高齢化を迎え、次々に亡くなっている韓国の慰安婦女性の声に真摯に耳を傾ける行為自体は、なんら悪いことではない。だが、日韓合意は国と国が決めたルールであり、履行されないのであれば韓国との外交の根本が揺らいでしまう。
「公約を守らないことは政治の世界では当たり前ですが、文氏のブレーンが『日韓合意はひっくり返せ』という立場なので、本当に合意を破棄する可能性がある。もしそうなれば、反日的な政策が次々と打ち出される恐れがあります。日韓合意にどう対応するかが新政権の対日政策を占う試金石になります」(前出・高氏)
人間性の面でも安倍首相との相性は最悪である。
「保守的で憲法改正まで打ち出すタカ派の安倍首相に対し、文氏は弱者救済を訴える市民派で、理想を追い求めて闘い続けています。取り巻きやブレーンを含めて安倍首相と文氏の立場は180度違うので、かみ合わないかもしれません」(前出・高氏)
ちなみに、支持率で文氏に次ぐ、「国民の党」の安哲秀氏(55才)も慰安婦問題の日韓合意については再協議を主張している。しばらくは綱渡りの日韓関係が続きそうだ。
※女性セブン2017年5月25日号