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医療費節約テクニック 薬は3か月分まとめて処方

 高額療養費制度には、過去1年間に高額療養費に該当する月が3回あった場合、4回目からはさらに自己負担額が下がる「多数回該当」という仕組みがある。

 前述の月収40万円のサラリーマンの場合、4回目以降は自己負担が4万4400円まで下がるのだ。

 これを利用して、薬代を大幅に削る裏ワザがある。『読むだけで200万円節約できる!医療費と医療保険&介護保険のトクするワザ技30』(ダイヤモンド社)の著者で医療問題に詳しいジャーナリストの早川幸子さんが説明する。

「多数回該当の適用後は、どんなに医療費が高くなっても患者の1か月当たりの自己負担額は一定です。例えば症状の安定した白血病の患者さんの中には、『3か月処方』という方法で薬代を節約している人もいます」

 多数回該当適用後の12か月で比べてみると、毎月処方してもらった場合、年間自己負担額は4万4000円×12で52万8000円。これを3か月に1回まとめて処方してもらうようにすると4万4000円×4で17万6000円と、約35万円もの節約になる。

「すべての薬で3か月処方ができるわけではありませんが、がんなどで高額な薬を服用する場合は、担当医師に相談してみるといいでしょう」(早川さん)

※女性セブン2017年5月11・18日号

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