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植松晃士氏「今年のトレンドは体形気にならないものばかり」

 ファッションプロデューサーの植松晃士さんが、世の中のオバさまが美しくおしゃれに生きられるためにアドバイス。今回は春の気分を盛り上げるファッションアイテムのお話です。

 * * *
 皆さま、ご機嫌よう! 春本番。山菜がおいしい季節ですね。山菜とは、山に自生する食用植物全般を指すようですが、ふきのとうやたらの芽、わらび、ぜんまい、どれも独特の苦味と野趣あふれた香りが魅力。自然の恵み、大地のパワーをそっくりいただき、デトックス効果も期待できます。

 それにしても山菜の苦味を体が喜んでいると感じる味覚は、いかにも日本人ならではのもの。子供の頃には、まさか自分が山菜をしみじみおいしいと思うようになるとは思ってもみませんでした。ずい分、長い旅をしてきたものです。

 と、このように、春の恵みを楽しむように、ファッションにも新たなアイテムを投入して、気分を一新して盛り上げていきましょう。基本的には、皆さまは女優さんでもタレントさんでもないのですから、ゴージャスに着飾る必要はありません。

 あまりにも派手すぎたり、変化の度合が激しすぎると、かえって「あのかた、ご家庭で何かあったのかしら? ご主人様が不倫とか?」など、周囲の好奇心を刺激することになりかねません。痛くもないお腹を探られるのは、誰だってイヤですものね。

 周りが気がつかない程度に、マイナーチェンジを繰り返していくくらいがちょうどいいのだと思います。今年のトレンドには、ボディーコンシャス、つまり体のラインが出るようなアイテムはございません。体形を気にせず、安心して楽しめるようなものばかり。朗報でしょ?

 ウエストがきゅっとシェイプされていたり、ウエストマークのためのベルトが流行っているわけでもないから、お腹回りはカバーできるし、背中のお肉も目立ちません。具体的に言えば、トップスの丈はウエストくらいからヒップの半分隠れる程度まで。つまり短いのもあれば、長め丈もあり。台形のたっぷりしたシルエットが特徴です。

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