芸能

25年目『忍たま乱太郎』他 NHKアニメが長寿になる理由

今年、放送25年目となる『忍たま乱太郎』(公式HPより)

『徹子の部屋』、『新婚さんいらっしゃい!』など長寿のトーク、バラエティー番組は多いが、粘り強く続いている番組はアニメにもある。そのひとつがNHK Eテレのアニメ、『忍たま乱太郎』、『おじゃる丸』だ。20年を超える長寿になっている背景には、ちゃんと理由がある。コラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 アニメの長寿番組といえば、真っ先に挙げられるのは『サザエさん』。『ちびまる子ちゃん』や『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』なども人気だ。そんな中、2017年度にNHK Eテレの『忍たま乱太郎』が放送25年目、『おじゃる丸』が20年を迎える。どちらも10分間の短い番組だが、実はこの二作には、他のアニメとは一味違う力がある。

『忍たま乱太郎』は、戦国時代、先祖代々「ヒラ忍者」である両親のもとに生まれた主人公の乱太郎が、「忍術学園」に入学。「一年は組」の忍者のたまご「忍たま」として、堺の大貿易商の息子しんべヱや、小銭を稼ぐためアルバイトに励むきり丸ら同級生や先生たちと一流忍者を目指す物語。

 手裏剣や火薬の扱いなど忍術の解説を交えながら、友情やゆるいギャグ、キテレツな敵キャラとの戦いなどが描かれる。子供たちが夢中になる要素は満載だが、それとは別の隠れた一面もある。

 たとえば歌。不変の番組テーマ「元気・勇気・友情」を象徴するオープニング主題歌『勇気100%』は代々、25年間ジャニーズの新進グループが歌うのがお約束。これまで初代の光GENJI、光GENJI SUPER 5、Ya-Ya-yah、Hey!Say!JUMP、NYC、Sexy Zone、ジュニアBoysと歌い継がれている。

 エンディング曲は中山エミリ、上戸彩、石川さゆりまでさまざまだが、関ジャニ∞やSexy Zoneが歌った時期もあった。つまりアニメを楽しむこどもたち世代が、ジャニーズグループの歌と出会う機会になり、同時に母親世代にもアピール、熱烈なジャニーズファンをも取り込む、ジャニーズソング番組でもあるのだ。

関連記事

トピックス

行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
SNSで「卒業」と離婚報告した、「第13回ベストマザー賞2021」政治部門を受賞した国際政治学者の三浦瑠麗さん(時事通信フォト)
三浦瑠麗氏、離婚発表なのに「卒業」「友人に」を強調し「三浦姓」を選択したとわざわざ知らせた狙い
NEWSポストセブン
昨年ドラフト1位で広島に入団した常広羽也斗(時事通信)
《痛恨の青学卒業失敗》広島ドラ1・常広羽也斗「あと1単位で留年」今後シーズンは“野球専念”も単位修得は「秋以降に」
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン