし」で新語・流行語大賞を受賞! そいつはめちゃくちゃ盛り上がりますよ。授賞式にはぜひご本人においで願いたい。

 来年はリオデジャネイロで五輪もあるけど、最近のスポーツ選手はみんなまじめだから、気の利いた言葉を言わないんだよなー。羽生結弦選手や錦織圭選手あたりが、ちょっとかませば一発で大賞候補だろうに。

室井:五郎丸歩選手も、言葉というよりはポーズでの入賞でしたものね。私は推しましたけど。

やく:まじめに予想すると、参政権が18才からになるので「SEALDs」みたいに、また若い連中から新しい言葉が出てくる可能性はありますね。

室井:あとは介護ロボットとか? 実験的にはもう導入されているんですよね。どんな言葉をしゃべるんだろう。授賞式に介護ロボットが登壇したらおもしろいかも。

※女性セブン2016年1月1日号

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