2点リードの8回裏、1死二塁で篠塚和典の打球がライトポール際に飛んだ。このシーズンから審判が6人制から4人制になったが、一塁の塁審が右手を回すんだよ。
ビジター三塁側ベンチの俺の座る場所からは、ライトポールがよく見えた。フェンスギリギリでポールの外側に飛び込む、明らかなファウルだった。それを審判は「ポールを巻いた」と言い張るわけ。本当に相手は10人いると確信したね。
これで同点となり、延長14回裏に押し出しサヨナラで負け。開幕で躓いたこのシーズンは5位だったよ。
【試合データ】
1990年4月7日(東京ドーム)
巨人4×-3ヤクルト(14回サヨナラ)
■取材・文/鵜飼克郎
※週刊ポスト2017年4月7日号